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わたしはノンバイナリー

わたしは自分がLGBTQ+であること
カミングアウトするまでに
かなりの時間がかかりました


電通「LGBTQ+調査2023」の結果が発表
日本人口のLGBTQの割合は9.7%

という結果報告が出ていますね😌

…というのも


自分が何者なのか
性別も女なのか男なのか
それすらもわからない

という自分の『性』について
幼少期から悩み続けたからです

わたしが社会人になって
自分の『性』と向き合うことができたのは

化粧品業界・美容業界の中で
『わたしはわたし』であることを教えてくれた
多くの仲間の存在があったからです


▶︎幼少期の頃から、自分の『性』に疑問を抱く


幼少期の頃、自分の『性』に疑問を抱いていました

近所の遊び相手はいつも男の子
戦隊ごっこをするのが楽しかった😆

戦隊シリーズは男性4人女性1人のバージョンもあれば
男性3人女性2人のバージョンもある

サンバルカンだと3人戦隊😆

色も大抵決まっていて
赤・青・緑・黄色・ピンク

稀に、赤・青・黒・白・ピンク
戦隊シリーズのカラーもバリエーション豊富

でも、なぜ女性はいつもピンクなのかと

そして戦隊ごっこでいつも男の子に言われていたのが
『おまえは女なんだからピンクで決まり』

その頃から


女なんだから

という言葉と『性』に疑問を抱くようになります

▶︎初恋は『女性』だった


幼少期の頃、好きな女の子がいましたが
どうも友達というよりは『恋愛』対象だった記憶があります

自分の『性』に疑問を抱き
『女の子』と言われるだけで
さらに疑問を抱いていました


どうして人は恋愛対象を
性別で判断するのだろうかと

性別で恋愛対象を選ぶ
それを当たり前と捉えるのか

人はどうして『性別』関係なく
人を『恋愛対象』で好きになってはいけないのか

自分は何者なのか

その頃からわたしは『自分』を見失い始めます

結局、初恋はその女の子であったと
今でも思いますが😌

▶︎『性差別』を受けた小中学校時代


自分の『性』について疑問を抱き
『女』であることに抵抗すらあった小中学校時代

変わり者と言われ、いじめに遭います

その時も自分の心の中には


どうして恋愛対象は
性別で決まってしまうのか

実際、中学校時代も
人を人として好きになり
恋愛対象になっていました

それも『女性』でした

ですが、人として好きになっただけ
その相手がたまたま『女性』であったということ

自分の『性』に疑問を抱き
わたしは本当に『女性』なのかどうか

それを確かめたくて
高校は『女子高』に進学をします


▶︎高校3年間でさらに『不信感』


自分の『性』と向き合うための3年間だったのに
さらに『女性』であることに不信感を抱きます

ブレザーとスカートが可愛いと
都内でも人気の女子高へ進学し
表参道で青春時代を過ごします

女子高あるあるをたくさん経験し
『女性』ってこういう生き物なんだと

肌で感じた3年間でしたが

『女性』の扱いに慣れていない
男性の先生たちを見て


性別で人を判断しているから
苦労しているのではないか

と思ったのです

お気に入りだった制服も
実は途中から『苦痛』でしかなくなりました😞


自分が抱えている問題を
解決するためには
どうしたらいいのか

高校時代に彼氏ができました

その彼氏が答えを出してくれると
期待していたのが

実は大きな間違いであることに
気づくまでに

時間が必要でした


▶︎性を確かめ合う唯一の方法は『セックス』?


