今日、お昼のお弁当を買って
家に帰る
母が
玄関横の椅子に座っている
その椅子は、
週に4回。8時半ころやってくる
デイサービスの送迎車を待つ椅子
週4回
えっと、、、月、水、金、日、、、
「今日は、火曜日ぢゃん、、、」
ぼくは、
とぼとぼクルマを降りる
(雨に濡れた子犬の心境で)
「朝から、ここに座ってたの?」
言ってから
静かに怒りが湧いてくる
「今日は、何もないって、朝に言ったよねー!(#・∀・)」
声が大きくなる
「ずーと、外にいたの?」
母は言う
『だって、アレみたら今日はあるかと思って、、、』
ぼく
「あれって、なんだよー(# ゚Д゚)」
・・・・・
「つ、ついに在宅介護の時が来たか?」
「めんどくさー!」
強くつよく、ココロが叫ぶ
(全盛期の北の湖くらい強く)
すこし悲しくなって
ぼくは言う
「もうさー、お昼だから。ご飯だよ」
・・・・・
しばらくして
母はリビングに来る
よくみたら
パジャマのズボンを履いている
「どうしたの?」
「朝は、ふつうのズボンはいてたぢゃん!」
母
『だって、あそこに行くから、、、』
にこやかに母は言う
こいつ、ちっとも、わかってねーなー
バカらしくなってくる
ぼくは、母の肩を叩いて
わらいながら言う
「ちょっとー!しっかりしろよー」
ぼく
「今日は、どこにも行かないんだからね!」
母
『どっか、行っちゃうかなー』
やっぱり、ムカつく、、、こいつ(#・∀・)
・・・・・
さいわいにも
今日はあたたかい日で
朝から昼まで外にいても
そんなに寒くはなかった
(すごく厚着だし、だるまさんのように)
母も
空を飛ぶカラスと雀をながめ
贅沢な時間を過ごしたであろう
・・・・・
しかし忍び寄る
つきっきり介護の影に
ワタクシは
しずかに、しずかに
(両手に斧をもった女神が出てくる時の水面のように)
おびえるのである
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