虹 ふたたび:私のやりたいこと
しばらく前から、私はクロード・モネの描いた睡蓮と橋の絵をZoomの背景に使っている。ときどき背景変えようかなと思うけれど、結局この絵が一番落ち着く。
もともとモネの絵が好き。
20代の頃フランスに行ったとき、オランジュリー美術館の睡蓮の間で、その美しさと幻想的な雰囲気に圧倒された記憶がある。
ボーっと絵をみていると、自分が絵の中に引き込まれてうっかり絵の中に溶け込んでしまうような感覚。
そのまま出てこれなくなって、時間が溶けていくような感じ。
そんな時間を味わいに、もう一度フランスに行きたいな。
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Zoomの背景画像を見て、以前コーチングの先生から
『momomiちゃんは人と人との間に橋を架けたいのね』
そう言われたことがある。
確かにそうかもしれない。
私のビジョンボード(ドリームマップと似たようなもので、写真やイラストを使い、ビジュアルで自分のなりたい姿やビジョンを表現したクリップボードのようなもの)にも虹が登場する。
気がつくと、橋や虹の写真をいつも身近なところに配置しがち。
誰かと誰かをつなぎたい。
本物同士がつながる瞬間を見たい。
その場でどんな化学反応が起こるのか見てみたい。
ときどき、そんな欲望が私の中から立ち上ってくる。
それは純粋な好奇心のようなもの。
会社員時代に、勝手に自分の将来なりたい姿の名刺を一人遊びでつくったときにも「本物を見出して、つなげることができる人」になりたいな、と思ったのを覚えている。
恥ずかしすぎてどんな肩書をつけたのかはここに書けないけれど。
今時間ができて、そういうこともやりたいような気がする。
ビジネスになるかどうかはわからないけれど、私が本当に良いと思う人やサービスやモノを必要な人に届けたい。そしてあわよくば、それが誰かの何かのインスピレーションとなって、次につながる瞬間を見たい。
もしこれを仕事にするなら、広義のアフィリエイトになるんだろう。
でも、いわゆるアフィリエイトビジネスには、私は全くと言っていいほど興味がない。
まぁAmazonの本くらいならアフィリエイトやらないとも言い切れないけれど、少なくとも心から自分が良いと思えないものを人に売りつけるような仕事はしたくない。
もっとアナログに、地味に、温度感を感じる形で人と人や、人とモノや、人とサービスを結び付けられたらいいな、と何となく思う。
ステキなものも人も、今の日本にまだまだたくさんある。
つながるだけで何か新しい面白いことができそうなことだって、たくさんある。
正直言って、ビジネスになりそうな感じは全然しないけれど。
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とりあえず今しばらくは主婦の延長で、ガツガツ稼ぐよりは自分が楽しいことをやろう、と決めていることもあって、先日古い知り合いと会社員時代にお世話になった研修会社さんをプライベートで繋げてみた。
詳細は伏せるけれど、そこからのご縁でとあるワークショップが立ち上がり、私もそれに参加させていただく機会があった。
結果は大成功。
参加者みんなが満足するような、とても素敵な場ができ、良い時間が過ごせた。
お互いに新たな発見というか、何かを得られたようで、みんなすごくいい顔をしていた。そしてご縁をつないだ私はただその場にいることが幸せで、もったいないことに両方から感謝の言葉をいただいた。
実際は、当日私はほとんど何もしていないんだけど。
そんな時間を過ごしてみると、あぁこんな時間を作るお手伝いが仕事にできたら楽しいだろうな、そんな風に思った。
やっぱり仕事しなくちゃ、お金を稼がなくちゃ。
そんな思いは今も私のどこかにある。ときどき焦りを感じることもある。
でも、その一方で、もうそんなにお金お金じゃなくていいんじゃないの?そうささやく自分もいる。
やりがいと収入と安定は手に入れられるけれど、同時に魂を削っていつも自分がギリギリになるような仕事はもうしなくていいんじゃないの?と。
だって家はちゃんとある。
明日もご飯は食べられる。
これまでたくさん仕事をしてきて、お金持ちではないけれどお金が全然ないわけじゃない。
大好きな家族がいて、夫は会社員として働いてくれている。
そう思うとまぁしばらくは面白そうな人と人をつなげたり、人が新たな可能性を発見するサポートをしたり、そういうことをボランティアみたいな形でやろうかな、子どもを迎えに行きながらそんなことをぼんやりと考えていた。そんな一昨日の夕方。
空を見上げたら、大きな虹!
何だか神さまが、それでいいんだよ、そう言ってくれたような気がした。
おわり。
読んでくださって、どうもありがとうございます。
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