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つ、ついに…の巻(2023年2月17日)

昨日から今朝にかけて

昨夜は22時の消灯のあとに、しばらくネットを眺めた後、寝ることにしました。イビキの音も聞こえてきましたが、耳栓で何とかなるレベルだったので、やっと睡眠がとれました。23時に寝たとして3時までで計4時間は寝れているので、わたしの普通の睡眠時間は確保されました…。

とはいえ、深夜3時には目が覚め、何もすることがなく、仕方なく過去の自分が記したNOTEなどを読み、何故今自分はこのような病室にいるのかを自問自答する無限ループに今日も陥ってしまいました。涙、涙なくしては語れない壮大な「TOP癌」… ウルウル…(T_T)

採血

ベッドで横になりながらスマホを眺めていると既に朝の6時…
看護婦さんが採血のためにやってきました。今日の看護婦さんは注射が上手くて、本当にチクリともせずに採血されました。若い看護婦さんだけど、技量が素晴らしいって良いですね~♪ たとえ小さな技量でも、患者さんの負担軽減や寄り添う気持ちに寄与できるわけで…
この採血で明日退院かが決まるとなると少々緊張しました… 
さて、結果は如何に…

看護婦巡回

あれっ、今日は相部屋の他の患者には体温と血圧を測っているようだけど、今日ははかられてないな~♪ 不思議不思議…
というよりも、夜勤の看護婦さんたちが、昨夜から今朝は忙しそうで、いつもだったら昨夕もシャワーの時間を案内されるはずだけど、来なかったし… 看護婦さんの当番によってはテンパっているときもあるのかも…

朝食

体調も食欲もほぼ回復し、朝食も完食。やっと当初のような少し量が足りないと感じるようになりました。

朝食

ちょっと休憩

朝食後は、1時間ほど横になってました… だって暇だもん…。入院とはいえ、このダラダラと時間が進むのは、長い社会人生活で時間に追われる生活をしていた者にとっては、本当に苦痛に感じてしまう。まあこれを苦痛に感じてしまうくらいに習慣化され強化されてきたのが、現代の企業戦士のなれの果てなのかも知れませんね… 中高年が長年刷り込まれてきた習性なんだろうけど…

今日は6人相部屋のうち2名が退院。この病院ではだいだい朝の10時までに退院で病室を出ることになっています。ただ、部屋を出てもナースステーションで用意される事務手続き書類の発行・確認とか、その後の服用する薬の関係などで、ある程度エレベーター前のソファーで待たされることもあるようです。
入院の場合は、基本的に11時前に入院受付をする仕組みになっているので、入退院者が多いと、病室は10時から11時まで清掃業者の人やベッドメイキングの担当者などが忙しなく活動されます。

そしてもう一人相部屋の住人が別の部屋に移されることになりました。かなり重症の患者さんなので、ナースステーションから一番離れている部屋よりは、ナースステーションに近い部屋の方が看護しやすいとの判断のようです。高齢で重い病気にかかると本当に大変だということを入院生活でも実感しました。わたしも含め「健康には過信は禁物!」これ、本当に教訓です。

看護婦巡回

正午前の時間、多分今朝の体温や血圧のデータ欄が空欄だったので、日勤の看護婦さんが慌てて測りにきたのかも… 体温は26.4度、血圧は118、ちなみに体重は88.5kgで更に100g低く最低値更新…

昼食

からあげ丼でした。完食です。実は入院前にどうしてもKFCの6ピースパックが食べたくて、からあげの食べ納めをして入院に臨んだので、まさか病院食でからあげが出るとは思ってませんでした。
やっぱりみかんが美味しかったですね~♪

昼食

昼食後、コーヒーのペットボトルを1本飲み干し、こころの安らぎを得る… コーヒーが飲めることさえ幸せなことですね♪

シーツ交換

病室のベッドのシーツ交換のため、病室を追い出されエレベーターホールのソファーに避難… しばらくして作業が終わったと看護婦さんが伝えにきてくれました。寝具も清潔だと気持ちが良いもので…

それにしても、今日はまだ医師巡回がないので、血液検査の結果がどうなのか不安…
早く退院したいですね~♪ ベッドの上で悶々と過ごすのも現世の地獄というもので…

医師巡回

15:30を過ぎてからS先生が巡回にきました。朝の血液検査を含め、これまでの時系列の検査の表を参照に、ご説明いただきました。朝の採血の結果、気になる白血球の数は、4430(基準値は下限3500上限9700)で範囲内。14日の採血では7260でしたので、やはり落ちているのは確かなようです。血色素量は13.4(基準値は下限13.6上限18.3)で下限値を下回っているとのこと。血小板の数も前回採血よりかなり下がり17.9。CREは0.72、尿素窒素(UN)も12.8と若干減っているていど。14日にCRP定量が4.11と高い値だったのが、今回は0.80まで落ちていることから、こちらは改善。
これらの結果から、今のところ明日退院でよろしいとの見解をいただきました。

ただし、この白血球の数値が、現在最低値なのか、これからも下がりやがて上向くのか、そのまま緩やかに下がり続けるのかは現在はわからないので、再来週の月曜日の採血結果が、2サイクル目実施の可否判断になるとのこと。

また、それまでの間、白血球が少ないので(単なる風邪も含め)感染症には十分注意するように釘をさされました。また、熱が発生したら、即病院に一報を入れ指示を待つようにいわれました。それだけ化学療法(抗がん剤治療)の期間は、気が抜けないと思った次第。

