普通のR

どうとでも捉えられる世界で、 私はこういう世界を見たい。

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どうとでも捉えられる世界で、 私はこういう世界を見たい。

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普通で、何も取り柄はなくて、そんなどこにでもいるあなたの独壇場所。

透明に見えたそれには、 深くて青い傷があった。 そんな人に私はなりたかった。 普通で、どこにでもいる普通の人間だからこそ。 何か特別であって欲しくて、 それを望んだ。 誰かとは違う何かを持っているわけではなくて、 ただその現状を認めてしまうには あまりにも悲しくて。 ただの人間で、何もできなくて どうしようもなく一生懸命で でも結局怠けてしまって。 そんな不完全で、どこにでもいそうな自分でもいい気がした。 誰かを見下して、ステータスにこだわって、 みんなと同じ

    • チロルチョコなバレンタインデー、嗅覚の未練がましさが恋を誘導した。

      1日目 「この匂い…」 その少し濃い匂いと共に彼の顔がパッと浮かんだ。 そうして なんだか気持ちよくなって人気のない奥の席を仰いだ時、 恋に落ちたことに気づいた。 「こんにちは〜」 オープンしたばかりの夜間食堂にやってきたのは、 店長の知り合い達だった。 まだ広告も出していないからか、お店を出して連日知らない顔ぶれの人たちがゾロゾロと店長と会話を交わしながらお店に入る。 ホールで接客することにまだ慣れない私は、緊張した手つきでどうにか懸命に接客をする。

      • 等身大の自分を受け入れられなかったからプライドという盾を武器にした。

        お金を持っているアピール 学歴が高いマウント 理想主義 100%の完璧主義者。・・・ 全て、コンプレックスだらけの自分を隠すための薄っぺらいプライドと見栄で、 それらを全て実現させても見えない何かにずっと追われていた私は心をパンクさせた。 いわゆる成功を掴み取っても、心はずっと孤独で 何が自分を満たすものだったのかわからなくなって、 なんのためにこんなに何かに追われて生活をしているんだろうってしんどくなって。 でも生きるために何かをする必要があると思い込んでいた。

        • 目に見えない何かに追われて、目的地を失ったように歩いた。

          この生き方を変えたくて、しんどくて今こうして仕事を辞めたはずなのに、 その後の負担に押しつぶされそうで感情が出てこなくなった。 悲しいとか、どうしたらいいんだろうとか、 そう言うんじゃなくて、何かから逃げているような。 そんな感情だった。 東京へ上京し、19歳の私は900万円以上一人で売り、営業マンとしては最強だったと思う。 だけど、結局は雇われで 誰かに指図されたことをするのが苦で、どれだけ暇でも仕事はしなくちゃと何もないものに追われていて。 時がすぎないか、今日

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        普通で、何も取り柄はなくて、そんなどこにでもいるあなたの独壇場所。

        • チロルチョコなバレンタインデー、嗅覚の未練がましさが恋を誘導した。

        • 等身大の自分を受け入れられなかったからプライドという盾を武器にした。

        • 目に見えない何かに追われて、目的地を失ったように歩いた。

          「タイミング合わないからもどかしくて、会った時に嬉しくて堪らなく好きになる。」

          仕事を辞めてすぐに飛び立った北海道。 でも彼に会いたくて、彼と一緒に行きたいところばかりですぐに彼がいる神奈川へ帰った。 会うとすごく幸せで、その時に思ったあぁ、幸せだなという感覚。 彼の温かい手を触っていると感じる愛情。 今思い返してもあんなに私を笑顔にできるのは、幸せに、可愛くできたのは彼だったからだろうと思う。 夜寝る前、明日彼が仕事でいなくなると不安で押し殺される気がして 「明日一緒にいてほしい」 在宅が可能な彼だったから、そう言って不安だからとも伝えた。 だ

