あのピトのパナはピクイ
コピーライターという仕事柄、いつもことばを気にかけている。書きことばだけではない。話しことばもそう。
大阪で創業、その地に本社を置くフェンリルには関西弁を話す人が多い。関東で生まれ育ち働く私はいわば非主流派だ。毎週土曜日の朝、前日夜までウェブ会議で耳にした関西弁の残響が消えないままNHK-FMのラジオ番組「世界の快適音楽セレクション」を聞き始める。司会進行は大阪出身のギターデュオ、ゴンチチ。ふたりの柔らかな大阪弁を聞くと、終わったはずの仕事のムードがよみがえる。午前9時から