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中2娘、高専オープンスクールに行くってよ

この秋、娘トラが高専のオープンスクール(キャンパス?)に参加するという。

私の時代にはなかったこのオープンスクール、今どきは保護者と連れ立って何校も行くものらしい。
しかしトラは「まだ中2だし、友達と一緒に行くからついてこなくていい」と言い張る。

そもそも受験には関心が薄く、高専が何かもよくわかっていないトラである。
一緒に行く友達はどうだか知らないが、トラにとってオープンスクールはただの物見遊山。
冷やかし半分で行くなんて、本気モードの受験生親子に失礼ではないか。

・・・そんな物言いをつけたくなるのは、冷やかしと分かっているのに胸がギュっとなる自分がいるからだ。

昔も今も、この辺で高専といえば寮生活。
もっと遠い高校へ電車通学をする子もいるが、交通事情が悪いのか?この町で高専の通学生を見聞きしたことがない。
高専=寮でありトラの進路としてノーマークだった私は、オープンスクールに行くと聞いただけで「あと1年ちょっとで子育て終了なんて!!」と泣けてくるのだ。

もっともわが県の高専は、トップ校並みの難関(しかも傾斜配点とか)と言われているから、そんな心配は無用かも。
万一高専を志望し合格できたとしても、就職がかなり強い、大学受験いらない、塾・予備校もいらない、知的集団と切磋琢磨できる、寮生活で自立できる、弁当作らなくていい・・・とメリットしかない。
実は高専って、「名も実も」取れる素晴らしい進路ではないか!

だが今の私には、子のいない生活はまだ考えられない。
夫と2人きりになる覚悟もまだ無理。
いくら条件がピッタリな男でも心が納得しないとダメだった婚活時代と同じで、いくら頭がメリットを理解しても、心がどうにも追いつかないのだ。

そんなわけで、いずれ巣立つとわかっていても朝晩暴言を吐かれても、子離れをする決心があと1年ではつきそうもない母なのだった。
(しかし高専が近くにある人、ほんと羨ましい!)

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