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グミ or ビール? 世界はこうやって作られる。

noteのクリエイターさんの名前をまず見て、その方がどんな人物か想像しながら作品を拝見するのが好きです。

あのアーティストの あの曲が好きだから、この名前にしたのかな、とか。
優しく、強くなりたいからこの名前にしたのかな、とか。

食べ物、季節、場所、趣味、性格、なりたい自分、発信したい内容。

たった数文字の名前に発信者さんの想いや哲学が凝縮している気がして、興味深く拝見しております。

ペンネームやハンドルネーム、芸名や絵、曲のタイトル、文書やファイル名などなど。

綺麗過ぎてもアレだし、普通過ぎてもアレだし、奇をてらい過ぎても、アレなのかもしれない。

自意識過剰なわたしは色々考えてしまい、かなり長い時間、ニックネームやペンネームについて悩んできました。

本名でも構わないのですが、変わりたい願望があった当時のわたし。
なにか新しい名前が欲しい! でも、自分で決めるのは難しい。

そこで、以下の条件で親友にペンネームを考えてもらうことにしました。


① カタカナやアルファベットではなく漢字を使ったペンネーム
② 名前はそのまま使用
③ わたしの性格を表すような苗字がいい

親友は、わたしの作品の初めての読者であり、いちばんの理解者。
大学からの長い付き合いの彼女とは、色々なことを共有し、成長してきました。

彼女であれば、わたしに合う、素晴らしいペンネームを考えてくれるはずです!!!

ドキドキしながら待つこと数日。

こんな回答が彼女から送られてきました。



「愚実辺留 華子ってのはどぉ?」




!?



なに? 
この、愚連隊みたいな、特攻隊みたいな、ヤンキーっぽいペンネーム。


まず「愚」って何さ? 愚かってこと?
愚かさが実っているってことなの?

確かに、わたしの性格を見事に表現しているじゃないさ。


けど、そんなのイヤっ!!


まずもって、なんて読むか わからないじゃないっ!!!

とりあえず、「愚実辺留華子」の読み方を親友に聞いてみることに。


すると、


グミベル ハナコ


と、読むことを教えられました。


グミベル




ってなんだよ!

全然意味わかんないわよっ!!

もっとキュートでセクシーで知的なヤツが良いのよ!!!



グミベル華子って、ベルって・・・・・・。グチグチグチグチ

と、自分の本音が爆発したところで一旦、落ち着きを取り戻した わたくし。


彼女は普段、チャランポランなのですが、わたしの作品の推敲なども手伝ってくれる、やる時はやる人。信頼できる友人なのです。

ペンネームだって、一生懸命考えてくれたはず。それなのに、


なぜ?


いったい、どういうことよ!!!

