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更年期は『過去の自分』と向き合う時間

わたし、まだ更年期世代ではないので
まだ学ばなくてもいいかなって思いました

更年期世代になるまであと10年はある

だから、その年齢になった時に更年期の知識を学べばいい

更年期の症状も、更年期症状でつらそうな母親を見ているから、ある程度は知っているから大丈夫

20代30代の女性の大半がこの考え方なのだろう🤔

前監修・講師を務めてくれた助産師もわたしに

『更年期症状で辛い思いをしないと、理解しようとはしない』

そんな患者とずっと医療現場で向き合ってきた彼女がわたしに言ったのは

更年期という症状を伝えても、どうしてわかってもらえないのだろうか…
早めに対策をすれば、ひどくならずに済むのにと

医療現場で目の当たりにしたその光景を伝えようとしても
なぜ多くの人にその想いが届かないのか




▶︎当事者でなければわからない


わたしのスクール生の中には、医療従事者が数名いるが
彼女たちからいろんな話を聞いていくうちに

医療現場の現状がわかってくるようになった

病院とは

最後の駆け込み寺だとわたしは思っている

今までの自分の食生活を改めず
自由気ままに
自分の人生だから

誰にも迷惑をかけているつもりはない

最後はいい人生だったと言って死ねたら最高だ


そんな話をしている老人が電車の隣で話していたのを思い出したのだが

よく話を聞いていると
その老人は末期ガンで、全身にもうガンが転移しているそう

諦めているというよりは、これが自分の人生だから本望だと

そして、カラダに異変を感じて
最後の駆け込み寺『病院』に行ってみたら
もう余命6ヶ月と言われた

入院なんてまっぴらだ(笑)

俺は好きな場所で好きな人に看取られて
死んでいきたいからこれでいいんだ


それを聞いていた、その老人の知人が一言


本当はもっと長生きしたかったんだろ?
お前さんの辛い気持ちは俺にはわからない

それは、当事者であるお前さんじゃないと
わからない心の叫びなんだろ?


