田村六蔵

諸事情によりウェブサイト更新困難となった故、今後Fender LEAD Seriesに…

田村六蔵

諸事情によりウェブサイト更新困難となった故、今後Fender LEAD Seriesについての諸々は此処に。 旧サイト⇒http://fenderlead2.zouri.jp/

最近の記事

Fender LEADシリーズに対するレゾナントピーク(Resonant Peak)の微調整

 今回は、世間的には決して高評価とは言えないLEADシリーズの音色について、コンデンサを用いて微調整を図りたいと思います。 きっかけ(元ネタ)  きっかけと申しますか、元ネタは下の動画です。端的に言えば、ピックアップやコントロール部に電源を必要とする回路を持たないエレキギターの出力において、ホットとコールドの間に小さな値のコンデンサを配線(並列接続)することにより、ピックアップの持つレゾナントピークを(見かけ上)変更するというものです。興味深い内容であったため、簡易な実験

    • Fender LEAD Series等に搭載されているF-Key tuner(ペグ)に対応したロック式ペグ2種

      はじめに 今回は新旧のFender LEAD Seriesに搭載されているペグ(通称F-Key)及び木部加工なしに置換可能なロック式ペグについて記したいと思います。 F-Key tuner F-Keyは1965年頃よりFender社のギターに採用されたTuning Machine(ペグ)です。F-Key以前にはKluson社のペグが採用されていましたが、F-KeyはFender社製(Race & Olmsted社による委託生産?)です。  その後若干の仕様変更(ノブ形状

      • Fender LEAD2のSteve Lukather "All-Red ST" モデル化 #コスプレ

         今回のモチーフは1980年代初頭にSteve Lukatherが使用していたAll-RedのStratocasterタイプのギター(以下All-Red ST)です。ボディーのみならずネックまで赤く塗られた木部に、金色のハードウェアという外観が最大の特徴となります。 Steve LukatherSteve Lukatherはバンド「TOTO」やスタジオミュージシャンとして活躍する著名ギタリストです。1993年頃よりMusicman社製のギターを主に使用していますが、かつては

        • Fender LEAD 1・3のハムバッキングピックアップをWide Range Humbuckerに近づける試み(ポールピースマグネット化)

           Fender LEAD 1・3のハムバッキングピックアップに対するマグネット交換の試みについては、過去に記事としてまとめていますが、今回はFender Wide Range Humbucker(以下WRHB)に仕様を近づけるべく、ポールピースのマグネット化を図ってみました。 Wide Range Humbucker WRHBについては以前別記事内でまとめていますが、Gibson社でいわゆるラージハムバッカー等を開発したSeth Lover氏が、1967年頃にFender社

        Fender LEADシリーズに対するレゾナントピーク(Resonant Peak)の微調整

        • Fender LEAD Series等に搭載されているF-Key tuner(ペグ)に対応したロック式ペグ2種

        • Fender LEAD2のSteve Lukather "All-Red ST" モデル化 #コスプレ

        • Fender LEAD 1・3のハムバッキングピックアップをWide Range Humbuckerに近づける試み(ポールピースマグネット化)

        マガジン

        • Fender LEAD(新旧)の改造
          8本
        • Fender LEAD Seriesのコスチュームプレイ色々
          25本

        記事

          希少材Limba Wood(Korina Wood)を用いて作成したLEAD2レプリカモデルのGibson Explorer化 #コスプレ

          ※本記事は「希少材Limba Wood(Korina Wood)を用いて作成したLEAD2レプリカモデル」に加筆・修正を加えたものです。  希少材を用いて作られたProvision Guitar社製のLEAD2レプリカをGibson社のExplorerに近づけるべく、ペグとピックガード、ノブを交換しました。 Gibson Explorer 1958年に発表されたGibson社のExplorerは、同時に発表されたFlying Vと同様ボディー・ネック材としてLimba W

          希少材Limba Wood(Korina Wood)を用いて作成したLEAD2レプリカモデルのGibson Explorer化 #コスプレ

          Fender Stratocaster風LEAD2のピックガード交換 #コスプレ

           今回は過去作であるStratocaster風LEAD2(2005年製作)のピックガードをべっ甲柄材で新規作成・置換してみました。 べっ甲柄ピックガード べっ甲柄のピックガードがFender社のエレクトリックギターに採用されたのは、おそらく1959年のJazzmasterが最初と思われます。その後Jazz Bass(1960年)、Jaguar(1962年)等にも採用されます。素材はセルロイドでしたが、1965年以降は素材が塩化ビニルに変更となったようで、いずれもべっ甲柄/白

          Fender Stratocaster風LEAD2のピックガード交換 #コスプレ

          Fender LEAD3の小川銀次モデル "The Powercaster" 化 #コスプレ

           今回モチーフに選んだのは、小川銀次(1956~2015)が使用していた改造Stratocasterです。小川銀次は、自身のバンドであるCROSSWINDやRCサクセション、そして数々のセッション活動などで知られるギタリストで、このStratocasterのことは"The Powercaster"*と呼んでいました。 *2019年にFender社が発売した同名のモデル(ギブソンスケールのネックにオフセットボディー、ピックアップはP-90+ラージハムバッカーを搭載、ブリッジはT

          Fender LEAD3の小川銀次モデル "The Powercaster" 化 #コスプレ

          Fender Player LEAD2のLEAD1化 #コスプレ

           以前記事にもいたしましたとおり、2020年のLEAD Series復刻(Player LEAD Series)に際し、LEAD1は含まれませんでした。そこで今回はFender社に頼ること無く自力での復刻を目指しコスプレしてみました。 ピックガード 何はともあれコスプレに必要となるのがLEAD1仕様のピックガードです。いつものごとくProvision Guitar社に発注いたしました。黒白黒の3プライ、塩化ビニール製です。  Fender Player LEAD3のピック

