(ペーパードライバーだけど) 路上を走ったら、悟りを開いた話。
人生も車もペーパードライバーです。
でも、ハブに怯えながら山を降り、そこからひたすらエメラルドグリーンに光り輝く海沿いを歩いて通勤した、あの道。
いつか あの道を、自分の運転で走り抜けたら、どれだけ気持ちいいのかしらん。
グータラ過ごして夕方になった ある日。わたしは沖縄で働いていた日々を思い出していました。
往復3時間。バスは一時間に一本。
雨の日も炎天下の日も歩き続けた、あの道。
月日は経っているのに、あの時感じた暑さ、匂い、湿気、海の色。すぐに思い出せるほど鮮やかに、心に広がるあの時の感情も、今もわたしと共に生きているようでした。
今度は自分の足でアクセルを踏み、自分の手でハンドルを切り、一時間以上歩き続けたあの道を走り抜けてやる!
トボトボ歩くわたしを追い抜かし、颯爽と走り抜けていく車を横目にそう誓ったわたしは、東京に帰る前、沖縄の教習所にも通いました。
それなのに、あの道を運転せず、あれから十年以上経っている。
もういい加減忘れてもいいし、諦めてもいい。
それなのに、なぜかずっと、心のどこかで燻り続けているこの感情。
運転適正診断の結果が悪かったとか、事故ったら怖いだとか、そんなことばかり考え逃げ続けてきたけど、シンプルに運転したいか、したくないかと聞かれたら、
やっぱり あの道を、自分で運転したいですん。
厄介なのは、お金を払って手に入れられたり、誰かに叶えてもらえる話じゃないってこと。自分で運転しない限り、どうにもこうにも 叶わない。
挑戦したら、叶う夢。
それなのに、夢を夢のままにして、どれだけの年月が過ぎたでしょう。
今までも、自分の本音から沢山逃げ続け、生きることに絶望し続けてきたけれど、それってただ、挑戦しなかった。
それだけのこと。
そんなシンプルなことで絶望して人生終わらせるくらいだったら「やるしかない」。
そう。そうなんだよな。
そう自分に言い聞かせ、何年も上がらなかった重た〜い尻を持ち上げると、目指すは あの地
沖縄。
noteで繋がった皆さんと「沖縄で会おう!」 と約束を取り付け、自ら退路を断った わたくしは、都内で運転の練習を始めました。
最初は、近くの広い駐車場を見つけてクルクル。
でも、さすがに一人は怖い。
彼氏を道連れに横浜まで運転にチャレンジしたのですが、いつも寡黙な彼も冷静ではいられない様子でした。
久しぶりの高速道路。
対向車に怯えながら、ぶつからないように、ぶつからないようにすればするほど、左に寄り過ぎたり、右に寄り過ぎたり、不安定なわたしの車。
彼からも「ちゃんと見て走ってくれ!」と言われるのですが、もちろん、ワタシはちゃんと見て走っているつもりなんです!!
なぜ真ん中を走れないんだ!
怖さと緊張で爆発しそうになった その時、沖縄の教習所で教官から何度も言われた言葉を思い出しました。
「行きたい方向に視線を向けなさい」
怖い怖い、ぶつかったら嫌だ!
吊り橋を渡る時みたいに、足元から目を逸らすのが怖い。
怖すぎて、「行きたくない方向」ばかりに意識が向いていたワタクシ。
「もっと遠くへ。行きたい方向に視線を向けないと、アクセルも、ブレーキも、ハンドル切るタイミングも遅れてしまうよ」
あぁ、そうだ。
あの時も、教官からそう言われ続け、カーブが曲がれるようになったじゃないか。
怖いけど、勇気を出して、行きたい方向へ視線を向けるんだ!
ビクビクしつながら視線、そして意識を、恐れていた箇所から、行きたい方角へ……
な、
なんてこった!!!
当たり前のことなんですけど、視野が広がると、周りの状況が見渡せるようになって、目先のことにビクビクする必要がなくなるんですね???
しかも、自然に手がハンドルを切り、足がブレーキ、アクセルを踏み、勝手に行きたい方向へ走っていくじゃないですか!!