          「タイミング合わないからもどかしくて、会った時に嬉しくて堪らなく好きになる。」

          頑固父ちゃんからの言葉に救われた話。

          頑固昭和父ちゃんに私のことを好きか聞いたときすぐに 「好きよ。何言ってるんよ好きに決まってるやろ。」 あんなに普段は話さなくて、私の前だけ楽しそうに話して、でもやっぱり頑固な昭和父ちゃんは私が弱っている時肝心な時助けてくれた。 あぁ、何をしていても何をしていなくても父ちゃんは私のこと好きなんだって。 無条件に愛を感じた。 このパワーに守られていたのかも知れない。 仕事を辞めたと伝えた後。 「まず東京に一人で行って挑戦して、それがもう凄いやつやなって」 「18.19

          頑固父ちゃんからの言葉に救われた話。

          目の前にあるピースが全てのピースとは限らない。

          なんとなく。 ふと1メートルくらいの板の上にある完成する未来の見えないパズルのピースたちを眺めているとき思った。 机の上に並べられたのは全部のピースの2割くらいで、 でも私はずっとその中から合うものを探していて あ、 とふと気づいた。 ここにあるものが全てと絶望する必要も、必死に今ある選択肢から何かを探さなくてもいいのかと。 当たり前かも知れない、 そんな当然のことかも知れない。 でも今の私には目の前のものから何か必死に自分がしたいこと好きなことを探そうと足掻いてい

          目の前にあるピースが全てのピースとは限らない。

          あなたがいなくなった世界は全てがグレーに見えた。lose you to love me by selena Gomez

          連想ストーリー。 曲を流しながら読む。 私のことをずっとみているって真っ直ぐに言った彼の言葉は今全て嘘になった。 少しずつ視線が私だけを向かなくなったのも気づいた。 私はあなたの言葉を信じた。 ひたすらに愛して、ひたすらにあなたと向き合おうともがいた。 自分を犠牲にしてまでそれでもあなたと一緒にいたかった。 わかっている、あなたといることで自分を見失ってしまっては本末転倒だって。 最近は広くて、本当は好きだったこの部屋も灰色に見える。 あなたが私に似合うと言っ

          あなたがいなくなった世界は全てがグレーに見えた。lose you to love me by selena Gomez

          昼食中にふと思った。 今大地震がきた。 建物のベランダから手一本で繋がっている男の人と私。 必死で「大丈夫!俺がついているから」 息を切らしながらいう男の人の鼻に、 丸い鼻くそがついていた。 私はすぐに死んだ。 end

          昼食中にふと思った。 今大地震がきた。 建物のベランダから手一本で繋がっている男の人と私。 必死で「大丈夫!俺がついているから」 息を切らしながらいう男の人の鼻に、 丸い鼻くそがついていた。 私はすぐに死んだ。 end

          何をしてもわがままでも愛されたかった。

          わがままをどこまできいてくれるのか どれだけ怠けてもこの人は受け入れてくるのか どんな状況でも私を自分のものだと胸を張ってくれるのか どれだけ突き放してもこの人は私を求めて追いかけてくるのか。 こうやって無意識に相手の愛を図ろうとした私は 結局大切な人を傷つけてその関係を終わらせた。 誰にも愛されず孤独な私に戻ると安心したからだ。 でも愛されたくて 自分が誰かに愛を注いでそれに対して相手も私に愛を注いで こういう状況が欲しかった。 でも実際それが成り立つと次は