それ以外に、これから次の2サイクル目と順に進むにあたって、この白血球の数も更に下がってくる可能性が高くなるため、順調に4サイクル計画的に実行できるかは人それぞれで、場合によっては治療スケジュールがズレる可能性もあるとのこと。いずれにしても、わたしの血液検査の白血球の数が重要だということは十分理解できました。

とりあえず、明日土曜日の退院が決まっただけでもホッとしました。S先生に深々とお礼をした次第です。

先生の説明を受けたあと、速攻で業務用スマホから職場にメールで一報を入れました。多くの職場の皆さんに支えられて、今の自分があるので、本当に感謝です。わたしは一生、今の職場のある方角に足を向けては寝れない人になってしまいました。そして、今抱えている大きなプロジェクトをわたしが生きていた証として取り組もうと思った次第です。…ちょっと大げさかな~♪

お隣さん

肺の影の生検について、わたしの場合はCTガイド下肺生検で、CTを使いながら背中から針を目的の患部に刺しその病片を採取する方法だったのですが、お隣は口から気管支を経て肺の患部まで内視鏡で辿り着き、病片を採取する方法だったようです。
生検後に、先生との会話を漏れ聞くと、どうやらサルコイドーシスという難病だそうです。これも癌のように、リンパを経由して色々な臓器に飛び火する病のようです。世の中にはいろいろな病名のついた病があるけれど、それぞれに大変な思いをされている方々がいることを感じ取った次第です… みなさん少しでも良くなってほしいものですね♪

わたしの場合は「去る恋どーです!?」の方が、こころが痛みます。「びょ、病院の中でそんなことを言うんじゃありません!」、し、失礼しました… ダジャレもTPOがあるようで… 
(いかん、TPO等という昭和の死語を使ってしまった… これではバレるではないか、わたしは精神年齢17歳の青年というキャラクター設定なのに…)

明細書受領

ナースステーションにいる事務員の方が病室にお見えになり、明日退院の際の明細書を持ってきていただきました。もしや土曜日退院だと、ナースステーションの事務もお休みになるのかな…
いや~、本当に保険証があるって素晴らしい。これだけ沢山の製剤を使って、2週間の入院、さぞかしお高い請求がくると覚悟はしていたけれど… 一切合切含めて2週間で均すと、1日あたり1万円と少し… これが安いのか高いのかは、わたしにはわかりませんが、その額がわたしの命をつなぐお値段…
明日は、会計については、そのまま自動精算機でクレジット払いということでOKの様子。なお、パジャマなどのレンタル代は、別の会計コーナーで、いつもにこにこ現金払い…

夕食

明日退院となれば、体調も良くなるというもので食欲も回復し、完食です。
これで今回の入院の食事も、明日の朝食を残すのみになりました。

夕食

夕食の後に、持参していた非常食カロリーメイトの残りをパクつき、全てお腹の中に入りました。あとは、小型の冷蔵庫の中に入っているルイボスティ600mlとトマトジュース1本、それとウィダーインゼリー1つ… ルイボスティを「これはビールだ、これはビールだ…」と暗示にかけて、消灯時間までに一人宴会だ~♪ これでえ~んかい?
だめだ、ダジャレの成長の跡がまったく見られない…

排泄日誌

入院してからずっと排泄日誌なるものを記録している。抗がん剤の成分にプラチナが入っているので、それが腎臓に影響を与えないように、とにかくお小水としてひたすら利尿を促すことになる。
そのため、どれだけの水分が排泄されたかが化学療法(抗がん剤治療)の一つの重要な要素になるため、その記録を用紙に記載し、毎朝その数値を看護婦さんが専用の端末から患者のカルテに情報を入力するようになっている。

そのため、トイレに行くたびに測定カップを取り、トイレ個室に入り、カップにお小水を入れ、その目盛りの数値を憶えておく。数値を覚えたら、それを便器に流し、便器の蓋を閉め、洗浄ボタンを押し1回流した後に、もう1回洗浄ボタンを押します。蓋を閉め2回流すのは、抗がん剤の成分がお小水となって流れた後、しぶきとなってトイレに浮遊しないように対策するためということでした。

そして石鹸をつけて手を洗い、病室にもどる途中、病室前のアルコールで手指を消毒してからベッドに戻ります。そして覚えていた測定カップの目盛りの数字を専用の用紙に記入するという一連の流れになります。本当にこの煩わしさが2週間も続くと、もう完全に習慣化されてしまう…

明日からこの排泄日誌を書かなくて済むとなるだけでも、もの凄く嬉しい♪

その他

今回の入院でも、病院の中の看護婦さんを含む人材マネジメントを含め、多くの勉強をさせてもらった。特に昨夜から今朝の看護に関しては、重症で要看護の患者が多かったこともあって、日頃は看護婦さんの注意が向いて、滞りなく業務されているのですが、ややテンパってくると、それでも注意が向かなくなることがあるようです。(昨日はシャワーの日だったけど、わたしを含め看護婦さんからの順番の案内が回ってこない人も数人いたようです。)

そう考えると、病院の通常の場合の看護婦さんの勤務は、絶妙な域の効率的な配置とマネージができているということが逆説的に理解できるし、まだまだ改善点ということであれば、業務量がピークになった時の看護婦さんのマネージに、更に改善の余地があるということかも…
日々変動する業務量に応じて、機敏に柔軟に対応するって、実はどの組織でも難しい課題なんですよね~♪ 

では、今日はこのへんで…

これからルイボスティをビールに見立てて、一人病室のベッドの上で宴会じゃ~♪
パトラッシュ! あれっ、また牛乳運びサボってるにゃ♪

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