見出し画像

【毒白】ナチュラル系に食傷気味?

ファッションやライフスタイルのカテゴリとしてすっかり定着しているナチュラル系。
私もかつてはナチュラル好きの一人だった。
いや正確には今も好きなのだが、年齢とともに似合わなく(そぐわなく)なってしまったのだ。

ふんわりしたナチュラル服は、瑞々しい若者が着てこそ似合うのであり、体も肌も張りのないオバサンが着るとますますヨレっとなる。
殊に私は地味顔なので、40代半ばを過ぎたあたりから疲れた小汚い婆さんにしか見えなくなった。

それでもハンドメイド雑貨を眺めるのは好きなので、娘トラを連れてハンドメイドイベントにはよく通った。
ここ2~3年はコロナですっかりご無沙汰だったが、先のGW中、近間で大型イベントがあると知り久しぶりに行ってみたところ・・・

違和感ありありだった。
(ナチュラル好きな方ごめんなさい)

それは加齢による感受性の衰えなのか?
かつてはあのほんわかした雰囲気に癒され雑貨達にワクワクしていたのに、ちっとも心がときめかないのだ。  

ナチュラル系が巷でありふれた存在となり、目が肥えてしまったのだろうか?
今や100均でもそこそこ可愛い雑貨が手に入る時代である。

単に自分がターゲット世代から外れたというのもあるだろう。
これがもう少しハードな革細工や木工家具メインのイベントならまた違ったのだろうが、出店も客層も子育てママ世代向けだったから、場違いといえば場違いだった。

だが私が感じた違和感はそれだけではない。

お揃いのような淡いナチュラル服に身を包む優雅な売り子とお客達・・・髪は明るい髪色のゆるふわヘアかおだんご、マタニティドレスみたいなリネンワンピ、子供らはハンドメイドと思われるチュニックで親子リンクコーデ。

コロナ前と変わらぬ見慣れた光景なのに、正直ギョッとしたのだ。
それはまるで白装束の新興宗教団体のようで・・・。
(ナチュラル好きな方、ほんとにごめんなさい!)

しかし彼女らや雑貨達に罪はない。
かつて彼女らと同じように愛し、憧れもしたそのナチュラルスタイルを異様に感じるのは、私の方が変わったからだ。

うまく言語化できなくてもどかしいが、好きな気持ちは変わらないつもりなのに、あの頃の好きはもう二度と再現しない。
つまり人の心はうつろうものだということを、身をもって痛感させられた出来事だった。

この記事が参加している募集

#イベントレポ

26,167件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?