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大学院で学位論文を書く人は最初に一読しておくと良いかも…

以前一度読んだ本であり、昨今Youtube等で著者の動画を拝見したことから、改めて読み返してみた本である。

学位論文を書いた人だったら、短期的に論文作成までに至る考え方ややり方と似た方法が書かれていると思ったに違いない。

本書の著者も戦略コンサルを一時やめて、米国で博士学位を授与され帰国した人であり、本書のユニークなところは、そのコンサルとしてアウトプットするための思考方法や精査していく方法と、論文を仕上げていく方法が実は似た方法によるものであることを浮き彫りにしている点である。

わたしも大学院で教えることもありますが、特に社会人大学院生は、仕事でのプロフェッショナルな部分と、アカデミックのやり方を180度異なるものとして認識している人は多く、どちらにも共通点があるのだという点を説明してはいるものの、実際に文章化された論文を拝見すると、論理の軸がぶれていることにしばしば出くわすことも…

本書はその共通点を上手くとらえて、しかもイシューが大切であることを説き、そこに注力することで無駄な作業を省くことを可能にすると解説している。確かに短期間で論文化に至る方法としては、十分に納得できるものだと感じる。

本書は特に社会人が、大学院などで勉強される志を持った時に、あらかじめ一読していると、素早く論文作成への準備ができるかも知れない点で有用な本である。

難しい内容は一切なく、簡単に説明されているので、時間に余裕があるときに読んでみると良いのでは…

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