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【カイゴのBOSS】その男60歳。在宅介護の日誌

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しっかりものの、「母がボケた、、、」 コントのような毎日と、悲しみと怒りが右往左往する日常
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#在宅介護

ボケた母が楽な理由 <在宅介護生活まとめ その2>

ボケた母が楽な理由 <在宅介護生活まとめ その2> ​ 母が病院から家に帰ってきて 約2ヶ月 ​ これまでの変化を まとめておこうと思う ​ の、その2 ​ ======= <After> ー今の母の姿はとても自然だー ======= ​ ​ そもそも ワタシノ母に対する認識が 「哀れ」な人であった ​ (詳しくは、その1で) ​ ■積み上げたものが、失われていく ■衰退している ■忘れる ■覚えられない ​ それは、哀れ ​ ======= ほんとにそうだっけ? =====

ボケた母が苦しい理由 <在宅介護生活まとめ その1>

母が病院から家に帰ってきて 約2ヶ月 ​ これまでの変化を まとめておこうと思う ​ ​ ======= Before ボケた母が苦しい理由 ======= ​ ー母のボケ具合にイラつくワタシー ​ ■ホント色々忘れる ■覚えられない ■話の辻褄が合わない ■話に過去と今が混じっている (しっかりしてない、まさにボケ) ■「もう、死にたい」と言う ​ ​ ーその現実を見るワタシー ​ ○イラつく ○怒る ​ ======== どうして、こんなにイラつくんだろう? ======

量子的に母が正気に戻る時

そういえば、、、 その晩は 母はずいぶんと 元気がなさそーに見えた ・・・・・ 夕焼けがきれいな頃 母がおむつの中に う○ちをもらした(らしい) ワタシクシは不在で 妻が取り替えた 妻に聞くと 「なんだか、反省してた」 らしい その後、、、 「お風呂を沸かそうと思ったけど、、、」 とか 「洗濯物をたたもうと思ったけど、、、」 とか 家の中を うろうろしてたらしい (もちろん、どちらもできない) ただ 迷惑を掛けたから 「なにかしな

その3【ボケ老人から学ぶこと】

おかあさまのことを 「ボケ老人」とか言ってはイケナイ ​ という、お叱りはさておき、、、 (って、毎回ですが) ​ ====== ​ 「ボケるのは、不幸せなの?」 ​ ====== ​ ボケるとは ​ ○忘れること ○思い出せないこと ○覚えられないこと ​ だったりする ​ ​ それを まだ、、、かろうじて ​ ○忘れない ○思い出せる ○覚えられる ​ 私からみると ​ ​ 「かわいそうー」 で、あったり ​ 「困った」 で、あったり ​ 「そんなんぢゃ、ダメぢゃん」 で

その1【ボケ老人から学ぶこと】

おかあさまのことを 「ボケ老人」とか言ってはイケナイ という、お叱りはさておき、、、 母が、骨折後のリハビリから 家に帰って来て、約1ヶ月 思ったよりも 穏やかに 日々が過ぎている (以前はかなり  It's been a ハードデイズナイトの日々であった) 私の心中が荒れていた (イライラ、ムカムカ) ・・・・・ 母が変わったのか? と言われれば、、、 「ひとつも変わっていない」 さらに ボケ度は上昇してきている まー そりゃ、当然のよ

【毎日がブランニューデイ】

そんな、 忌野清志郎のうたを 知ってる人は かなりの モノ好きだと思われる ・・・・・ 人生は積み上げるモノの ようで、あります 幼子から少年期、青年期 オトナに どんどん積み上げていく 今日学んだことは 明日の糧に 昨日の教訓を生かして、、、 「昨日と今日、明日はつながっている」 それが、ふつうな 感覚だと思われます 「だから、みんな 明るい明日のために 今日ガンバリマス」 人生は積み上げるモノ です ・・・・・ まー、さいきん

ヨチヨチ歩きは、おなじなのに

ヨチヨチ歩きは、おなじなのに ヨチヨチ歩き 転びそうになって 昨日のことも よく覚えてないし 時々 突拍子もないことを言い コレは 88歳の母です ・・・・・ が、 赤ちゃんだって ヨチヨチ歩き 転びそうになって (じっさい転んで泣く) ねー 同じなのにどうして? 赤ちゃんだったら 「かわいい」と思い 母には「がっかり」や「怒り」が 湧いて来たりする ・・・・・ 赤ちゃんは「これから」 母は「これまで」 赤ちゃんは「成長」 母

母はポチなのでしょうか?

家から10分ほどのところで 仕事をしている お昼には家に帰る 母のお昼ご飯を買っていったり 買わなかったり ま、とにかく、家に帰る ・・・・ 母の好物は 「太巻き・稲荷寿司セット」 パンorサンドウィッチと稲荷寿司セットで ローテーションする 母 「こんなに食べられないから  オマエも食べろよー」 アタシ 「オレの分はあるからいいよー」 (とか言って、全部食べるだろー。  と、ココロでつぶやく) このやり取りが 壊れたレコードのように 毎回繰り返される

おこづかい

家に帰ると 息子が修学旅行に行くので 準備をしている スーツケースに 荷物を詰め込んでいる 中学生のときは、中止だったので すごく楽しみにしている そこで母は 「おこづかいをあげよう」と、言う かわいい孫のためにソレはいい!と思う が、、、 息子と妻が、ニヤついている 「な、なんだ?」と思うと、、、 「もう、さっきもらった」と言う 『もう一回、もらっちゃえば』と答える 母は、今に生きている ・・・・・ ずいぶん昔(50年前とか80年前とか)のことは よく覚

欧米か!?

母のまいにちの仕事は ・朝、新聞をポストから持ってくる ・日めくりカレンダーをめくる ・散歩する ・洗濯物をしまう ・明日の米を4合とぐ ・洗い物をする である ~~~~~ で、最近、朝 リビングの床がジャリジャリする 「・・・?」 母の足元には 外履きのサンダルが、、、 スリッパに履き替えずに そのままサンダルで、家の中を闊歩する 「欧米か!」 なつかしのツッコミが入る ~~~~ 最初は、泣きわめくほど がっかりして、怒ったけど 最近は、笑ってしま

介護のBOSSの日誌

今日、お昼のお弁当を買って 家に帰る 母が 玄関横の椅子に座っている その椅子は、 週に4回。8時半ころやってくる デイサービスの送迎車を待つ椅子 週4回 えっと、、、月、水、金、日、、、 「今日は、火曜日ぢゃん、、、」 ぼくは、 とぼとぼクルマを降りる (雨に濡れた子犬の心境で) 「朝から、ここに座ってたの?」 言ってから 静かに怒りが湧いてくる 「今日は、何もないって、朝に言ったよねー!(#・∀・)」 声が大きくなる 「ずーと、外にいたの?」 母は言