DCコミックスファン

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最近の記事

帳簿の世界史のメモ

※このノートは自ら読んだことをアクティブリコールするのが目的であるため、文章に整合性と正確性は低いものだ ジェイコブソール この辺の主な目的は複式、単式簿記はいかにして誕生し会計責任ということは、どれだけ重要なのかというのをローマ帝国、フィレンツェ、アメリカ、フランス帝国を通して語っていく本である 初めには、太陽王ルイ14世が簿記の記載を重要視しつつ、なぜ彼がその責任を放棄し、結局のところ最後は自らがフランスを滅ぼしたと死間際で言ったのかを見せている これは主に中世の王

    • ComicStudies のメモ

      コミックスタディーズの自分が読んで思ったことや、要約をここに記していく。 ちなみに、このノートは本当に文字通りノートなので、編集は多くされ、随時編集箇所が見られると思われる。 オルタナティブコミックスに関して Kindle場所、14%あたり オルタナティブコミックスの体は非常に難しい。なぜなら、オルタナティブコミックスはただ単にアンダーグラウンドコミックスの後継者と言うだけではなく、メインストリーム(例えばスーパーヒーロー猿コミックスなど)を売っている個人のショップコミック

      • ザックスナイダー版ジャスティスリーグ:ジャスティスリーグが成立する瞬間とは

         ザックスナイダー版ジャスティスリーグ(以下ザック版)が日本でも公開された.これは長年のザック版を待ち望んでいたDCEUのファンにとっては長年待ち望んでいた祭りであり,すでに本国の方でも一定の評価を受けている.  じつは私は先んじてザック版を見ていたりする.そして日本でも公開されているころだと思うので,レビューを書こうと思った次第である.  で,結論から言うと....うーん,ザックスナイダー!!!!っていう感じでした.  そうこの映画,なんといってもものすごくザックスナ

        • 嗤うバットマンとはなにものなのか?

           「Year of the villian:Hell arissen」が完結を迎えた。内容としてはパーペチュアと共に世界を作り直そうとするレックスルーサー(Apex Luthor)と世界そのものを破壊しようとする嗤うバットマン(Batman who laughs)が激突するというものだ。  この作品での主な二項対立としてレックスルーサーの悪が勝つか、それとも嗤うバットマンの悪のどちらが勝利するかというものである。  では両者の悪の違いというものはなんであろうか?  ルーサーの

        帳簿の世界史のメモ

          来月はアメコミ10本あげたいよね

          来月はアメコミ10本あげたいよね

          アメリカをウォッチメンの文脈で語る(Watchmen(2019))

           HBOのウォッチメンを見たのだが、これが非常にウォッチメンの文脈を継承をしており「やっぱHBOはすげぇや!」という感想を抱いたのであった。ただその一方で原作が語ろうとした部分とドラマが語ろうとしている部分、その二つがかみ合っていないとも感じた。  ドラマ版ウォッチメンは原作から凡そ30年後の世界から始まるので、できれば原作をある程度抑えてもらえるとこのドラマをより一層楽しめるだろうと思う。  ……一応、映画版があり幾つかの配信サイトで閲覧できる。しかし、ドラマにもかかわ

          アメリカをウォッチメンの文脈で語る(Watchmen(2019))

          KhanAcademyのコンピューターサイエンスをやってみた(2020/04/30)

           アメリカンコミックスの記事をいくつか書いて、保留にしているものがある。それは単に持続性だったり、個人的な時間の問題もある。(まぁぶっちゃけると最近DCがセールスしまくってて、読みたい未読本が一気に100冊ぐらいになった。ので、それを消化してたってほうが大きいんですけど)ただまぁそれだけじゃぁなんかこのNoteの使い方として侘しいなぁという思いと、あんまり更新できてないことへの口惜しさがあった。  そこで考えたのだが、「noteって文字通りノートとして使うの面白くない?」っ

          KhanAcademyのコンピューターサイエンスをやってみた(2020/04/30)

