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サンドイッチの旅

今週末はレポートの課題に追われている。
よってどこへもいかずひたすら家で書き続けている。

しかしどこへも行かないというのは本当に幸せだ。
最近は学校へ行きっぱなしだったのでよりそれを感じる。

基本家での作業で、仕事で人に会う予定があれば取材で出ていく。
そんな生活ができて、お金が稼げれば最高なのになあ、、。
新卒でそれは難しいんだろうか。
どなかた情報ビンボーの私にアイデアをください(涙)

今日は1年間のヨーロッパ旅から帰ってきた私の味覚の変化?
について書いていく。
いつもに増してどうでもいい話題笑
というかこんなことを書いている間にレポートを書け、という感じ笑
同じ書くでも全然種類が違う、、。

昨日の夜、アボカドを剥きながら何にしようか考えた。
ゆで卵を作っていたのでアボカドと卵とマヨでサラダにすることにした。
一人暮らしの私の家のマヨネーズは「松田のマヨネーズ 甘口」

無添加かつ味もしっかり濃厚で、これを買った時から
「マヨネーズってこんな味だったんだ!」
と食べる度びっくりし続けている。

塩、胡椒を加えて夕ご飯の一品に。

食べて思ったことは
「これ、サンドイッチにしたら絶対おいしいな」

ということで今日はサンドイッチにすることにした。
家の近くに前から気になっているパン屋さんがあったので、そこでパンを買おうと決めた。
いつも日曜日はオープンと同時にお店に長蛇の列ができているお店なのだ。

家で課題をする日は家の近くの気になっているお店で食材を買ってきがちである。

3月にネパールでアーユルヴェーダの治療を受けてから小麦粉はあまり取らないようにしていた。
というかそんなに食べたいと思わなかった。
おそらく3月のネパールの前にいたヨーロッパでひたすらパンを食べていたから飽きたのだろう。
よってパンを食べるのは友達と外食をしたときくらい。
パンを食べたくなったのは久しぶりだ。

ちょうど雨も止んできたのでお店へ。
徒歩10分かからない。
私の住んでいるところは本当に便利で、スーパーもドラックストアも徒歩30秒。
パン屋さんへ行く道の途中に東京で有名らしい仕出し弁当屋さんがある。
冗談抜きに開店前から少なくとも5人は毎日絶対に並んでいる。
今日は日曜日ということで開店20分前にも関わらず人だかりができていた。

そしてお目当てのパン屋さんへ到着。
店内に列ができている。
サンドイッチは食パンという謎の固定観念により店内にある数々のパンは全て魅力的だったのだが私の体は食パンを求めていた笑

通常の四角い食パンのほかに丸い形の食パンもあった。
レーズン食パンもあるではないか、、、。

オーソドックスで行こう。

一人暮らしはこういう時に困る。
一斤買うと多すぎる。
しかし大体一斤で売られている。
困っているとレジの脇に一斤の半分サイズの食パンが売られていた。
「ナイス!」

食パン片手に家へ帰る。
今日はパン屋さんへいく以外家から出ないと決めていたので
メイクもなにもせずほぼ部屋着のような服ででてきてしまった。

こういう時私の外界へのスイッチはオフになっているので
人とすれ違ったり、車が来たりするだけでもストレスを感じる。
田舎で育ってきた弊害だ。

地元に帰ると少し買い物に行くということはできない。
一番近いコンビニは車で15分。
歩いたら往復1時間くらいかかるのではないか。
散歩をしようと外へでると誰一人として歩いていないのでかなり目立つ。
かつご近所さんはたいてい知り合いなのであとで母に
「今日散歩してたの?〇〇さんちからこのはちゃん歩いてたよっていわれた」
と言われる。

人が多すぎても少なすぎても歩きづらい世の中だ。

家に帰りアボカドサラダのほかにもう一品サンドイッチ用に
サラダをつくることにした。
昨日買い物に行ったので、冷蔵庫の中は料理されるのを待っている食材がたくさんある。
スーパーに行く時何も考えずにその時食べたい特売になっている野菜をいくつか買い、買ってきた食材で何が生み出せるかを考えるのが好きだ。

