ITが超発達したけど、今はコロナだけど、人にふれるってやっぱり必要
あなたは最後に人にふれたのはいつでしたか?しばらく誰ともふれあってない人もいると思います。ただ人間にとってふれることはとても大事です。今回はふれることについてお話しします。
誰もがふれられたいと思っている
あなたはスキンハンガーという言葉を知っていますか?スキンハンガー(skin hunger)は直訳すると「肌の飢え」。つまり「ふれることに対する飢え」という意味。「接触欲求」とも言えますね。
実はこの欲求は誰しもが持っています。Phyllis(2003)によると、接触は人間の行動の発達に必要なもので基本的なニーズであり、それは性的欲求よりも深いところにあると。三大欲求の食欲、睡眠欲、制欲と同じくらい大事だということがわかりますね。
ふれることやハグをすることで幸せホルモンのオキシトシンが分泌されます。こちらはテレビでも何度か紹介され知っている人も多いのでは。オキシトシンの特徴は、愛情や信頼関係を築く、ストレスに強くなる、不安な気持ちが和らぐ、痛みが和らぐなどの影響があります(たまひよ・山口創:臨床発達心理士/桜美林大学教授)。
では、ふれることを日本の社会全体で見るとどうでしょうか?この話題は欧米と比較されることが多いですが、実際あまりふれあわないですね。専門家からは「非接触文化」とも言われています。
最近はよりふれあわなくなりました。ITの発達で対面でなくてもオンライン上でコミュニケーションが取れるように。そしてコロナによって世界的にふれることが断絶されてしまいました。スキンハンガーという言葉を知っていれば、これは緊急事態であることがわかります。
整体でふれる
私はふれることを大事にしています。整体ではふれることが基本となります。ふれることでクライアントさんの身体を調整していきますが、不安な気持ちや痛みも和らいでいきます。また同時に施術者である私自身にも癒しをもたらしてくれます。
ただ、ここで注意したいのがふれるときはかなり気をつけてふれています。あなたは今までに人にふれられて、ビックリしたり嫌な気分になったことはありませんか?セクハラや痴漢は特に悲しい例です。その原因は、相手との人間関係、ふれ方、ふれる時の感情や目的など様々な要素が複雑に重なっています。
整体では初対面の相手にふれることがあります。なので施術前のカウンセリングではクライエントさんの悩みをしっかり聞き出すとともに、どこにふれるのか、どのようにふれるのか、なぜふれるのかを丁寧に説明します。そして施術の時は細心の注意を払ってふれます。
技術的な部分で説明が難しいですが、ざっくりいうと「不快なふれ方をしない」「安心できるふれ方をする」の2つを徹底します。他にも「ふれる」と「さわる」は似て非なるものです。(細かい説明はまた改めて!)なので、くすぐったがりな人や痛みに敏感な人でも問題なく受けていただけています。(嬉しい!)
将来のふれる
私は今後の目標の1つに、誰もが安心してふれあえる場を作りたいと思っています。今は核家族化が進み1人暮らしの老若男女がいます。社会でふれるというとセクハラや痴漢といった言葉を連想しがちです。では人はいつふれあうことができるのでしょうか?マッサージを受けに行くくらいしか身近な方法が思いつきません。
それを変える一歩として場づくりを考えています。グループワークで時間と場所と人を決めて、ふれ方について共通の理解と意識を持って取り組むことで実現できます。そういった機会が増え、安心するふれ方をできる人が増えれば、いつしか、いつでもどこでも誰とでも安心してふれあえるようになるのではないかと思っています。
それでは今日も
私らしく、楽しく、なんだか調子いい
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参考
Phyllis K. Davis (1999). The Power of Touch. Hay House Inc. (Phyllis K. Davis 三砂ちづる (訳) (2003). パワー・オブ・タッチ メディカ出版)
たまひよ(2020) 注目の愛情ホルモン「オキシトシン」親子の絆が強くなり、赤ちゃんの情緒も育つ 赤ちゃん・育児(山口創:臨床発達心理士/桜美林大学教授)
https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=84660
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