          『ハーレイクインの華麗なる覚醒』はハーレイクインの映画だった(ただバーズオブプレイの映画といわれると非常に回答に困る映画でもあった)

           この前、「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」を見た。とりあえず感想を一言であるなら「ちゃんとよくできたハーレイクインの作品だな……」というものだった(作品のテイストとしては汚いチャーリーズエンジェルなのだが)。  もともと、この映画は企画からして二転三転しており、その様子を見ていた私も「大丈夫かな……」と心配していたのであった。というのもこの映画、実は当初の企画ではハーレイクインが主役でなく、「BIRDS OF PREY」というバットガール(バーバラ・ゴードン)とブラックカ

          『ハーレイクインの華麗なる覚醒』はハーレイクインの映画だった(ただバーズオブプレイの映画といわれると非常に回答に困る映画でもあった)

          レガシーを継承するということ(スパイダーマン/偽りの赤)

           スパイダーマンとは何者なのであろうか? 蜘蛛に噛まれて強大な力を手に入れることだろうか? はたまた蜘蛛を模したかっこいいスーツを着ることであろうか? それとも復讐を果たすために戦うことなのだろうか?   それらすべては正しいとは思う。ただ私が思うにスパイダーマンがスパイダーマンたらしめる要素とは突き詰めれば「大いなる力には 大いなる責任が伴う(with great power comes great responsibility)」をいかに果たせるかにかかっているのではな

          レガシーを継承するということ(スパイダーマン/偽りの赤)

          バットマンとメディアの引用(BATMAN(2016) #86)

           トムキングのシーズンがひと段落してから、はや2ヵ月。そろそろジェームス・タイニオン4世期(日本での愛称はタイⅣ)も一冊レビューしたいなと思い、筆をとる。  ベインの支配をキャットウーマンと共に終わらせたバットマン。ただその代償はあまりにも大きかった。アルフレッドは死んでしまい、その結果、バットファミリーの絆は崩壊すれすれの状態。その上隙を突いたかのように嗤うバットマンがゴードン本部長を洗脳。更にゴッサムはベインの支配から未だ復興しきれていなかった。そんな折、バットコンピュ

          バットマンとメディアの引用(BATMAN(2016) #86)

          デアデビル(2019)Knows Fear

           チップ・ザダースキーのデアデビルを読んだ。前のシリーズで、マットマードックは死の淵を彷徨うもなんとか生還(前のライター曰くデアデビルはシーズンの終わりごとに死ぬのがお約束、とのこと)し、その続きからということになるらしい。らしいというのも、私は偶然にもマーベルアンリミテッドで新たに始まった一冊として手に取ったため、コミックスとしては完全に新規の読者である。  そこでなんのけなしに読んでみたのだが......。これがとても面白い。最近のマーベルだとイモータルハルクやアベンジ

          デアデビル(2019)Knows Fear

          最近のアメコミ(クラスタ)動向について

           うーんやっぱり最近、私自身も含めてアメリカンコミックスに関するふわっとした感想が多いと思う。  あとこれは本気の本気でただのつぶやきであり、考えをまとめるための文章である。別に興味ないよって人は読まなくていいと思う。  おそらく皮切りとしては「宇崎ちゃんのポスター問題」だ。これに関してはほかの人も話をしているので、あんまり語る気はない。  ただそれに便乗して「アメリカンコミックスは漫画と違って女性の書き方が先進的だ!!」というツイートが大きく話題となり、炎上となった。

          最近のアメコミ(クラスタ)動向について

          レックスルーサーについて

            最近のレックスルーサーっていいよねっていう話。なぜにこんな話をするかというともうすぐDCが今年の「最悪のヴィラン」を決めようというネット投票のイヴェントがあり、そこで私はレックスルーサーはいいぞ、って話をするのである。   レックスルーサーといえばスーパーマンの宿敵であり、スーパーマンを憎み破壊しようとたくらんでいる起業家であり発明家……というのがここ数年前のパブリックイメージだった。  そんなルーサーがこの2,3年で大きく変わってきた。正直に話すと私はレックスルーサ

          レックスルーサーについて