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メンタル系の病院選び(実体験)

0.はじめに
はじめまして。
2023年の8月から、今の精神科の主治医に、「うつ病、不安神経症、不眠症」の診断を受けており、服薬治療中の者です。仕事も休んでいます。

私は2023年の1月、とある病院の診療を受け、11回通いました。結論から言って、状態は良くならず、何より病院選びに失敗していました。

ドクターショッピングは嫌だと思いながらも、転院先を探し、幸い第一候補先にした今の病院に、8月から落ち着くことができました。

ただ、藁にもすがる思いで行った最初の病院で、診療の度に初対面の医者に会い、不必要なストレスを抱え、お金と時間を無駄に多く使うことになったことに関しては、シンプルにクソ〜という気持ちで気が晴れません。

これは私の失敗談が誰かの役に立てば、多少気が晴れると思い、書き記すものです。

1.簡略プロフィール

・34歳
・会社員
・一人暮らし(大学進学時から東京)
※実家は新幹線or長距離バスの距離

2.うつ病のきっかけ

2021年1月に始まった2年間の出向。
とにかく職場環境が合わなかったこと。
我慢しすぎたこと、往年の疲れ(?)。

2022年4月頃から体重減少ほか異変あり。

3.本題(反省と勧め)

私の病院選びのプライオリティーは下記です。

(1)自立支援医療費制度の指定医療機関であること
※↑後述しますが、お金の負担は減らすに限る
(2)主治医がついてくれる病院であること
(3)最寄りか、引越の可能性も視野になるべく近いターミナル駅にすること


同時に、「多くを望まないこと」も肝に銘じました。最初の病院で主治医についてもらえず、10人の医者に会った経験から出した結論です。

①病院のアテは、元気な時につけておく。

ここで1つ大切なのは、一度「自立支援医療費支援制度(精神科)」についてググることです。
都道府県に申請するもの(役場に提出するもの)になりますが、私のように“自分は適応障害で時間が経てば治ると長らく思い込んでいた人”も、実際申請できました。
東京都の場合は、「指定医療機関」と「処方箋取扱の薬局」が信じられないほどアナログな区ごとの一覧表として、PDFやExcelで閲覧できるようになっています。ズラーーーーーーーっとです(Google MAPにでもしてくれ……)。

こういう「調べる」「読む」といった作業を頑張る気力は、症状悪化と共に失われていくので、元気な時に考えておくのがベターです(健康な時にそんなことを考えるのは、なかなか難しいと思いますが……笑)。私は自分でやるしかなかったので、自力でやりましたが、配偶者や家族など、頼める相手がいれば、この辺は頼っていいと思います。

私は、指定医療機関に登録されていない(=制度を利用できない)初診の病院に見切りをつけて、多少意識がはっきりした7月に、リストとGoogle MAPと睨めっこして、「位置」「診療時間」「休診日」「口コミ」「HP」を読みまくる形で、しらみつぶしに探し、候補を絞りました。

通勤定期を使っている方も忘れるべきでないのは、自宅の最寄りがベストだということです。移動も億劫になることを考えると迷う余地なしです。
2番目が引越等も見越したターミナル駅。私は居住区内の病院の口コミを散々見て厳しいと判断し、ターミナル駅で口コミが良く、よりシンプルで、主治医がついてくれる病院、を“信頼できそうなレビュー”と勘で選びました。お盆を挟むこともあり、初診予約が取れたのは半月ほど後の日程でした。

最低でも、継続的に通うことを覚悟した時点で、お金の節約を考えるなら「指定医療機関にする」の一択だと思います。
指定様式の診断書(私の通院先では病院でそのフォーマットを持っていたので、役場に事前に取りに行く必要はありませんでした)発行に5,000円程度かかることを踏まえても、即回収できるくらい3割→1割はデカいです。
※指定医療機関に登録されている病院であれば、医療費が3割負担から1割負担まで下げられます。

正式なものの受領(自宅郵送)までには3ヶ月ほど要しますが、申請時点で、役場の担当者から「控え」をいただけるので、それを病院や薬局で見せることで適用してもらえます。

また、初診はとにかくすぐ予約できるところを選ぶ→その後、継続受診は指定医療機関から選ぶというのも1つの手だと思います。

②紹介状は転院先の病院を決めてから書いてもらう

こうすると保険適用になります。宛先の病院がわからない状態だと、保険適用とならず、自己負担額が上がります。
(by 最初の病院の受付にいた親切な方)

私の場合、主治医がつかないスタイルの病院だったこともあり、紹介状の記入依頼や、就労可能の旨の診断書を発行を依頼することは、心労も小さく簡単でした。事務的に話して問題ないと思います。
※症状は良くなっていませんでしたが、就業規則等との兼ね合いで、一旦復職し、3ヶ月後にやはり心身の限界を感じて、上司にも促され、再度休み始めました。今の主治医は初診の時から私の復職に猛反対でしたし、この時点で初めて「あなたは薬を飲まないと治らないレベルに重いうつ状態です」と言われました。騙されたと思って薬を飲むよう説得され、受け入れたのもこの時です。
※それまでは、デエビゴ(睡眠導入剤)、加味逍遙散、抑肝散のみでした。前の病院の初診で私が薬を怖がりすぎたことも、いけなかったのだと思いますが、適切な薬を飲むよう説得してくれる医者には巡り会えませんでした(まぁ毎度初対面ですし……)。

③知っておきたい知識

(裏返すと私が知らなくて損した、不必要に苦しんだことです)

・メンタル系は主治医がつくのがより一般的な分野である。
・診断書は一般的に3ヶ月単位で書いてもらえるものである(1ヶ月単位でしか書いてもらえず、日付の融通も効かず、しかもその辺が人による、というカオスが最初の病院でした)。
・診断書には簡易なのと正式なものがあるらしくそれによって値段も変わる、何も言わないと高い金額をとられる?←これは仮説ですが保険適用でないこの書類の金額が今の病院は前の病院の半分です。しかも、3ヶ月単位です。
・失礼を承知で言えるのは、曲がりなりにも相手は医者なので、死ぬような薬は処方しない。過剰に薬を怖がると、回復が遅れる。
・医師に求めるのは処方箋と診断書と傷病手当金申請書の発行や記入。多くを求めず期待しない。カウンセリングは別途、専門家に依頼するのも1つの手。
・次の診療日や自分の今の状況、復職の可否は、自分一人で考えることでなく、当然(主治)医師の判断を仰いで良いもの。
※これがまるで叶わなかったことを、最終的にはうまく利用して個人都合で復職しましたが、診療の度に多大なダメージを受けました。治療方針もわからず、先も見えず、私を診て話す人はおらず、毎度一般論しか話されず、診療中か帰り道に大号泣してました。毎度。(疲)

4.オススメ書籍(おまけ)

2023年8月頃までの発刊で、とても参考になったのは次の2冊です。
私は下園先生の本と相性が良かったようです。


5.最後に

最後まで読んでくださりありがとうございました。専門家でない、うつ病当事者が書いたものです。不誠実なことを書いたつもりはもちろんありませんが、話半分に受け止めていただきながら、1つでも役に立つことをお伝えできていれば幸いに思います。

「医者は相性」とはよく言いますが、私は疑い深いので、きちんと主治医についてもらい、信頼できる相手から、一貫した治療方針や説明を受けられることが、とても重要だったようです。その点と、何より経済的な負担の面から、転院してよかったと心から思っています。

まだまだ道のりが長そうですが、マイペースに進んでいこうと思います。

あ、あと30代になる前に一瞬迷ってた、就労不能保険は入っておけばよかったかなぁ。

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