昨日蒸して半分残してあったとうもろこしときゅうりの酢の物と黒豆。
ゆでたまごもあったので全部一緒に和えてこっちも卵サラダにすることにした。

買ってきた食パンを開ける。
ふわふわだ。
ふわふわすぎてつぶれそう、くしゅってやったらおそらくすごく小さくなる。

アボカドサラダと卵サラダのサンドイッチをそれぞれ作る。
母のお友達がくれたコーンスープの元があったのでこれも作る。
コーンだらけ笑

さてサンドイッチのできあがり。

食べて思った。
食パンふわふわだな、そして甘い。

ん?

どこか違和感がある。

「日本で困ったのは、全部のパンが柔らかくて甘い。
 硬くて何の味もついてないパンが恋しかった。」

唐突にデンマーク人の友人が言っていた言葉を思い出した。
友人は3ヶ月ほど日本に滞在したことがあり、帰ってきてから会った時
「日本で困ったことあった?」
と聞いたら真っ先にそう言っていた。

確かにデンマークでは学校でも滞在させていただいた家でも出てくるパンは
甘くなく、かなり噛みごたえのあるものが多かった。

始めのうちは顎が外れるのではないかとおもった程だったが次第に慣れた。
ヨーロッパのほかの国でもサンドイッチのパンはハード系が多く、
それゆえにカバンにいれていても形が崩れることはないので持ち運びがしやすかった。

一方で「小麦粉たべてるな」という感じはあった。
(どんな感じだ笑)

本当かどうかはわからないが、聞いた話によると日本ではパンを作る時に
生地を発酵させる。
しかしヨーロッパの多くの国々では発酵させず生地を成形しそのまま焼く。
よって1つのパンに含まれる小麦粉の量が日本より多いらしい。

サンドイッチを食べていて思ったのは食べた感じがしないこと。
食べているのだがほわほわしている。
「小麦粉たべてる」感はない。

1年間のヨーロッパ生活でさんざんハード系の甘くないパンのサンドイッチを食べてきた私の舌と顎はそれに慣れてしまったらしい。

思い返してみると確かにパン屋さんの陳列棚のパンは全て
「〇〇パン」であり、たいてい中に何か入っているか甘い味付けがされていた。
本当にプレーンなパンはなかったように思う。

味覚の変化としてはもう1つ。
日本に帰ってきてから乳製品をあまり食べなくなった。
ヨーグルト、牛乳はたまに買うけれど、チーズは全く買わなくなった。

理由は単純で、ヨーロッパの乳製品が美味しすぎたのだ。
とりわけデンマークのチーズは本当にどんなに安いスーパーのチーズも
目が飛び出るほど美味しかった。

乳製品に関してはネパールも負けていない。
ダヒというヨーグルトは本当に美味しすぎて涙が出るほどだったし、
牛乳に関してはビニールに入っていて今朝絞りましたというものを
飲んでいたので濃厚さが桁違いだった。

小麦粉類のごはんを食べたいと思わなくなったのも、
おそらくイタリアでパスタをたべてしまったがゆえだろう。

私の舌と顎は1年間の放浪を経て無駄に肥えてしまった。

無駄に肥えているために、日本に帰ってきてからひたすら日本食を食べている。
やっぱり日本で美味しいのは日本で採れるものだ。
お米も味噌汁も海苔も旬の野菜も麹も豆腐などの大豆の発酵食品も食べても食べても食べ飽きない。

やっぱりバルサミコ酢ではなく米酢が好きで、オリーブオイルだけでなくごま油も好きだ。

私の体は郷に入っては郷に従え。
その地で採れたものを美味しいと感じるので自然に体もそれを求めていく。

だから今日本に生きる私はあらがうことなく日本食を味わい尽くすのだ。

しかしたまには体も味の旅が必要らしく、今日のようにサンドイッチを欲する。
ハレの旅とケの日常。
体も私もそういうバランスで生きている。

3000字も書いてしまった。
2000字のレポートが山積しているのに、、。
noteの文章を提出できたとしたら私はやりすぎなくたい課題をやる学生なのになあ。

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