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スクールでコーチに息子だけ怒られないのは何故ですか?

これはパーソナルトレーニングを行なっている選手の親からの質問です。

FFA methodとは直接的には繋がらないかもしれませんが、今の時代背景から考察すると複雑な構造になっているので指導を行う立場として考えたいと思います。

まずは「怒る」というキーワードから。

・怒られるうちが華
・怒るのは期待の裏返し
・怒らないと理解しない
・怒り続けることで覚える
・怒ることもパフォーマンスの1つ

など、少し前までの指導現場で常套句のように使われていた言葉でした。

今では怒るというメカニズムも解析されており怒るという行為が指導においてネガティブに受け取る傾向になりつつあります。

ここで考えたいのは怒るという行為が場所や時代のOSによってニーズが異なるということです。

20歳代の指導者が怒らないで指導をしていると上記のような理由で怒られて育ってきた世代の人から見る指導現場と、怒ることで育つと指導してきた指導者を怒られないで育ってきた世代が見る現場。

同じ現場であっても目線が違えば受け取り方も印象も違ってしまいます。

これを理解するためにリベラルアーツ(教養)が求められます。

では怒らない指導とは?

近年では選手の考え方を尊重する指導方法が増え始めており、怒ることよりも見守るという方法が取られ始めています。

また指導者が考えた指導方法に選手が取り組むことで、指導者はそれをチャレンジと捉え失敗しても誉めるという方法も取られてきています。

「怒られない」というキーワードを上記の内容から考えます。

・選手の自立を促している
・選手が自分で考える力を養う
・選手が楽しめる環境を設定する
・選手の選択肢や判断を指導者が決めない
・選手を教えることよりも見守るを優先する

など、怒ると対極にある優しさや穏やかな印象があります。

指導者養成でも同じようなニュアンスで指導者の在り方についてレクチャーを受けることもあります。

その結果、下記の項目が選手と親が受けた印象です。

・何をやっても褒められる
・しっかりと見てもらえていない
・ちゃんと教えてもらっていない
・どんな目的で練習しているかわからない

・・・確かに。

指導者、選手、保護者、それぞれの目線や立場、そして時代背景から考えると同じ物でも全く違う印象や感じ方を受けてしまうのが現実です。

ここで求められるのは様々な目線で物事を比較するサッカーリテラシーです。

どれが正解とか、これは間違っている、とかではなく一度テーブルの上にそれぞれの考え方を並べてみる。

指導者、選手、保護者、それぞれの考え方がありそれぞれの答えがあります。

これを1つにまとめようとすると窮屈になり不安や不満が生まれてしまいます。

多様な時代だからこそ違いを認め合う、お互いの意見が一致しないことをポジティブに諦める。

大切になるのはここからです。

だからどうするのか?

その答えはあなたしか持っていません。

今の時代、自分で考えるための材料が必要です。

FFA methodは普遍的な指導論や指導者の在り方、コーチング方法など記載しています。

今回のご質問でFFAの回答は「指導者を見る目を養ってください」ということです。

今は選手をクラブやスクールに預けてお任せにする時代ではありません。

しっかりと指導者を見極めて選手と一緒になって成長することが求められます。

それができなければこのようなすれ違いや勘違いなどが多発してしまいます。

これからはクラブやスクールだけではなく、指導者も選ばれる時代になってきます。

その指導者は本当に信頼に値する指導を行っていますか?

それを見極めるためにFFA methodを執筆しました。

周りの情報や先入観ではなく、自分の目で確かめるためにFFA methodを読んで見てください。

指導者の在り方について書かれている新しいタイプのサッカーの本です。

選手の成長を理解するために、真摯な指導者を見極めて欲しい。

FFAもそうありたいと取り組んでいます。

https://camp-fire.jp/projects/view/682085
※URLはプロフィールに貼り付けています

FFA methodを皆様の思いで広げて頂けますようクラウドファンディングのご支援、宜しくお願い致します。

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