見出し画像

映画随想は日曜に、そして映画館の思い出

こんばんわ、唐崎夜雨です。
これまで気が向いたときに映画の話をしてまいりましたが、これからは毎週日曜日に夜雨の名画座として映画の随想文を投稿することにしました。

これまで約2ヶ月で8本の実績から考えて、それほど難しいわけではないと思いますが、「気が向いたとき」から「定期的に」に変更するのは、当人にとってちょっとハードルをあげた格好です。

今後ともよろしくお付き合いくださいませ。

さて、唐崎夜雨はいちおう映画ファンです。しかし熱心な映画ファンというよりは、それだけ歳を重ねてきたから見てる本数も多くなったということだと思ってます。

いまはAmazonプライムビデオやNetflix、あるいはBlu-rayやDVD、もしくはケーブルテレビの専門チャンネルなど、主に在宅で映画を見ています。

しかし、それで映画ファンと自称するにはいくらか忸怩たる思いもあります。やはり、映画を見るなら映画館、という思いがわずかにあるからです。

映画館にはいろいろな思い出があります。

#映画館の思い出

いちばんの思い出は、学生時代、映画館でアルバイトをしていたことです。もうなくなってしまいましたが、有楽町マリオンの日本劇場でアルバイトをしていました。当時の日本劇場はたしか1008席の大きな劇場です。同じマリオン内の日劇東宝、日劇プラザと三館のアルバイトです。

おそらく学校にいるよりもアルバイト先にいる時間のほうが長かったと思います。ここはアルバイトは全員学生でした。またこのバイト先で彼女もできましたので、なおさら映画館にいる時間が長くなったのかもしれませんね。

当時は基本自由席。席が無ければ立ち見になる。ですから大ヒット映画ともなれば、みなさん上映時間より早めに劇場にきて並んで映画をみている。
お客さんも大変ですが、スタッフも忙しかった。3館ありますからね。日本劇場で入れ替えが済んだと思ったら、休む間もなく日劇東宝の入れ替えへ、なんてこともある。

映画館で忘れられないのが銀座の並木座。よく通いました。ここはビルの地下にあって座席も狭く小さな映画館なんですが、日本映画の旧作は並木座で学んだといってもいい。
黒澤明や山田洋次は見る機会がそれなりにあったが、それ以外の名匠巨匠はなかなかお目に架かれない。
成瀬巳喜男、溝口健二、小津安二郎、川島雄三、市川崑といった名匠の古い作品に触れたのは並木座でしたね。

映画館の思い出は楽しいことばかりではありません。いまは笑って話せますが、当時は怖かった話があります。
それは、中学生でひとり、とある映画館へヒッチコックの『レベッカ』を見に行った時、30代サラリーマン風の男に、チカンにあいました。いや、襲われそうになったといったほうが正しいかもしれない。怖くてトイレに逃げ込んだんですよ。

のちのち知ったことですが、その映画館はそちらの方々の御用達らしく、知らずに入っていったほうが悪かったんですね。しかも、トイレにいっちゃったら誘っているのかなと男性は勘違いしたかもしれません。

唐崎夜雨もむかしは紅顔の美少年でしたからね、罪作りなことしてしまいました。

この記事が参加している募集

映画館の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?