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「盗めるアート展」に私が求めていたこと


7月10日午前零時、「盗めるアート展」というイベントが開催されたのをご存じだろうか。

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引用:https://samegallery.com/S_A_E

概要抜粋:盗めるアート展(Stealable Art Exhibition) をSame ギャラリーにて開催します。本展は、国内外で活躍するアーティストの作品で構成される、盗めるアート展です。会期中、会場にはセキュリティを置かず、24時間無人営業し、アーティストの作品は、来場者が自由に持って帰って (盗んで)よいものとして展示されます。盗んでよいものとして作品が展示される時、アーティストはどのような作品を展示するのか?鑑賞者と作品の関係性はどうなるのか?  芸術作品に常にまとわりつく、ギャラリーや美術館という守られた展示空間との既存の関係性が壊された空間で、現代における芸術作品のあり様を違った角度から捉え直す機会となったら幸いです。 アートに興味のある方々だけでなく、家の壁が寂しいから何か飾りたい方、絵画泥棒をやって見たかったけどできなかった方、そんな方々のご来場をお待ちしております。


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◎はじめに◎

この企画を目にしたとき、私は正直ウキウキした。イベント会社に籍を置く身として、コロナ禍でいろいろな制限がある中、このようなイベントを開催するにあたったこと、どのような作品が集まりどのような人たちが盗んでいくのか、非常に興味深かった。

だが結果としてこちらのイベントは残念ながら”失敗”に終わったとと言える。実際に足を運んだ身として、今回はこのイベントについて私の意見を書いていきたいと思う。

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