発狂しそうなところをグッと堪え、「グミベル」という名前の由来を聞いてみることに。

すると、わたしがグミを絶やすことなく いつも持ち歩いていることから この名前を思い付いたという、安直な答えが返ってきました。


なるほど。


確かに、グミは大好きですし、こねくり回した名前より、こういう名前の方がシンプルで良いのかもしれませぬ。

しかし、「愚実」の後の「ベル」ってなによ。
「辺留」って。


すると、親友はとても嬉しそうにこう説明しました。


「スイスでホームステイしてた時、子どもがグミのこと “グミベル“ って呼んでたんだ。 カワイイよね~♡」


嬉しそうに、無邪気に話す友人。


うん。


グミベルは、カワイイよ。

グミベルは。


でも、


“愚実辺留 華子“ の破壊力が ケタ違いです。



彼女の純粋で自由な発想を速攻却下することができず、しばらく(彼女のみから)愚実辺留先生と呼ばれることになった わたくし。

そんな親友と今回、南の島で待ち合わせ。遊ぶことになった。

今回南にどうしても行きたかった理由は、やりたいことをして生きるために、とある資格に挑戦していたため、二年間大好きな夏を ちゃんと味わえなかったから。

色々な誘惑を断ち切り試験を終え「さぁ、遊ぶぞ~!!!」と羽を広げたところ東京は秋。いや、冬になっていく。
そのことがどうしても悲しすぎて、いざ南へ。

おかげさまで、


まだ暑ぅい♡


生暖かい南の風と鳥のさえずり。
ブルーとエメラルドグリーンの海を眺めていると、知識武装していた自分の身体と心が緩んでいくのを感じます。

島にある素敵なカフェで無事、親友と再会。

どこで会おうと、話す内容も、やらかすことも大体同じ。
世間的には「いい年」なのに、常識という概念が年々抜け落ちていきます。

彼女は数日前から先に南入り。毎晩の居酒屋巡りでユルさが更にブラッシュアップされ、絶の好の調子でした。

旅、自然、お酒、居酒屋、バー、カフェや喫茶店。
そこで出会う人々や風景を絵にして生きている彼女は、この島でも かなり筆が冴えわたっていることが伺えます。

わたしはレアチーズケーキとコーヒー。
親友はカレーを注文し、しょーもないことを話してゲラゲラ。



学校の先生を辞めてフリーになった彼女は、酒場イラストレーターとしてこれから活動するらしいのです。

酒場イラストレーター。

それって彼女が学生の頃から誰に頼まれたワケでもなく、ただただ楽しく続けてきたこと。

その延長線で個展を開き、お店の看板やポスターを依頼されたり、新聞にも取り上げられるようになりました。

“酒場イラストレーター“という肩書は付いたけれど、やっていることは出会った頃から変わらない。自分が本当にやっていて好きなこと。楽しいこと。夢中になれること。


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自然な流れで生きる彼女の周りには、いつも愉快な風が吹いています。

おめでとう、という言葉だけじゃ言い表せないけど、あなたが今日も あなたでいてくれて嬉しいよ。

突然の「酒場イラストレーター」表明。そこに至るまでの楽しい道のりを思い出し、しばらく感動していたワタクシでしたが、ふと目の端に、とある文字が飛び込んできました。

カウンターテーブルの端っこに「Free グミ」と殴り書きされた紙が貼られたグラスが数個。


Free グミ。 


フリーってことは、グミが食べ放題ってこと?
自由に取っていいってことなの???


南に来ると、思いも付かないものが無料になる模様。
薄い文字で殴り書きされた「Free グミ」の文字に一瞬で親友を忘れ去り、心躍るのが 愚実辺留 華子の証拠です。


あのグラスの中には 身体に悪そうな赤や緑や黄色の小さなクマのグミベルが沢山入っているに違いない!!!


ウキウキしながら席を立ち、グラスの中身を確認しに行ったわたくし。

しかし、グミベルは売り切れ。
グラスの中には、なにも入っていませんでした。


ー あー、やっぱり みんな好きだもんね。グミ。
ー タダでさえ食べたいのに、フリーなら、なおさら だわ。


名残惜しい気持ちで、もう一度グラスに貼られた文字を読んだわたくし。

しかし、そこには


BEER グラス


と、書いてありました。


よく考えれば、グラスが置いてあるのですから、そりゃそうです。
「Free グミ」と読み間違える方が不思議な話。

何事もなかったかのように席に戻ると、もう一度グラスに貼りつけられた「BEER グラス」と書かれた文字を読んでみました。

が、やはり「Free グミ」とも読めるワケで・・・・・・。

しばらく俯いてから、わたしは親友に尋ねました。


「ねぇ、アレって、“Free グミ“って読めるよね?」


すると、我が友は珍しく冷ややかな目でこう言い放ちました。



「どう考えても BEER グラス だろ」




はいはいはいはい。
えぇえぇえぇえぇ。
そうですよ。そうでしょうとも。

だってアナタは、「酒場イラストレーター」


たとえ本当に「Free グミ」と書かれていても、「BEER グラス」と読むのでせう。



世界は、その人が見たいように出来ている。


そのことに、改めて気付く 愚実辺留 華子こと、ジュンカワ ハナコでした。




みなさんのnoteのニックネームの由来はなんですか? また、ボツにしたニックネームの理由など あれば教えて頂きたいです(*´▽`*)



***


今回の記事で書いた我が友へ「ワケあって、ブータンにバ〇ブを送る話」三部作はこちらだよ☆

コトの発端はコチラ▼

恥ずかしさって、なんだろう ▼

そしたら、大変なことになった・・・・・・▼

ちなみに、まだ例のブツはブータンの地に。

どうなる、お棒状のモノ!


現実は小説より奇なり。物語は続きます・・・・・・👺

「性、ジェンダーを通して自分を知る。世界を知る」をテーマに発信しています^^ 明るく、楽しく健康的に。 わたし達の性を語ろう〜✨