          Fender Player LEAD2のLEAD1化 #コスプレ

          リプレイスメントパーツを用いたFender Player LEAD3のAllan Holdsworth "1973 Stratocaster with Dick Knight Neck" 化 #コスプレ

           今回のモチーフはAllan Holdsworth が1970年代後半に使用していた1973年製のStratocasterです。ネック・ボディーを含め、リプレイスメントパーツを使用して組み上げています。 Allan Holdsworthと使用ギター(1970年後半~80年代前半)Allan Holdsworthはイギリスのジャズフュージョン、プログレッシブロックのギタリスト、作曲家です。1970年代よりTempest、Soft Machine、Bruford、U.K.などの

          リプレイスメントパーツを用いたFender Player LEAD3のAllan Holdsworth "1973 Stratocaster with Dick Knight Neck" 化 #コスプレ

          Fender Player LEADシリーズのリプレイスメントパーツその2(ボディー)

           Fender LEADシリーズのリプレイスメントパーツについては過去に記事を書いております。今回ToneBomb社のPlayer LEADシリーズ用無塗装ボディーを入手しましたので、ご報告します。 外観等 今回入手したのはアッシュ材とアルダー材の無塗装ボディーです。アッシュはおそらく1ピースでアルダーはセンター合わせの2ピースと思われます。なお、オリジナルのLEADシリーズには主にアッシュ材が、Player LEADシリーズにはアルダー材が使われています。  ザグリはPl

          Fender Player LEADシリーズのリプレイスメントパーツその2(ボディー)

          Fender Player LEAD2に対するノイズ対策とGreasebucket Tone Circuitの導入

           今回は所有のPlayer LEAD2に対し、Paul Reed Smith社のギターの一部に用いられているノイズ対策と、Fender社の一部のギターに採用されているGreasebucket Tone Circuitを導入してみました。 ノイズ対策  まずノイズ対策についてですが、Paul Reed Smith社のギターのうちシングルコイルピックアップを搭載しているものの一部には、上の回路図の通りピックアップセレクターからボリュームポットに入る部分とグラウンド(アース)の

          Fender Player LEAD2に対するノイズ対策とGreasebucket Tone Circuitの導入

          Fender American Performer Mustang搭載のDynamic Vibrato(American Performer Mustang Bridge and Tremolo)について

          American Performer Mustang Bridge and Tremolo Fender社は2019年1月のThe NAMM Show 2019でTHE AMERICAN PERFORMER SERIESを発表しました。このシリーズに通底する特徴としては、ギア比を18:1としたClassicGearチューニングマシン(オリジナルKlusonは12:1、復刻版は15:1)や新開発のYosemiteピックアップ、トーンを絞った際に低域も同時に適量アッテネートするG

          Fender American Performer Mustang搭載のDynamic Vibrato(American Performer Mustang Bridge and Tremolo)について

          Fender LEAD3のZodiac Works SHⅡ-180(シャチ・布袋寅泰モデル)化(再追記:2022/2/10) #コスプレ

           今回のコスプレモチーフは布袋寅泰モデルのひとつとして知られるZodiac Works社のSHⅡ-180(通称シャチ)です。Zodiac Works社からは、SHⅡ-180以降もSHシリーズとして仕様の異なるシャチが登場していますし、同型のモデルは「H」の品番でFernandes社からも発売されていました。 布袋寅泰 布袋寅泰はBOØWYのギタリストとしてデビューし、解散後はソロ活動の他、COMPLEX等での活躍でも知られるミュージシャンです。使用ギターとしては、なんといっ

          Fender LEAD3のZodiac Works SHⅡ-180(シャチ・布袋寅泰モデル)化(再追記:2022/2/10) #コスプレ

          Fender Player LEAD3の配線改造(コイルタップ時の使用ボビン変更)

           今回はFender社のPlayer LEAD3の配線改造に関する記事です。  画像はPlayer LEAD3のピックガードの表裏です。搭載されているのはPlayer Series Alnico 2 Humbucking Pickupで、ネックピックアップではネック側ボビンにアジャスタブルポールピースが配置されていますが、ブリッジピックアップではブリッジ側です。  配線を確認するとアジャスタブルポールピース側のボビンからは赤と白の線が、反対のボビンからは黒と緑の線が

          Fender Player LEAD3の配線改造(コイルタップ時の使用ボビン変更)

          Fender LEAD2のEdward Van Halen "Pre"Frankenstrat化(2022/2/11完成) #コスプレ

           今回は、Van Halenのギタリスト、Edward Van Halen(以下EVH)が愛用していた「Frankenstrat(或いはFrankenstein)」と呼ばれるStratocasterタイプのギターをコスプレのモチーフにしたいと思います。ただ、Frankenstratは時期により仕様が異なるため、その変遷の中からモチーフを選択する必要があります。 ※参考サイト A Different kind of truth Frankenstrat Frankenstra

          Fender LEAD2のEdward Van Halen "Pre"Frankenstrat化(2022/2/11完成) #コスプレ

          Fender LEAD 1・3のハムバッキングピックアップに対するローカットトーン改造・マグネット交換

           Fender LEAD 1・3のハムバッキングピックアップについては、過去に記事としてまとめています。今回は音色をより好みに近づけるべく、いくつかの工夫を凝らしてみました。 LEAD Original Humbucker  LEAD 1・3(オリジナル)のみに搭載されたハムバッキングピックアップ(以下LOHB:LEAD Original Humbucker)ですが、豊潤過ぎる中・低域を持つ直流抵抗値13~14kΩの高出力なピックアップです。  LEAD1・3が販売されてい

          Fender LEAD 1・3のハムバッキングピックアップに対するローカットトーン改造・マグネット交換