■なぜ人は騙されるのか?なぜ詐欺は無くならないのか?『欺す衆生』
公共料金の取り立てや水光熱費・電話・
無線LAN事業者を装う電話や
フィッシングメールが増えて、うんざりしている今日この頃。
「詐欺の天才」「山田風太郎賞」という帯のコピーが
気になり、『欺す衆生』を読みました。
読み始めると、
巧みなプロットとキャラ濃すぎる登場人物に
ぐいぐい惹きこまれ、寝る間を惜しんで
一気読みしてしまいました。
ただ、読後感はスカッとすることとは真逆で
人間の業欲のおぞましさにゾッとし、
後味が悪かったのですが。
少し前、Netflixの『地面師たち』が話題になりましたが、
ストーリー的にはこの『欺す衆生』の方が面白かったです。
この本のモデルにもなった豊田商事事件はもちろん、
原野商法、宗教商法、オレオレ詐欺、ロマンス詐欺、
還付金詐欺などなど、詐欺は世の中にあふれかえっています。
真面目にコツコツ働く一人として、
憤りを覚える報道も後を絶ちません。
なぜ詐欺は撲滅できないのか。
なぜ人は騙されてしまうのか。
人間の業欲を突き付けられ、他人ごとではない
人間の哀しさを思わずにはいられませんでした。
人の性に関心があり、
怖いもの見たさに駆られた人にお勧めの一冊です。
すべては、日本の上司を元気にするために。
前川孝雄のはたらく論
⇒ https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12868730260.html
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