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サンロフトさんと一緒にサービスの未来を考える合宿ワークショップをやってみた

SD Div. / Fenrir Inc.


「てのりの」新しい価値創造プロジェクトが進行中

フェンリルは株式会社サンロフトさんと共同で、保育動画配信アプリ「てのりの」の新しい価値の創造プロジェクトを進めています。

夏頃におこなったキックオフ後、まずは情報収集から着手しました。サンロフトさんからサービスの現状について事細かに話を聞いたり、園や保護者へのインタビューを一緒に実施したりと、さまざまな検討素材を収集・整理。サービスの未来を考えるための下地を整えました。

と同時に、オンラインでのコミュニケーションに限界を感じていました。
今回はブランドの指針を一緒に考えるプロジェクト。しかしメンバーは企業も違えば地域も違う。「どんなサービスの未来を目指すのか?」というお互いの「熱」を共有しなければいけないフェーズにおいて、オンラインでは時間がかかりすぎると考えていました。

2日間のビジョン策定合宿ワークショップを開催!

そこで一気に距離を詰めて同じ目線を作るために行ったのが、御殿場高原時之栖で2日間の合宿です。

富士山を臨む山羊の丘コテージ。リビング、キッチンなど設備も充実。

時之栖は富士山の麓に位置するリゾート施設です。イルミネーションやスポーツ施設をはじめとした様々な体験ができる他、仕事に使える会議室やWiFiなどワーケーション用途の設備が整っています。我々はコテージや会議室をレンタルし、同じ時間と空間を共有したいくつかのワークショップを実施。お互いの目線と熱量を共有することにしました。

0. ワークの目的

  • チームビルディング:熱量を共有できるだけの関係性を作る

  • ビジョン策定:サービスが目指すべき未来を考える


1. 自己紹介 

まずはお互いのことを知ることから始めました。そう、自己紹介です。
それなりに長い間一緒にプロジェクトを進めてきたチームですが、普段はどうしても「役割」が先に来てしまいます。それぞれの「人としての思いや生活」を知る機会というのは意外と少ないものです。
そこでプロフ、趣味、仕事、野望についてまとめ、一人づつプレゼンしてもらいました。この自己紹介は質問時間も含めてかなり長めに設定しました。おかげでお互いを多面的に理解することができ、人と人として距離を縮めることができました。

たかが自己紹介ですが、今回の合宿の中でも特に重要なワークだったと思います。そんな当たり前の関係性を作ることを、今までいかに怠ってきたかを反省しました。

2. インタビュー観戦

次に行ったのは園に対するオンラインインタビューの観戦。
当日、ある園にオンラインでのインタビューをお願いしていました。園でてのりのの使い方や保育の課題、保護者とのコミュニケーションなど様々なお話を聞きました。
ワークではインタビューで聞き出した内容をリアルタイムに付箋にまとめながら、それぞのトピックに関してメンバーがどのように感じたか、その背景には何があるのかなどの意見を出し合いました。
目の前に園の方が映っている状態だと実体感のある意見が出てきて、会議室で閉じて行う議論とは別の意義を感じました。


3. インサイト分析ワーク

インタビュー観戦で出てきた論点を踏まえ、インサイト分析を行いました。これまでの調査の中で出てきたユーザーの意見をKJ法でまとめ、相関関係や重要なポイントを抜き出します。

ここで重要なのは、何が根本的な課題なのか?という視点です。
インタビュー結果を整理すると、たいていの場合は「使うのが面倒」など表面的な課題ばかりが並んでしまいます。それに対処するだけでは対処療法的なアプローチしか考えることができません。
そこでキーワード同士の関係性を整理することで、表面的な課題を生み出す背景を探ります。明確にするべきなのは表層的な課題ではなく、それを生み出す構造的な仕組みです。この構造的な仕組みに対して、自分たちがどのようなアプローチをしていくのかが、まさにサービスが目指す未来になるのです。


4. ビジョン策定ワーク

合宿の最後に、分析ワークの結果をもとにしたビジョン策定のワークショップを実施しました。

まず行ったのはGood or Badのワークです。これは、サービスとしてしたいこと、したくないことをわけていくワークです。コンテンツとしてはこんなものを入れたい、体験としてこんなことはしたくないなど、それぞれが持っていたサービスに対する「美意識」を可視化し、共有します。

このGood or Badを踏まえた上で、「サービス大喜利」を実施。これは「てのりの」をお題に何かに例えていくというワークです。「てのりのは【こたつ】である。暖かく、人が集まる」など、何かに置き換えることでサービスの本質的な価値や役割を見出そうというワークです。
思いもよらなかった表現や切り口が見つかるのがこのワークの魅力。それぞれが頭を捻り、様々な表現を考えてくれました。お互いの答えに「え、どういう意味!?」「うまい!」となどリアクションを取り合うことで、かなり盛り上がったワークとなりました。

最後に、一人ひとりにこれからの「てのりの」のキャッチコピーを考えてもらいました。これまでのワークをもとに、サービスを一文で表すことで本質的な意義や提供価値を明らかにします。それぞれのキャッチコピーを発表した上で投票を行い、目線合わせが完了しました。
2日間に渡るワークで、サービスがどんな課題に取り組み、どんな未来を目指すのかを明示化しました。

オフラインだからこそできる人と人の関わり

今回の合宿で実感したのは、「プロジェクトは人と人の関わり」という当たり前の事実です。

リモートワークはとても便利で、プロジェクトを効率的に進めることができます。しかしオンラインだけではタスクやアジェンダを消化することに躍起になり、お互いの人間的な部分が見えにくくなる欠点があります。直接会っていた時はできた、ちょっとした会話や交流がなくなり、役割が先に立ってしまいがちなのです。

しかし、プロジェクトを進めるのは人です。それぞれがそれぞれの価値観や目的を持って参加するのです。そういった部分に目を向けずに「同じ目標を目指して一緒にやりましょう!」と言っても空虚なものになってしまうのではないでしょうか?ましてや、チームで新しい価値を創造しようとするのであればなおさらです。

富士山を背景にてのりのポーズで集合写真。

今回の合宿では、各ワークの結論以上に、お互いのことを人間として理解し、人と人としての関わりが作れたことが成果でした。フェンリルはこれからも、クライアントやパートナーと「人と人の関わり」がつくれる会社でありたいと願っています。


おまけ. 気持ちをつくる工夫

2日間の合宿となると、参加者の負担も大きいです。そのためオリジナルアイテムをサプライズで用意してチーム感を作ったり、適度に休憩やお菓子を挟んだりと、モチベーション管理や雰囲気作りも工夫しました。

フェンリルからはTシャツとしおり、サンロフトさんからはマグカップをプレゼント。

また、時之栖にはワンダーフォーゲルをはじめとする様々な運動が楽しめる体育館や、電動マウンテンバイクが使えるレンタルサイクルなど各種アクティビティも充実しています。合間にアクティビティワークを挟み、交流を深めて心身をリセットできるようなプログラムにしました。

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正直、アクティビティワークの効果を舐めていました。一緒に身体を動かすことは、小さなプロジェクトを完遂した後のような連帯感を生み出します。アクティビティ後はリフレッシュしただけではなく、会話に遠慮がなくなり、明らかに議論が回りやすくなっていました。

これらの工夫は小さなことです。しかし、せっかく時間と場所を共有するのであれば、人と人が関わり合うことを念頭におきたいもの。今後も、さまざまな工夫を試し、オフラインならではの関わり方を模索したいなと思います。



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