自分の『性』は女性なんだと
確認する唯一の方法は

セックスだった

と書いてしまうと、どうかと思うのですが🤔

彼氏はその考えだったようです

カラダの関係を持つたびに
違和感しかなく

この関係をずっと続けていくことに
実際『苦痛』でしかない

母親からも、幸せとは


男性に愛されて
結婚し、子供を作り
家庭をもつこと

とずっと教えられてきました

ですが、わたしの中には
結婚し子供をつくり
家庭をもつ

というワードが頭の中にひとつもなく

自分の『性』に対しての答えが出なければ
その幸せも作ることすらできないと
思っていたのです

セックスだけが自分の『性』を確かめる方法

とは全く思っておらず


心がつながっている関係こそが
自分の『性』を確かめる方法なのだと
考えるようになったのです

その彼氏とは16年交際し
結局結婚しませんでした

理由は『性別』で『わたし』という存在を
判断されるのが嫌だったから


▶︎就職先で『わたしはわたし』であることを知る


わたしがなぜ28年間、化粧品・美容業界に居続けたのか

就職してから気づいたのですが


美容業界はLGBTQ+を
快く受け入れてくれる
理解者が多い

そして、カミングアウトしている仲間が
周りにたくさんいました

そんな仲間たちに自分の悩みを打ち明けたところ


あなたはあなたよ
わたしはわたしだもん

誰もあなたの望む『性』を否定する人は
この世界には居ないわ

といっても、美容業界だけなのかもしれないけれどね

わたしは見た目は『男性』かもしれない
だけど中身は『女性』だから

だけど、ひとりの人間として
受け入れてくれた会社だから

わたし頑張れるの😊

って相談に乗ってくれた仲間が
わたしにそう話してくれたのを
今でも忘れません

そして考えるようになりました


自分が望む『性』を
ファションや考えで表現すれば
それでいいのではないかと


▶︎その考えを持つ頃に『若年性更年期障害』になる


ショックでした…

自分の『性』の悩みをやっと抜け出せると思った矢先に
まさか『若年性更年期障害』と診断されるとは

その時、改めて
自分の『性』と真剣に向き合おうと思ったきっかけになります

結論から言えば

自分のカラダは『女性』であるということ

それに対して向き合わなかった
自分への代償じゃないかと思ったんです

そこから真剣に『女性性』について
考えるようになります

女性のカラダのこと
女性ホルモンのこと

真剣に向き合って
ようやく自分の『性』とは何か

答えを出すことができました


▶︎わたしはノンバイナリーである



ノンバイナリーとは、自分の性認識に男性か女性かという枠組みをあてはめようとしない考え方を指す。

そして自分がどの性としてふるまうのか、という性表現の面にも男性・女性の枠組みを当てはめない。

宇多田ヒカルさんもご自身が『ノンバイナリー』であると
公表しているのを知って、仲間がいた!と思いました😌

なんか、勇気づけられたなって
だからカミングアウトも怖くないって思ったのが本音です😌


わたしが過去に交際してきた相手は

心から尊敬できる相手としか
交際しないという考えのもと

男性や女性という『性別』
人を判断しない

ずっとその考え方を貫いてきました

だからなのか、交際相手からは


おまえは女らしくない
もっと女らしくしろ

という言葉が常につきまとっていました

わたしにとっては『性』で判断されたくはない考えなので
交際期間も短いものばかりでした

結婚とはどんなものか、7年前に結婚してみましたが

別れた理由は


人としてわたしを認めてくれなかったから

人としてではなく、彼にとって『性』の所有物の1つでしかすぎなかった



美容業界の仲間がわたしに教えてくれた


わたしはわたし

もっと自分らしく生きていいんだ
そう教えられたからこそ

わたしは『性』で人を判断することはしません😌

自分がその日、どちらの『性』を表現するのか
自分の気分でそれを選び

生きている喜びを感じれば
それでいいと思うようになったのです

そう思えるようになったのは
『更年期』という存在があったから

自分のカラダが教えてくれた
『女性性』の不思議と神秘

カラダは『女性』だけど
心は『ノンバイナリー』の考え方

それでいいじゃないかと😌

『性別』を超えて
人として人を好きになることが
悪いことではなく


それは人を大切に思うからこそ
生まれた考え方だと思うのです

今では、その考えに賛同し
理解を示してくれる仲間に
わたしは囲まれて生きています😌

日本はまだまだ『性』差別が消えない国です

もっとお互いのことを理解し合うためにも
フェムテックやメンテックの重要さ
多くの人が知るべきだと思います


お互いの『性』を尊重する
そして、自分が望む『性』を大切にする

ひとりの人間として『尊重』し合える社会を
わたしは望んでいます😌

わたしはLGBTQ +として
これからも生きていく

そして『性』について
考えを発信していきます


佐方ともみ 
美容業界28年目 エステティシャン
IOB認定オーガニック専門家
食べて痩せるオーガニックダイエットBioeat(ビオエット)®︎協会代表
フェミニンケア×更年期プラクティショナー養成講座主宰兼講師



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