こんなに運転って楽なの???
行きたい方向へ視線を向ければ、勝手に辿り着く。
これって、人生と同じかも。
運転することで悟り(?)を開いた わたしは練習を重ね、いざ、沖縄の地へ。
わたしの運転する車に みんなを乗せ、汗と涙と色んな感情が滲む、あの道目指して走りました。(証拠写真やで!必死。▼)
七月の沖縄。
太陽の光が、青とエメラルドグリーンの海に反射してキラキラキラ。
正直、まだまだ緊張していて景色を見る余裕はなかったのですが、夢見た場所を自分の運転で走り抜ける喜びは、全身を突き上げるほど。それはそれは凄まじいエクスタシーでございました。
しかも、わたしに命を預け、一緒に乗車していただいたのは、言葉を通し、心で繋がった方々です。
年齢も、職業も、本名さえ知らない同士。
noteを通じ文章は読んでいても、お互いの人生について何があったとか、細かいことも もちろん、存じ上げません。
でも、あの瞬間、わたしは皆さんと同じ光景を見て、今まで以上に深く繋がったような体験をしました。
あんなに感動的で官能的な体験は、一人では絶対に味わえなかった。
願った瞬間から始まるカウントダウン。
「どうせ自分なんか」と呟いて、何度も何度も諦めて、途中下車も、寄り道もたくさん沢山。
怖くて怖くて怖かったけど、ちょっとずつ行きたい方向へ視線を向けたら、たまたま交差して、繋がってくれた方達。
夢見た場所は、あの瞬間、あのメンバーとでなければ、辿り着けなかったことを実感しました。
これからも、自分に正直に。
見たい世界を見続けると決めた去年の夏。
曝け出し、委ね合い、包み込み、笑い合い、自分の生、そして性を、讃歌し合いたい。
そんな想いから「優しい性」、そして年末に「面白い性」の記事をみなさんから募集してみました。
自分の恥ずかしい部分を曝け出すと傷つくことも、傷つけてしまうこともある。でも、怖がってそっちばかり見ていたら、わたしの辿り着きたい場所や光景は一生見られないんだ。
そんなことを、みなさんから沢山教えてもらった一年でした。
どうせヤルなら、面白い方がいい。
楽しい方がいい。愛がある方が絶対いいし、できれば誰かと分かち合いたい。
そんな欲深いわたしに付き合ってくれた皆さん。
みなさんと笑い合い、一緒に見た景色は一生忘れません。
今まで色々なところへ旅したけれど、生まれて初めて、本当に行きたい場所に辿り着けた。そんな気がしました。
気持ちいいことしたい。
楽しいことしたい。
心の底から笑い合って、生きていることを讃え合いたい。
わたしの欲は、今年も止まりません。
出会いに感謝。
視線は、行きたい方向へ。
その途中で出会う、まだ見ぬ仲間に今年も会いに行く予定です。
目指す場所はそれぞれ違うと思いますが、交差した際はぜひ Say, セイ, 性!!
一緒に人間讃歌、しましょう!!!
ずっと書きたかったこと。
感動し過ぎて、言葉や文字にすることが中々できなかったけど、やっと書けて嬉しいな。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。
みなさんから募集した「面白い性」の記事はこちら!▼
【仲間募集!】
おいおい、お前ら!!
人の曝け出しバンジー読んで、ウズウズしてきただろう??
思う、考える、感じる、性、ジェンダーのこと。
一人一人の行動で、世界、そして自分自身が変わるから。
「性」「ジェンダー」を自分なりの表現で、ブチかませ!!
みんなでSAY,セイ,性!!
もし、わたしと同じように性、ジェンダー、女らしさや男らしさについてモヤモヤしている方がいたら、ぜひわたしと繋がりましょう^^
フォロー、コメント、スキ、とっても嬉しいです♡
なにか一緒に出来たらいいな!
こんなことやっています。
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コミュニティ▼ 女性が安心して「じぶん」を話せる場所【embrace】
「性、ジェンダーを通して自分を知る。世界を知る」をテーマに発信しています^^ 明るく、楽しく健康的に。 わたし達の性を語ろう〜✨