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去年の夏、貴船神社へ

こんばんわ、唐崎夜雨です。
今回は去年の夏の思い出話です。細かい点で現在と異なる部分があるかもしれませんが、あらかじめご了承ください。

2024年7月11日、
京都洛北の貴船神社にまいりました。

国土地理院地図

京都の洛北にある貴船神社は鴨川の上流に位置し、貴船山と鞍馬山に挟まれた谷間にある。降雨を司る龍神をまつり、全国の貴船社、貴布禰社の総本宮になる。
また貴船神社の周辺にある料理屋では夏場は川床で知られ、冬場になるとボタン鍋の看板が目立つようになる。

貴船神社 二の鳥居

前夜東京から発した夜行バスで早朝の京都駅前に降り立ち、市バスと叡山電鉄を乗り継いで貴船口駅で下車。
叡電は途中の市原駅から乗客は唐崎夜雨ひとり。
貴船口駅で降りる人ももちろん唐崎夜雨ひとり。

貴船口駅 山に朝日が昇る

貴船口駅からはバスで貴船神社まで行けますが、バスはまだ始発前。
貴船口駅からゆるりゆるりと貴船川沿いのゆるやかな上りの道を歩いていく。道は舗装されているので歩くのに苦労しない。神社まで普通に歩けば30分くらい。

午前7時30分ごろ、貴船神社に到着。

貴船神社

まだ誰もいないかな、と思っていたらひとり若い男性が訪れていた。動画を撮影しているように見受けられた。
人の多い時間を避けて撮影をしにきたのでしょう。お邪魔にならぬようお参りします。

貴船神社は午前6時からお参りができます。授与所は午前9時から開きます。
おみくじやお札を買い求めたり、あるいは御祈祷をお願いするわけでもないのなら、人が少ない早朝の参拝がおススメかもしれません。

貴船神社境内 七夕過ぎても短冊あり

これは貴船神社に限りませんが、京都の有名寺社はいつも混雑が予想される。人の少ない時間を狙うとなると朝がいい。混雑を避ける意味だけではなく、朝の空気は清々しくて気持ちがよいからです。ましてかみほとけの領域ではなおさらでしょう。
神さまだって日中忙しくなれば、誰が何を願ったのかなんて、いちいち覚えていられませんよ。

朝日をあびる貴船神社の社殿

貴船神社のご祭神は高龗神たかおかみのかみ。水の神で、降雨や止雨といった水の供給を司る神。龍神といわれる。

貴船神社の創建は不詳。太古の丑の年の丑の月の丑の日に天上より貴船山中の鏡岩に貴船明神が降臨したという伝説があるそうです。

貴船で丑とくれば謡曲鉄輪などでもお馴染みの丑の刻参り。
貴船明神降臨の丑年丑月丑日、そしておそらく丑の刻に大願成就を願った参詣が、悪しき方向に及んだ結果なのでしょう。
願いと呪いは紙一重ですね。

貴船神社

桓武天皇の時代である平安初期の延暦十五年(796)に藤原伊勢人が貴船明神の夢告により鞍馬寺を建立したという逸話がある。これは『今昔物語集』にも載る。

ということは、たんなる水の神というだけではなく、貴船鞍馬あたりの地主神の性格をすでに持っていたと思われます。

貴船神社の場所は賀茂川の上流に位置しているため、都の水源を握る神として信仰を集めていったようです。延喜式の神名帳には、名神大社として載っている。また、二十二社のひとつでもある。

永承元年(1046)七月の水害で奥宮の地にあった社殿が被災し、天喜三年(1055)に現在地へ社殿を移す。平安時代末期には賀茂別雷神社(上賀茂神社)の摂社となっていたようです。明治になって上賀茂社から独立。旧官幣中社。例祭日六月一日。

貴船神社境内

貴船神社は貴船川の上流から奥宮、結社、本宮の三社があります。下流の本宮を参拝し上流へ向かえば道順からは次に結社となるのですが、結社を通り越して先に奥宮へ参ります。

天喜の社殿移築以前は奥宮の地に社殿があったそうですから、貴船神社創建の地といってもいいでしょう。

では、つづく。

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