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【カイゴのBOSS】その男60歳。在宅介護の日誌

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しっかりものの、「母がボケた、、、」 コントのような毎日と、悲しみと怒りが右往左往する日常
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#介護

【そう決めているのは】

今日、母と 散歩に行ったが ​ いつもの 「歩行器」を わすれてしまった ​ クルマに 傘があったので ​ カサを杖代わりにして 歩いてみる ​ ​ 「意外とスタスタ歩く」 ​ 「◯◯でないと、▲▲」と 決めているのは ​ 誰でもない、オイラだったりする ​ ​ 「これは、こういうモノ」 そう決めて ​ そして、それで 何かを萎えさせていくのかも知れん

【母のまいにち】

母は毎朝 おむつを取り替えます ​ その時には 息子に ​ おむつをいったん 頭にかぶせられそうになります ​ 「まったく、そんなことしてー!」 と ​ まいにち。 ​ ~~~~~ ​ 母は毎晩 ベッドに座って パジャマに着替えます ​ その時には 息子に ​ ズボンを脱がせられる刹那 足を持ち上げられて ​ いったんベッドに 「コロン」と背中を付けられます ​ 「まったく、そんなことしてー!」 と ​ まいにち。 ​ (時々、息子を蹴るフリをします) ​ ~~~~~ ​ そ

【もどかしさと深い悲しみ】

「わかってるんだけど、、、」 ​ 「どうして、 こうなっちゃうんだろう」 ​ ・ ・ ・ ​ この、もどかしさ。 ​ 「これからは、 気をつけるからさー」 ​ と、大粒の涙を流します ​ ~~~~~~ ​ ウチのヨーダは (母は) ​ ワタクシに様々な 人生の大切な教えを 授けてくれます ​ ~~~~~~ ​ 昨晩、 「母がもう寝る」と言ったのですが ​ ワタクシは 「もうちょっと待って」と 引き止めました ​ ​ だって、、、 マツコの知らない世界で 広島のお好み焼きをやっ

【かっぱえびせん的やめられない介護の訳】

まー、 ふつうに考えると ​ 「たいへんだねー」が ​ 介護してる人への 周囲からの見方かもしれない ​ (まーまー、その切り口から 会話に入るのが常識的なオトナ) ​ ​ しかし ワタクシ ​ 介護が「おもしろい」のである ​ ​ その理由が まず、前提として、、、 ​ ①母は、動けないわけでもない ======= ​ 寝たきりで、うんち垂れ流しだったら ちょっと(すごく)、めんどくさい ​ けど、すこしの介助でいいのである これは大きい ​ ​ ​ ②デイサービスに、週5

【助ける人と助けられる人】

【助ける人と助けられる人】 ​ 昨夜 9時過ぎ ​ 母は寝る時間 ​ トイレに行って 洗面所で入れ歯をはずして ​ 「女の子なの」 寝る前に鏡の前で髪をとかして ​ ベットに移動する ​ ​ いつもなら そこでアタシの出番で ​ ベットに座った母の ズボンを脱がせ ​ パジャマに着替える ​ ​ でも、夕べは ​ 母にパジャマのズボンを 手渡しただけ。 にしてみた ​ ・・・・・ ​ 片足は、すぐに入る ​ もう片足を履こうとして 膝を曲げるが、、、 ​ 「惜しい!」 ​ な

【意味のあることって?】

【意味のあることって?】 ​ 母を怒鳴りつけたのであります 昨夜のこと じつは ​ 一昨日、ワタクシ 母のタンスの引き出しを整理して ​ 夏の半袖 冬の長袖 ​ 上着・下着とか ​ 「よーし、コレで完璧だわー」と ヒトリで、悦に入ってたのです ​ ​ ・・・ ​ そして、昨晩、 母の寝る前の着替えをしようと 引き出しを開けると、、、 ​ 、、、 ​ 「なんだか、ちがってる、、、」 ​ パジャマが入ってたり 靴下があったり、、、 ​ そこで、、、 昼間に母がタンスを ごそごそし

量子的に母が正気に戻る時

そういえば、、、 その晩は 母はずいぶんと 元気がなさそーに見えた ・・・・・ 夕焼けがきれいな頃 母がおむつの中に う○ちをもらした(らしい) ワタシクシは不在で 妻が取り替えた 妻に聞くと 「なんだか、反省してた」 らしい その後、、、 「お風呂を沸かそうと思ったけど、、、」 とか 「洗濯物をたたもうと思ったけど、、、」 とか 家の中を うろうろしてたらしい (もちろん、どちらもできない) ただ 迷惑を掛けたから 「なにかしな

