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映画、音楽、ヨガ、麻雀が趣味です。ここ数年は麻雀の比重が多め。ここではよかった作品の感…

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映画、音楽、ヨガ、麻雀が趣味です。ここ数年は麻雀の比重が多め。ここではよかった作品の感想などを残しておこうかな、と。

最近の記事

ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010/アメリカ・フランス/監督:リチャード・プレス)

1929年生まれのビル・カニンガムは、ハーバード大学を中退してニューヨークに移り住み、広告業界に足を踏み入れる。その後、帽子のブランドを立ち上げるものの一時兵役に就き、除隊後は再びニューヨークでファッション関連の記事を執筆するようになる。やがてカメラ片手に自転車で街に出て、精力的にストリート・ファッションの撮影を始める。(シネマ・トゥディより) 自分に誠実に生きるとはどういうことかなあと思った時に思い出した映画です。 以下、鑑賞時の感想。 80代にしてなお現役の写真家の

    • 松浦理英子 / おぼれる人生相談

      どういうきっかけで手にとったか忘れましたが、たまに読みかえしたくなる本です。 人のちょっとした本音みたいなものを打ち明けられたときにどう反応をすればいいのか。 相手が軽い調子だったらこちらも軽く、あまり思い悩んでいるようだったら悩んでるのがアホらしくなるような荒唐無稽・豪気な回答をしてみる‥方法はいろいろ考えられますが、やっぱりこうやって想像力と分析力で前向きに励まされると嬉しいと思う。実際、便りを掲載した後もわざわざお礼の手紙が来たそうです。主張していることが正論かどう

      • 卯月妙子 / 人間仮免中

        再読。壮絶なのに透明感があってどん底と希望が共存している。ときどき”感動”という言葉があまりに陳腐な常套句に思える後味を残すものがありますが、まさにこれは最たるものでしょう。 もしも帯を書かせていただけるなら、村上春樹の言葉を引用してこう評したい。 この作品は統合失調という難病かつ実は身近に発病する病をわずらった女性の実話をベースにしたコミックエッセイです。 精神分裂病が改名されてその名になったこと、幻聴や幻覚が聞こえてしまったり誇大妄想が起こることくらいしか予備病識が

        • 感情はつねに一つではない

          教養の軽視はよくないと常々思っていているのですが、昔Xで流れてきて、ハッとさせられたつぶやきの話でもしようかなと思います。 「感情はつねに一つではない」ってそういえば考えたことがなかったなあ…でも昔は子供の泣き声があまり好きではなかったけれど、感情を表現する術(言葉)がないから泣くのだと気がついてから、全然煩わしくなくなった/むしろ自然なことだと認知が変わったことを思い出した。 いろんな感情が渦巻いた結果出てきた気持ちを代弁する術が少ない/ないというのは、とても苦しいだろ

        ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010/アメリカ・フランス/監督:リチャード・プレス)

          おじリーグとともに2023年を振り返って

          2023年はΣリーグ、LMリーグに続き、第5期おじリーグにも参加させてもらいました。 二之宮サイちゃん率いる"サイさんチーム"に第三指名をいただき、ファイナルまで進み、第3位という結果でした。 うちのチームは三麻特化型の人が少なく、三麻のリーグ自体の参加がわたし含み初めての人も多くて、ダークホース的なポジションだったと思います。 約半年間という長期リーグで、最初はモチベーションを保てるか心配もありましたが、振り返るとそういったことが途切れることなく一生懸命やっていたら終

          おじリーグとともに2023年を振り返って

          来年のこと

          先日麻雀との出会いについて綴りました。 段位戦を打ちながら牌譜を見直す日々を繰り返し、今年の夏に初めて雀聖になり、新しいスタートラインに立てた気がして嬉しかったですが、同時に以前はなかった感情も出てきました。 それは負けたことに対する落ち込みです。 雀傑〜豪1ループ時代もけしてなかったわけではないです。ただそれよりも次はこういうミスを減らそう、と加点方式で受け止めていたので、落ち込む暇があったら牌譜を見返して予約ボタンを押していました笑 でも今はつらくて泣いてしまうこ

          来年のこと

          2023年Myベストアルバム

          まだ1ヶ月ありますが、12月に入ったので、epも含み順不同で10枚選んでみました。 1.Eloise / Drunk On A Flight 2.NNAVY / No Promises 3.Kelela / Raven 4.Daniel Caesar / NEVER ENOUGH 5.D.A.N. / NO MOON REMIXES 6.Adi Oasis / Lotus Glow 7.feeo / Ah,hunger! 8.iri / PRIVATE 9.

