見出し画像

InputだけではOutputできない理由

先日某所で、うちはThroughputに力を入れています!というプレゼンを聞いて、それはそうだな、と思ったmomomiです。

マネージャー時代に見てきた部下や同僚、そして友人でもOutputが苦手なパターンで多いのはInputの絶対量が少ないかThroughput力が足りていないだった気がします。
Outputが苦手と本人が言ったとしても、両方足りていれば指示されればある程度できるので。

Throughputって何?と聞きなれない人はこちら

Throughput:
1.スループット、処理能力、処理量◆不可算◆コンピューター・システムが指定時間内に処理できるトランザクション数。スループットは普通、1秒当たりのトランザクション数(TPS)で定義される。
2.回線容量

英辞郎 on the webより

今日は自戒もこめて書くので少し辛辣かもしれませんが、ご容赦ください。


InputだけではOutputできない理由

よく大量にInputすればOutputできるようになる、という話をまことしやかにいう人いますよね。
あれはほとんどウソだと思います。

だって材料がいくらあっても、料理の能力がなければご飯はできないじゃないですか。いつまでたっても。
同様に、私がいくら家を自力で建てたいと思っても、家を建てる能力がなければ「家を建てる」本をいくら読んでも難しいと思います。

語学で赤ちゃんは両親から言葉のシャワーを浴びて云々、という話も、両親がその言語を話せればThroughputを鍛える環境がそのあといくらでもあるからちょっとちがうかなと。

ただもちろん例外はあります。
一部の天才なのか極端な環境のせいか、両親は全くの日本語話者なのに胎教から産後も一貫して英語のかけ流し生活を送った結果、息子さんは完全な英語話者になってしまったお母さんにお会いしたことがありまして。
あとづけで日本語で声掛けしても初めての発話は英語。
このお母さんは息子さんと話すために英会話スクールに通っているという笑えない話を聞いたことがあります。

要するにInputとThroughputが伴って初めて、私たちはOutputできるのではにないかと思っています。
どちらが欠けてもOutputは難しいのではないでしょうか。

会社員はThroughputを鍛えるのに優れていると思う理由

仕事上のThroughput力を鍛えたいのであれば、会社員は良い選択肢だなと思います。家を建てるのは無理ですが…

量をこなせる(こなさないといけない)環境がある

新入社員を過ぎ、会社員としてある程度のステージに立つと量をこなせるように求められるのが一般的だと思います。
給料をいただいているがゆえに、基本的には量をこなせるように自分を鍛える環境が半強制的に与えられるというのはThroughput力を鍛える絶好の機械かと。見方を変えると。

私はこの期間がワーママ時代に訪れたため、ストレスは半端なく辛かったですが、振り返ってみればある程度量がこなせるようになったり、効率的にやらないとそして成果を出さなければと思うようになったのはこの時期です。

ワーママはいつも帰宅時間が決まっているので、ちょっと量が増えただけ、子どもが体調を崩すだけで修羅場ができてThroughput力が鍛えられます。
しんどいけれど。

難易度に応じた課題がいくらでもある

ホワイトすぎて厳しい課題が与えられない環境や極端なぬるま湯職場を除けば、会社にはいくらでも課題があります。
本業は勿論、人が大勢集まっているだけのことはあって人間関係や育成の課題が常に存在し、そして常に仕事ができる人は取り合いになるので会社には仕事を探せばあふれているのが普通ではないでしょうか。

今暇だ、というときは絶好の課題を探す機会です。
自分で仮説を設定して課題を探す努力をしましょう。
もしくは上司や同僚に仕事がないか聞きましょう。
それが次の飛躍を生むきっかけになります。

全くの新人を除けば難易度に応じてできることが必ずあること、成長すれば成長した後の課題があること、相談する相手が必ずいること、これは会社ならでは良さだと思います。
前にも書きましたが、お給料をもらって成長できます。

研修がある

会社の規模にもよるかもしれませんが、能力開発に必要な研修は会社が用意してくれることが多いと思います。
もしくはなくてもあなたの能力開発に会社が経費を支払ってくれることがあります。

蛇足になりますが、会社が所謂良い会社になればなるほど、地位が上がればあがるほど、良い研修が提供されるような気がします。
結果的にThroughput力は開発されていきます。

Output力は起業家が優れているのはなぜ?

会社員の方がThroughput力が優れているとして、Output力は起業家が一般的に優れていると思います。
これは外部セミナーに行って、吸収力が違うとか表現される所以かと思いますが、パーソナリティと物事に対する姿勢が違うのかな、と私なりに理解しています。

そもそもOutputできない人は起業家なんて目指さないから

当たり前の話ですが、Outputできない人は起業家なんて無理です。
どうやっても何か生みだせない人がお金を生みだせる気がしません。
そもそも起業家を目指す人はOutputできる人か、Outputしたいものがある人がなるものなので土俵が違うような気が。

ただ別に今Outputができるかは関係がないと思います。
マインドが整っていて、これからOutputしようと思えるなら、素質はあるはず!

すべてが自分事

会社員だと別に全部自分事化しなくても物事はまわるんです。
いつも全力を出さなくても、時々Outputするだけでも、お給料はいただけます。
お給料分しか働かない人だと揶揄されることになりますが。

でも起業家は基本すべてが自分事。
自分のOutputでビジネスや会社の価値が変わるなら、それは本気でOutputしに行きますよね。

そしてその本気度はThroughput力の開発に必ずつながるはずです。

行動の目的がはっきりしている

そして最後は目的がはっきりしている、に尽きると思います。
目的がない行動をどれだけやったとしても、Outputはでません。

エンジンが大きく、行動量が多い人でOutputが出にくい人を観察していると、時折手段と目的がすり替わっている人を見かけます。
偏見もあると思いますが、女性に多い気がします。

大きな目的を忘れて手段にとらわれるとOutputは出ません。
目的を考えましょう。

そして起業家と呼ばれる人たちは実現したい理想や目的に向かって常に走っている人だと思っているので、そんなことは起こらないのだと思います。

結論

OutputにはInputの量とThroughput力を高めることが必要です。

図にするとこんな関係図になります。
ごちゃごちゃしたアイディア(Input)を何か形にする(☆:Output)にはThroughputが大事(矢印)

InputとThroughputとOutputの関係図(by momomi)

今日はえらそうなことを長々書いてしまいましたが、私もまだまだInputもThroughputも足りません。
Throughput力ってやることが変われば、求められることも変わりますからね。

こればっかりは目的に合わせて能力開発するか、他から必要なリソースを借りるかしかないのだと思います。
私もがんばります!


長々と書いてしまいましたが、読んでくださってありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?