その3【ボケ老人から学ぶこと】

おかあさまのことを 「ボケ老人」とか言ってはイケナイ ​ という、お叱りはさておき、、、 (って、毎回ですが) ​ ====== ​ 「ボケるのは、不幸せなの?」 ​ ====== ​ ボケるとは ​ ○忘れること ○思い出せないこと ○覚えられないこと ​ だったりする ​ ​ それを まだ、、、かろうじて ​ ○忘れない ○思い出せる ○覚えられる ​ 私からみると ​ ​ 「かわいそうー」 で、あったり ​ 「困った」 で、あったり ​ 「そんなんぢゃ、ダメぢゃん」 で

その1【ボケ老人から学ぶこと】

おかあさまのことを 「ボケ老人」とか言ってはイケナイ という、お叱りはさておき、、、 母が、骨折後のリハビリから 家に帰って来て、約1ヶ月 思ったよりも 穏やかに 日々が過ぎている (以前はかなり  It's been a ハードデイズナイトの日々であった) 私の心中が荒れていた (イライラ、ムカムカ) ・・・・・ 母が変わったのか? と言われれば、、、 「ひとつも変わっていない」 さらに ボケ度は上昇してきている まー そりゃ、当然のよ

【緑茶がぶがぶの】

母と過ごしていると 「緑茶がぶ飲み」の 日々である 朝、昼、晩 絶え間なく 「緑茶がぶ飲み」なのだ もしかして? これ? 健康的なの? とか ほくそ笑む ひとり暮らしの 行動の確認で 「ポットを使ったら お知らせが来るアプリ」っぽいのを 見たことがあるが (みまもりポット?) たしかに 「緑茶を飲んだ」は (お湯を使ったは) 生存していることを 確認する 素敵な目安なのだ ワタシにとって 母が お茶を飲んで 窓辺の椅子に座っ

【プチ老々介護の日々】

腰が痛いのである 靴下をはかせようとして かがんでいると 腰がヤバい、、、 うららかな春の日に 公園でも散歩しよーと 母の歩行器といっしょに歩いていると しばらくすると 膝が痛むのである 老々介護の日々である お互い、80代の介護なら それは、もう 絶体絶命 青色吐息 終わらないサンセット 「介護疲れの末、、、」 とかも、 キモチはわかるのである ・・・・・ 先日、母が退院してきた  (大腿骨を骨折して入院してた) 約3ヶ月半ぶりに

母はポチなのでしょうか?

家から10分ほどのところで 仕事をしている お昼には家に帰る 母のお昼ご飯を買っていったり 買わなかったり ま、とにかく、家に帰る ・・・・ 母の好物は 「太巻き・稲荷寿司セット」 パンorサンドウィッチと稲荷寿司セットで ローテーションする 母 「こんなに食べられないから  オマエも食べろよー」 アタシ 「オレの分はあるからいいよー」 (とか言って、全部食べるだろー。  と、ココロでつぶやく) このやり取りが 壊れたレコードのように 毎回繰り返される

おこづかい

家に帰ると 息子が修学旅行に行くので 準備をしている スーツケースに 荷物を詰め込んでいる 中学生のときは、中止だったので すごく楽しみにしている そこで母は 「おこづかいをあげよう」と、言う かわいい孫のためにソレはいい!と思う が、、、 息子と妻が、ニヤついている 「な、なんだ?」と思うと、、、 「もう、さっきもらった」と言う 『もう一回、もらっちゃえば』と答える 母は、今に生きている ・・・・・ ずいぶん昔(50年前とか80年前とか)のことは よく覚

欧米か!?

母のまいにちの仕事は ・朝、新聞をポストから持ってくる ・日めくりカレンダーをめくる ・散歩する ・洗濯物をしまう ・明日の米を4合とぐ ・洗い物をする である ~~~~~ で、最近、朝 リビングの床がジャリジャリする 「・・・?」 母の足元には 外履きのサンダルが、、、 スリッパに履き替えずに そのままサンダルで、家の中を闊歩する 「欧米か!」 なつかしのツッコミが入る ~~~~ 最初は、泣きわめくほど がっかりして、怒ったけど 最近は、笑ってしま