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時代の変わり目に注目された”渋沢 栄一”とは。

モノやカタチあるもの、

人はみな”所有”することを求めた。そんな約200年続いた”土の時代”が終わりをむかえ、

情報や知識などカタチのないもの、伝達や教育などが重視され、

”知る”ことを求めていく”風の時代”に突入した。

つまり、2021年は”持つ”から”知る”ことに価値が大きく変わる時代の曲がり角。

そして時代の変化に拍車をかけるように全世界に猛威を振るう”コロナウィルス”。

これは偶然か必然か・・・

この時代のうねりで突然スポットライトを浴び、2024年から新一万円札の肖像にもなる”渋沢 栄一”とはどのような人物なのか、

”論語と算盤”を読んで経営者として感じたことを風の時代にあわせてシェアしたい。

論語と算盤

”渋沢 栄一”とはどのような人物なのか?

『近代日本資本主義の父』『実業の父』と言われ、

設立に携わった会社や企業は500社以上。

みずほ銀行やJR東日本、帝国ホテル、東京海上日動、東急不動産、東京ガス、東京証券取引所、日本郵船、清水建設やサッポロビールなど日本を代表する会社を多岐にわたり築き、日本のインフラを創ってきた。

渋沢栄一が生まれた時代は、

人間同士が刀で斬りあっていた時代。

「外国なんて!」と言いながら過ごしていた青年が、

ある日、徳川慶喜公の護衛としてパリ万博に同行され、

初めて西洋の文化や文明や技術に触れたことで、考え方や生き方が変わり、日本という枠を刺激するようになった。

冒頭で綴った”時代の変化”

”土の時代”の前は、君主制や王政がしかれていた”火の時代”

家柄や血筋がものをいう時代に生まれた渋沢栄一が、

時代のうねりの中でどのように考え動き、約200年続いた”土の時代”の基盤を築いてきたのかが気になり、”論語と算盤”を読んでみた。

【本を読んで感じたこと】

①渋沢栄一の生涯(考え方や経験)を820円(税抜)で学べるのは安い。

国を富ませ、人々を幸せにする目的で事業育成をおこなってきた渋沢栄一。

約500社以上の会社に関わりながらも

三菱(岩崎家)、三井(三井家)、住友(住友家)のような財閥をつくらなかった事実。

もしあのとき、欲望に目がくらみ、岩崎弥太郎と結託する選択をしていたらなら、後の日本の資本主義はどのようになっていたのか・・・

②生涯学び続けろ。

「‘”人のつくった逆境”か”人にはどうしようもない逆境”であるかを区別すべき。

人にはどうしようもない逆境”とは立派な人間が真価を試される機会に外ならない。

そのようなときは、自己の本分(自分に与えられた社会のなかでの役割分担)だと覚悟を決めるのが唯一の策。

コツコツと挫けず勉強するのが良い。」

と書かれてある。

さて、今の世界の逆境はどちらの逆境か。

経営者としてどのように捉え、どのような環境を整えるべきか。

③常識とは、”智・情・意”のバランス

常識をウィキペディアで調べると、

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E8%AD%98

渋沢栄一は、

社会で生きていくときに、常識はどんな地位にいても必要なもの。と唱えている。

では、常識はどのように身についていくのか。

論語と算盤にはこのように書かれている。

智(知恵):知恵が充分に発達していないと、物事を見分ける能力に不足してしまう。知恵が人並み以上に働く人は、何事に対してもその原因と結果を見抜き、今後どうなるかを見通せるもの。

情(情愛):何事もこの”情”が加わることによってバランスを保ち、人生の出来事に円満な解決を与えてくれる。喜怒哀楽に加え、愛しさ、憎しみ、欲望といった7つの感情をコントロールすることが弊害を遠ざける。

