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家から10分ほどのところで
仕事をしている

お昼には家に帰る

母のお昼ご飯を買っていったり
買わなかったり

ま、とにかく、家に帰る

・・・・

母の好物は
「太巻き・稲荷寿司セット」

パンorサンドウィッチと稲荷寿司セットで
ローテーションする


「こんなに食べられないから
 オマエも食べろよー」

アタシ
「オレの分はあるからいいよー」

(とか言って、全部食べるだろー。
 と、ココロでつぶやく)

このやり取りが
壊れたレコードのように
毎回繰り返される

バナナとか、みかん、お菓子
腸によろしいドリンクとセットで

お昼ごはんの準備が整う
時間にして20分ほど


「もういくんかー?」

アタシ
「行くよ!洗濯物しまってね」
「散歩してよね」

このやりとりも
愛し合う恋人たちの
LINEのおやすみメッセージのように

毎日繰り返される

・・・・・

そしてアタシが
クルマで家を出ると

母は窓から
クルマが走り去る様子をながめる

それは
スーパーマーケットの
駐車場で

クルマに残された犬のようで
少しの悲しさを秘めている

「ポチかよ、、、」

すこし苦々しく思いながら
しかたなく手を振る

その手の上げ方が
息子に似ているなと思い

おもわずアタシは苦笑する

そんなふうに
アタシたちの昼どきは過ぎていく

半在宅、通い介護の日々

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