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村井庸介著(2018)『どんな会社でも結果を出せる! 最強の「仕事の型」』クロスメディア・パブリッシング

本書は、著者が野村総研時代に学び使用したとされる「GISOV」というフレームを用いて、業務提案に生かすための手法が簡潔に記載されている。

GはGoal、IはIssue、SはSolution、OはOperation、VはValueの頭文字で、一般的な提案に関してはGISOまでは網羅されていることは多いがVに関しては欠けており、著者の提案はVの部分で他と差別化できることを力点として解説している。

その上で、GISOVの各内容の解説と、著者の10年に8回の転職経験を元にした提案の内容解説を事例として補強している。

個人的には10年で8回も転職を経験しているというのは、その各々の組織で著者がいうほど深く業務にマッチした提案が本当にできていたのか、ある意味業務の本質よりも表面的なところでもがいていただけではなかったのかという疑義はある。

それをカバーする記載としては、「わかっているのに手がつけられていないところを、自ら率先して提案し、やってみる」ということなのだろう… 例えそれが上手く行こうと、失敗にいたろうと、誰も手をつけてないところでは、「それでもやってみた」という点では評価されやすいのかも知れない…

さて、GISOVが本当に最強の「仕事の型」なのかはともかく、業務提案に関しては、このようなフレームをある程度網羅しておくと、最低限の訴求効果はあるというもの。

短時間で簡単に読めてしまうので、参考のために一読しておくと、特に社会人になりたての人は重宝するかも知れない。

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