意(意志):動きやすい感情をコントロールするものは、強い意志。”意”は精神活動の大元ともいえる。

しかし、意志ばかり強くて、ほかの「情」や「智」が伴わないと、単なる頑固者や強情者になってしまう。

強い意志のうえに、聡明な知恵をもち、これを情愛で調整する。

このバランスをよく配合して、大きく成長させてこそ完全な常識となる。

生涯学び続けることは、常識を築くためにも必要不可欠ということ。

④小さなことは分別し、大きなことには驚くな。

「商売や軍務を初めとして、何事にもこの考えではなくてはならない。

大きなことは微々たるものを集積したもの。

些細なことを軽蔑することなく、勤勉に、忠実に、誠意を込めて完全にやり遂げようとすべき。

どんなに些細な仕事でも、それは大きな仕事の小さな一部なのだ。」

「名声とは、常に困難でいきづまった日々の苦闘のなかから生まれてくる。

失敗とは、得意になっている時期にその原因が生まれる。」

このように書かれている。

これを読んで頭に浮かんだ言葉は2つ。

”凡事徹底”

”神は細部に宿る”

仕事という枠を超え、生きていくうえで細部にまで凡事徹底をしてはじめて

自己が築き上げられ、大きいことが成し遂げられる。

世の中の成功者と呼ばれる人々には必ず、

「あの困難をよくやり遂げた」

「あの苦痛をよくやり抜いた」

というような経験がある。

そう思うと、己に降りかかる困難や苦痛は、

お前は成功する人間か?

成功できない人間なのか?

と天から試されているように感じる。

このコロナの厳しい困難の時期を乗り越えた先が楽しみだ。

⑤人格を磨くこと=親や目上の者を大切にすること。

論語と算盤を読んでいて、たっっっくさんの気づきと情報を得たが、

渋沢栄一が最も伝えたいことは”人格を磨くこと”を伝えたかったのではないか。

人格を磨くことに比例して、自分の経済や国力が増すとまで書かれている。

人格を磨くための方法は「忠信孝弟(ちゅうしんこうてい)

真心を尽くし、誠意をもって、父母や兄など、目上の人に仕えること。

「親や目上の人を大切にすることは、仁(物事を健やかに育む)という最高道徳を身につける根本である。」

今自分が生を受け、この時代に生きられている事実に感謝し、

”両親やご先祖様に感謝することが全ての始まり”

すぐに両親に感謝の気持ちを伝えよう。

伝えられることがどれだけ幸せなことなのか。

⑥信用が事業の要。事業とは社会に多くの利益を与えるもの。

貯金するのはお金よりも信用を。信頼貯金、信頼残高という言葉を

よく耳にするようになってきたが、

渋沢栄一は事業をすすめていくうえで”信用”を特に大切にしていたようだ。

そもそも事業とは、個人の利益のためよりも、多くの人や社会全体の利益になるもの。

社会に多くの利益を与えるものでなければ、正しくまともな事業とは言えない。と唱えている。

事業をしていると、当たり前のように日々の利益をもとめている自分がいるが(もちろん利益を求めることも大事)、

一旦立ち止まり、真摯に今の自分を見つめなおそう。

今の自分は周りに信用、信頼されているか。

どうすれば、より信用、信頼されるのか。

知らない間に信用、信頼が切り崩されていないか。。。

信用はのれんや見た目から得られるものではなく、

確固たる信念から生まれる。‘By 渋沢栄一

⑦志事ができる人は女性にモテる。

論語と算盤を読んで、確信に変わった。

仕える仕事ではなく、志をもって志事をしている人は

バイタリティも輝き方も明らかに違うんだなあと。

子供は30人以上いたらしく、孫からは軽蔑されていたとか。。。

決して、羨ましいなんて思わない。。。決して。。。


最後に、

夢(志)なき者は理想なし。

理想なき者は信念なし。

信念なき者は計画なし。

計画なき者は実行なし。

実行なきものは成果なし。

成果なき者は幸福なし。

ゆえに、幸福を求める者は夢(志)なかるべからず。


渋沢栄一の”志”を描く大河ドラマ

”青天を衝け”

2月14日20時から

が楽しみすぎる。


2020年2月13日の読書感想文

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