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懸念

5月25日 緊急事態宣言を全国的に解除。ライブハウスなどは6月中旬を目処に再開を目指すという。

いくつか想い出のあるライブハウスやクラブが閉店に追い込まれた。ただただ無念だ。今もなんとか踏ん張っている沢山のライブハウス関係者にとって、そしてオレたちにとってもこれは少しは明るい兆しなのかもしれない。業界内でも、昨日あたりから再開に向けての動きの連絡がちらほら。

当然、早くライブの出来る世の中になって欲しいし、そうならなければオレたちの生活も干上がってしまう。だけど、徐々にではあるがこのまま今まで通りのライブ中心のシステムに戻ってしまう事に強い懸念を感じる。これはウイルスや感染対策の問題ではなく、音楽産業の中長期展望としての問題。要は、オレたちは生のライブというものに頼り過ぎたのではないか。逆張りのリスクマネジメントの形を見出せなかった故の惨状なのではないかと。

このままなんのパラダイムシフトも起きないまま、喉元過ぎるのを待って、今まで通りに戻るのはとても不安だ。なぜなら元に戻った世界は、もはや今までの世界では無いから。

生のライブの興奮・喜びに代るものは無い。そして太古の昔からそうであったように、これからも無くなることは絶対に無い。しかし、そのライブと同じくらい面白いモノを創造しようとしない限り、エンターテイメントに未来はないと思う。この事に関しては、まだまだ思う事があるので、それはまた別のお話で。

またあの忙しい日々に戻り考える事を止めてしまわないように、緊急事態宣言解除前に思考の場を確保しておきたかったわけで。



追記:このnoteをあげた直後に、ON AIR 大久保 閉館のお知らせが飛び込んできた。プロユースのスタジオまでもが、、、、

無念だ。



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