          2023年Myベストアルバム

          「起きていることは全て正しい」は正しくない

          努力と結果の因果関係を考える時に、よくこの言葉を思い出します。 いつかの東洋経済のコラムからの引用で、提唱者は佐々木常夫さんです。 未来をコントロールできるのは一握りなのに、成功者がそれをあたかも一般論のように提唱してしまうのは危ない、少なくとも自分はそうだったし、人生の荒波を乗り切れたのには自分自身以外の大きな力を感じているっていう、現実の本音と建前のお話でした。 長いこと人生っていうのは自分でハードル設定してこなしていくものだって、目標設定をして叶えるよう努力するも

          「起きていることは全て正しい」は正しくない

          麻雀と初めての先生との思い出

          ここ数年ハマっている麻雀との出会いについて綴ってみようと思います。 麻雀をちゃんとやってみたくなったのは、30人ほどの小さなディスコードサーバーに誘われたのがきっかけでした。 それまでは役も点数もうる覚え、筋もわからなかったので、いわゆるエンジョイ勢でした。中級者が主で構成されたサーバーで初めて後ろ見というのを経験して、初心者目線でも切り方がきれいだな、上手だなと思わせる人がいて、先生になってもらうことにしました。 まず最初にカリキュラムを組んでくださり、牌効率〜ベタ降

          麻雀と初めての先生との思い出

          はちどり(韓国・アメリカ/2018/監督キム・ボラ)

          驚異的な経済成長に沸く1994年の韓国、ソウル。14歳のウニは、両親、姉、兄と集合団地で生活している。小さな店の経営に追われる両親は子供たちと向き合う余裕がなく、兄は父に期待されている重圧から親の目を盗んでウニに暴力を振るっていた。自分に関心のない大人に囲まれ孤独感を募らせるウニは、通っている漢文塾で不思議な雰囲気を持つ女性教師ヨンジと出会う。(シネマトゥディより) アマプラにて再鑑賞。 以下、以前書いた感想を。 とてもよかったです。もう忘れてしまった感情とでもいうのかな

          はちどり(韓国・アメリカ/2018/監督キム・ボラ)

          あなたを構成する9枚のアルバム

          某音楽サーバー企画で選んでみました。せっかくなので、簡単なコメントも残しておこうと思います。 1.G.Rina / サーカスの娘 自分の音楽ルーツといえばG.Rinaですね。ジャンル分けするのがつまらなくなるくらい芳醇で豊かなメロディとG・POPが堪能できる一枚。 2.KIRINJI / 2 in 1 キリンジもわたしの音楽ルーツに欠かせません。いなたいアーティスト名とは裏腹に、ロマンティックと変態の狭間を行き来する文学的な歌詞とコーラスワークの美しさに耳を奪われたの

          あなたを構成する9枚のアルバム

          Σリーグを振り返って

          第1期Σリーグが先日閉幕しました。 メカZさん率いる"なんでも鳴けばいいというものではない"(通称ななない)に育成枠として参加させていただき、幸運にも優勝しました。 四麻のリーグはGAOOOリーグやLMリーグで経験はあるものの、エントリー時は豪1と2を行ったり来たりしていて、正直スタッツは秀でたものはなかったと思います。改めて、選んでいただいてありがとうございました。 パワフルな運営陣に感謝と、チームメンバーの印象などを書いてみたいと思います。 メカZさん 頼れるリ

          Σリーグを振り返って

          2010年代サマーアンセム10選

          なんだか一気に暑くなってきたので、POPSで2010年代のサマーアンセムを10曲セレクトしてみました。※年代は順不同 01. G.RINA,田我流 / 夏めまい(2017)02. cero / Summer Soul(2015)03. SIRUP / Do Well(2019)04. 佐藤千亜妃 / Summer Gate(2019)05. iri / SUMMER END(2019)06. U-zaan,環ROY,鎮座Dopeness / サマージャム'95(2021)

          2010年代サマーアンセム10選

          坂本龍一に寄せて / 美貌の青空

          坂本龍一が亡くなりました。長いこと癌で闘病していることは知っていましたが、いざその時を迎えるとどうしていいかわからなくなりますね。 今朝は愛奏曲のひとつだった「美貌の青空」を流しています。 ときどき、曲そのものが独立した世界観を持った曲に出会うのですが、まさにそんな一曲ではないでしょうか。悲しいほどに美しいメロディ。 坂本龍一は感情にまかせてピアノを叩かない。かっちりとしたタッチで、その端精さが延々と繰り返される旋律の繊細さを支えると同時に押し殺した不穏な気配をも感じさせ

          坂本龍一に寄せて / 美貌の青空

          Jazzで10ヶ国一周旅行

          noteを登録したので、以前別サイトに寄稿した記事を再投稿してみようかと思います。生ジャズにしぼって、なんとなく浮かんだ好きなアルバムからのテイクやアーティストで10ヶ国一周してみました。※Apple Musicやspotify で気軽に聴けるものを中心に、比較的廃盤になりにくいものからチョイスしています。 1.白木秀雄クインテット / 「Fiesta(祭りの幻想)」from『祭りの幻想』 / 日本(1961)八木美知依と迷って、先に浮かんだ和ジャズの名演から。きっとどの国

          Jazzで10ヶ国一周旅行