読書日記:余命三カ月だとしたら何をする?”夢をかなえるゾウ 4”
普段はシリーズものを途中から読むなんて絶対にしないけれど、何となく気になって図書館で手に取ってしまった本。
かの有名な、ゾウの表紙がインパクト大な夢をかなえるゾウシリーズ。
気づいたら累計460万部も売れているんですね。すごっ。
今まで書店などで何度か手に取るチャンスはあったのに、なぜか読む気にならなくて、でも図書館で借りてしまったので読んでみました。
読んで損はなかったです。売れているのはよくわかる、という感じ。
確かに自己啓発本だから若干お説教くさいな~と思う部分はあるけれど、ストーリーに引き込まれていくうちになんとなく読んでしまうし、書いてあることはとっても正論なので一つでもちゃんと実行したら必ず人生が良くなるだろうよ、と思います。
そして、ガネーシャ(神様)がうさん臭くて、くだらなくて、ある意味人間味があるような気がするのがいいんだろう。
気づくと読み進めてしまいます。
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この本のテーマは<死を直視することが生を輝かす>、ということで余命三カ月のサラリーマンが登場人物として出てくる。
あんまりネタバレしたくないので、詳細は省きますが、「夢をかなえること」だけじゃなくて「かなえられない夢がある」ということに踏み込んでいるのが個人的にはとてもよかったです。
生きるってそういうことだから。
ときどきネットの記事でも見かけますが、死に際に後悔することリスト。
このnoteは作者momomiが早期退職してからのことを主に綴っていることもあり、触れるとするなら私の「会社を辞める」という行動は”本当にやりたいことをやらなかったこと”と”仕事ばかりしていたこと”を回避したかったんだろうなと思います。
というのも、身近な人で「仕事に時間を使い過ぎた」という話は割とよく聞くから。私はやりたければ仕事は思いっきりやったらいいじゃないか、と思う方です。誰に遠慮することなく。
でも意外と、仕事しすぎたことを後悔している人も多かったりする。
それは日本人だけでなくて、私が辞めることを惜しんでくれたドイツ人の友人も「私は正直なところキャリアに時間を使い過ぎたと思っている」と二人で飲んだ時にぼそっと言っていたし、子会社のアメリカ人の女性マネージャーも「momomiの旦那さんも忙しい人でしょ?momomiが辞める気持ちもわかる。」と言われたので、案外国を問わず心の中でそう思っている人も多いのかも。
でも、難しいですね。
何かを成し遂げたり、お金が欲しかったらまずは働かないと。
この世は資本主義社会だし。
そうしないと叶う夢もかなわなかったりもする。
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別に今が不幸のどん底にいるわけでは全くないのだけれど、やっぱり心にとめておきたいのはこんな言葉。
当たり前のことって感謝しづらくなってしまう。
知らず知らずのうちにやることなんていつでも山盛りだし、仕事ではいつも価値を生み出すこと、価値を最大化すること、そんなことばかり意識していたので(作った期初の部署課題に価値っていったい何回出てきていたことだろう)、時間がある今それがすべてではないんだなということが心からしっくりくる今日この頃です。
ホントは幸せ、それでいいじゃないか。
今これでいいのか迷っていたり、幸せについて時間をとって考えてみたい人におすすめの本です。
読んでくださってありがとうございます。
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