          何をしてもわがままでも愛されたかった。

          indigo la endが冬、日が落ちる頃に降るチューリップ。

          まだ夏だというのに、 もう私が好きな冬を思う。 冬が好きなのは、 なんとなく全てがリセットに向かっている感じがするからだ。 もう汚く沈んだ思い出も、うまくいかずに悩んだ日々も、 結局想いを伝えられずに距離が離れたあの人のことも。 全ていい思い出になる気がしたから。 結局どうしようもできなかったことを、 冬の透き通った空気がどこかへ連れ去るような気がしたから。 来年になってもきっと何も変わらないはずなのに、 年越しの真っ暗で綺麗な星空を見ると、 年明けにくじを

          indigo la endが冬、日が落ちる頃に降るチューリップ。

          お金が自由に使えても、見栄を張っても幸せにはなれなかった。

          好きなように働いて、 頑張って、努力をして、 他のことと違うこともたくさんしただろうし。 だけど私の心にはポッカリと穴が空いていた。 高校生の私は、お金が手に入ったらある程度幸せにはなるだろうと思っていた。 数十万円のものを現金でお店で買ってみたいな、 好きな時に好きなようにある程度お金が使えたら幸せなんだろうな。 こんなことばかりを求めていた。 その当時の私は大好きなペットに囲まれてそれなりに幸せに暮らしていたと思う。 学歴コンプレックスや、 自分の能力を証明する

          お金が自由に使えても、見栄を張っても幸せにはなれなかった。

          全てがうまくいかないので一旦死ぬほど走ってこようと思う。

          全てがうまくいかず、 現状がこれ以上うまくいく未来が想像できなかった日。 私は死ぬ気で生きてやろうと思った。 這いつくばって、 生きている意味なんてないと気づいても それでもとりあえず生きてやろうと思った。 これはポジティブでもなんでもないかもしれない 勝手にぽっくり死ぬ日までは どうにか暴れて生きていこうと思う。 今から外に出て走り回ってこようと思う。 お腹が痛くて、 体調もすぐれなくて もう誰とも離したくはないが それでも生きているので 生を感じてこようかな

          全てがうまくいかないので一旦死ぬほど走ってこようと思う。

          情緒不安定が通常モード

          結局どうしようもなく寂しいだけだった。 その場にいる誰かに抱かれていると この人から必要とされていると感じて、 何かに依存しないと 情緒不安定で暴れ回らないと 気が休まらなかったのかもしれない。 仕事中は真面目で、熱心に仕事をするタイプかもしれない。 どちらかというとキャリアウーマンタイプだ。 だけど、仕事が終わると 突然やってくる甘えた。 情緒不安定。 同僚とその時に仕事の話をすると またいつもの落ち着いた仕事モードの私になってしまう。 だから、恋人に

          情緒不安定が通常モード

          外は雨、天井はグレー、部屋の片隅に残された。

          清潔感のあるそのシーツに、 薄暗いグレーの天井。 肌触りが良く ノースリーブの私の肌を冷たいシーツが撫でる。 外は雨だった。 なんとなく外に飛び出して 雨に濡れて 誰か強く私を抱きしめてくれないかな。 孤独感だけはいつもそこにあって。 部屋の片隅に置きっぱなしの私の気持ちも、 何かで埋められないから もう諦めたその感情も。 言葉にしたら浅くて、 稚拙で それくらいがちょうどいいのかもしれないとも思う。 グレーの天井、 髪にまとわりつくシャンプーの甘い匂い

          外は雨、天井はグレー、部屋の片隅に残された。

          一人で生きていける人間になりたかったのに、なれなかったから…そこにいたクズに抱かれた。

          「若い頃はみんな遊ぶんだよ」 大人はみんな口を揃えて言った。 最初はそれは若さゆえの制欲だと思っていた。 実際。社会人になってまだ半年程度だがわかったことがある。 寂しいから、若い頃は遊ぶんだと思った。 寂しさの行き場がなくて 環境が変わって。 恋人もいなくて でも寂しいからって恋人を作りたいとは思わない。 でも仕事でうまくいかない ふと、 すごく孤独を感じるとき 誰でもいいから自分を受け入れて欲しくて、 誰かに抱かれるんだと思った。 でもそれでも満

          一人で生きていける人間になりたかったのに、なれなかったから…そこにいたクズに抱かれた。