自律神経失調症に7年間悩まされた男の結論

最近、7年間悩まされ続けた起立性調節障害(自律神経失調症)を克服することができました。
今回は、僕が自律神経失調症を患ってから、どんな経過をたどって完治に至ったのかを書いていこうと思います。
ちょっと長くなるので、「早く改善策が知りたいんだよお!」って
人は”効果的だった改善策”の項目まで飛ばして読んでみてください

診断

遡ること7年前。中学1年生のころ、僕はバスケ部に所属していました。
元々サボり癖があった(思い返すとこれも自律神経のバランスが悪かったせいかもしれません)私は、土日の練習にはあまり顔を出さなかったものの、平日はしっかり朝練も放課後の練習も出ていました。
練習をしていく中で、僕は違和感を感じるようになりました。どうも僕は他の部員のみんなと比べて、体力が劣っているような気がしました。同じメニューをこなしていても、僕はものすごく息が上がって苦しいのに、他の部員たちは「いい汗をかいたな」って感じで、少し休んだらまた別の練習メニューをしに戻っていくのです。
最初は「まあ小学校からスポーツをやっていたわけではないし、しばらくして体力がついたら、みんなと同じように練習できるだろう」と思っていました。
しかし、入部してから半年経っても練習がきつく感じるのは変わりませんでした。この頃から、日常生活の中で頻繁に立ちくらみが起こるようになりました。
また、脳に霧がかかったようにボーッとする感じ(ブレインフォグ)や、消化不良などもあり、極度に疲れやすくなりました(甲状腺の病気を疑うこともありました)。
流石におかしいと思い、かかりつけの病院に行ってみると、「起立性調節障害」だと診断されました。
お医者さん曰く、「思春期を過ぎて自律神経のバランスが整ってくれば、自然に治る」とのことでしたが、結局大学3年生になるまで立ちくらみ等の症状は改善しませんでした。


効果が薄かった改善策

ここからは、僕が実際に試してみて効果が感じられたものと、あんまり効果がなかったものを紹介します。
①筋トレ
「筋肉量が増えると、体のバランスが整ってきて自律神経にもいい」という医師からのアドバイスに従い、一時期は筋トレをしていました。ですが、これは自律神経失調症の改善策としてはあまり効果がありませんでした。
もちろん筋トレ自体が悪いわけではないですが、自律神経のバランスが崩れている状態だとしんどすぎて長続きしません。あと、胃腸がちゃんと動かないので消化効率が悪くて筋肉がつきづらいです。

②漢方
2ヶ月くらい続けて飲んでみましたが、目に見える効果はありませんでした。
漢方はその人の体質に合うかどうかで効果が大きく変わるらしいので、僕にはあまり合わなかったのかもしれないです。あと単純にあんまり美味しくない。

③生活リズムを整える
「自律神経を整えるには生活リズムを治そう!」というのはよく聞きますが、それで治ったら苦労しないです。当時は毎日22時くらいに寝てたのに調子が悪かったですが、今は夜更かししても体調は良いです。「運動量を増やす」というのも同じく、そんなに効果はなかったです。


効果的だった改善策

①カウンセリングを受ける
「自律神経失調症の大きな原因はストレス」というのはよく聞きますが、これは本当です。
僕自身、『体調を崩す→病院に行く→「自律神経の乱れが原因ですね〜」と言われる』というのを何回も繰り返していたのですが、その度に「ストレスなんてないしなぁ…」と思っていました。
しかし、僕の身体を苦しめていたストレスは、自分自身で感じていないだけで、確かに存在したのです。そのことに気がついたきっかけがカウンセリングでした。
自分の身の上(特に家族に関すること)をカウンセラーの方に話していくうちに、自然と涙が出てきて、初めて人前で本格的に号泣しました。

週に1回のカウンセリングを3ヶ月ほど受けた後には、もう大きな悩みもストレスもなく、立ちくらみや微熱、ブレインフォグなどの症状が出ることもほとんどなくなりました。
また、カウンセリングを受ける前は、0か100かで物事を考える完璧主義的な癖があったのですが、その考え方も改善することでストレスが減りました。
もし貴方が学生であれば、中学・高校ならスクールカウンセラー、大学なら学生相談室に行けば無料でカウンセリングを受けることができると思います。
社会人の方であれば、おそらく1回6000円くらいかかってしまうのですが、月に1回など無理のない範囲で通ってみると、症状の改善に役立つのではないかと思います。

②ヨガをする
この時期、カウンセリングと同時に行っていたのがヨガです。自律神経失調症を治すには、心と身体の両方からアプローチしていくのが効率的だと思います。
カウンセリングのおかげなのかヨガのおかげなのか分かりませんが、僕の症状はこの2つの改善策で一気に治りました。
「ヨガ?教室に通ったりするの大変じゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、僕は自宅でYoutubeを見ながら動きを真似していただけで効果がありました。
参考までに、僕が実際に効果を感じたヨガの動画を紹介しておきますので、もし興味があったら見てみてください(特に太陽礼拝が立ちくらみに効果的でした)。

ヨガでは呼吸を意識することが多いのですが、これが自律神経を整えるのにかなり効果的なのではないかと思います。
また、ヨガには「ヨガ哲学」と呼ばれる考えがあり、それを学ぶことも症状の改善に役立ちました。
ここではとても紹介しきれないのですが、
「良きことは亀のようにゆっくり進む」という考え方や
「自分自身に対する赦し」
「結果を求めすぎず、働きかけ(過程)を楽しむ」
というような意識が、認知の仕方に大きく影響を与えてくれました。

身体の使い方が変われば、心の使い方も変わります。
心の使い方が変われば、身体の使い方も変わります。
身体と心の両方からアプローチすると、症状は一気に改善すると思います。


最後に:「自律神経失調症は治らない」と思っているあなたへ

苦しい症状が何年も続いて、「この症状はもう治らないのではないか?」と思っている方も多いのではないかと思います。
僕もその一人でした。
毎日家に帰っては疲れ果てて寝てしまい、
「一日中動ける人は体力があって羨ましいなぁ。僕は自律神経が悪いんじゃなくて、何か大病を患っているんじゃないだろうか。」と考えたことも1度や2度ではありません。
ですが、自分に合った改善策を見つけることができれば、自立神経失調症は確実に治すことができます。
今回ご紹介した改善策が貴方の身体にも合うかどうかは分かりませんが、気が向いたら試してみてください。
もし合わなくても、色んなことを試して自分なりの改善策を見つけられれば、必ず治すことができるはずです。
ゆっくり、少しずつ、治していきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?