そう言われて、その老人の目には涙が溢れていた


余命6ヶ月の間に彼はきっと
自分の今までの人生を振り返り
自分と向き合うための大切な時間になるだろう


当事者でなければわからない心の叫び


自分の人生は本当にこれでよかったのか?
時を戻すことはできないが

今からでも遅くはない

自分は何のために生まれてきたのか
この世界で何を成し遂げて人生を全うし終えるのか

その答えを出すためには、もしかすると病気というカラダの不調がなければ考えることができないのか🤔

自分と向き合う時間を現代人は作ろうとはしない

カラダの不調があっても、やり過ごしてその場を凌いできた

その代償が『末期がん』という形で現れた

その老人は、もう生きていないかもしれない

ただ、余命6ヶ月間という命の中で、自分の人生を見つめ直し、過去を許し、そして自分を愛し、人生を全うできたと思えれば

それでよかったと思う😌


▶︎30代から更年期の知識を習得すべきだ


30代は性成熟期と呼ばれ、ホルモンバランスも整っている状態

だから、ちょっと無理をしてもカラダに異変がすぐあらわれるわけではない

講座開講の説明会でも、30代の大半が更年期の知識が知りたいというよりは、不妊、産前産後、妊活の知識が欲しいと言われた

確かにその世代はその知識の方が興味があるだろう

だが、不妊、産前産後、妊活の知識と更年期の知識は繋がっている

むしろ、更年期の知識があれば、不妊や妊活に通ずるものが多く、知識を応用することができる

そのことに気づかない人もまた多い

女性ホルモンは『女性の生涯』を物語る大事なもの

ピンポイントでその知識を学んでも、意味がない

それは、わたしが今まで携わってきた助産師全員が同じことを言っていた


わたしはまだ更年期世代じゃないから

と言っていた30代の方は、10年後に後悔するかもしれない

あの時、もっと早く更年期の知識があったら
こんな辛い思いをしなくてもよかったのかもしれない

今まで、医療現場でその声を聞いてきた助産師がわたしに言ってきたのが

なぜ、医療現場のわたしたちの声は、多くの女性に届かないのだろうか

それは、届けたい相手が当事者ではないからだ

当事者でない人たちに、助産師の想いをどうやって届けたらいいのか🤔

わたしにできることは、SNSを通じて発信し続けること

だと思っている😌


▶︎想いは伝播していく


この講座を開講し、わたしは自分の過去を振り返る6ヶ月間となった

38歳で若年性更年期障害と診断され、閉経してしまったが

誰もが好きで若年性更年期障害になったわけじゃない
…と考えるだろう

だが、わたしは自分の過去を振り返り

過去のわたし自身が『女性であること』を放棄したかった

脳はきっと、それを察知し『閉経』という選択をしたのだ

結論から言えば、自分が招いた『若年性更年期障害』なのだと思う


LGBTQ + ノンバイナリーという立場からわたしは『女性性』について
このnoteで投稿を続けているが

更年期とは、自分の過去を振り返り、今までの人生の中でやり残したことはないか

残りの人生で、この世界でやり遂げなければならない使命は何か

それを考える大切な時期なのだと考えている


若年性更年期障害になり、自分の過去の行いを悔い改め、そして今まで起きた出来事は全て、今自分にとって必要な出来事だった

その出来事を全て受け入れ、そこから自分は何をすべきなのか

これから先の人生において、今という時間がとても大切なのだと考えるようになった

今までの出来事は何一つ無駄なものはない

それは全て自分にとって必要な知識として、これから先、活かされるはずだ


過去に執着していると、そこから先の人生はそこで止まったまま
そのことに気づかずに一生を終える人もいる


わたしのスクール生が

この世界を変えるためには知識が大切だと知りました
だから学びはやめてはいけないと思ったんです

だけど、何をすればこの世界を変えることができるのか
わたしにはわからないんです

だから行動に移すことができないんです😞

と訴えてきた

頭の中では考えている、だけど行動に移すことができない


なぜ行動に移せないのか?


答えは簡単だ

当の本人の想いのレベルは、その程度のものだから


先に話した助産師も同じで

更年期という症状を伝えても、どうしてわかってもらえないのだろうか…
早めに対策をすれば、ひどくならずに済むのに…

この想いを伝えたい相手がいるのであれば、行動に出るべきだ

結局、行動に出ることはなく終わる


だが、わたしの場合は『講座』という形で行動に出た

もちろん行動に移すまでに、さまざまな葛藤もあった

わたしのスクール生の一言がなければ、この講座は開講していない

全ては同じ想いで繋がった仲間の声で生まれた『講座』なのだ


想いを届けたい相手を間違えなければ、その声は届く


卒業生がこの知識を習得し、多くのお客様にその知識を伝え続けている


更年期で辛い思いをしてきたお客様も、だんだん元気になって😌
受講して本当によかったです‼︎


この声を聞くまで、正直不安だった


きっと、当時の監修・講師だった助産師も同じ思いだったに違いない


この声が聞けて、わたしは届けたい相手に、その想いが届いたのだと確信した


届けたい相手は誰なのか?


私利私欲で講座を開講しているわけではない


わたしは、届けたい相手に向けて『講座』を開講している


その想いは、やがて伝播していく😌
同じ想いのエステティシャンやセラピストをわたしは育てていくと決めている


それは、自分が今まで過去に経験してきた
『若年性更年期障害』という自分のカラダで学んだ知識が活かされるからだ


過去の経験に無駄なものはひとつもない


この講座を開講するために『必要な経験』だった


と考えれば、38歳で閉経したのも無駄ではなかったと思うのだ




佐方ともみ 
美容業界28年目 エステティシャン
IOB認定オーガニック専門家
食べて痩せるオーガニックダイエットBioeat(ビオエット)®︎協会代表
フェミニンケア×更年期プラクティショナー養成講座主宰兼講師

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