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チームで大事にしたい、文脈の共有と「やらない」を決めるコンセプト

こんにちは!はのめぐみです。キッチハイクというサービスでデザイナをしています。

モノづくりやサービスづくりに携わっていると、あらゆる場面で「コンセプト」という言葉に遭遇します。キッチハイクではコンセプトメイキングを大事にしていて、プロジェクトの企画段階で必ずコンセプトを策定します。

なんでコンセプトメイキングをするの?

登壇資料を作ったり、技術ブログを書いたり、プロジェクトの企画時であっても、最終的には「チームとして・キッチハイクとして」のアウトプットになるからです。例えあなたがオーナーとして進めたことであっても、本当に1人だけで進めることの方が少ないと思います。サポートやフォロー、協働という形で、誰かのチカラが働いているはず。

チームとして複数人で物事を進めるには、メンバーが納得できる指標や、迷ったときに立ち帰れる軸のようなものが必要になります。そんな中、コンセプトをつくって共有しておくと、いわゆる「そもそも論」に立ち返ることが少なくなります。

文脈を共有できる

コンセプトを共有する過程で、おそらく「このコンセプトでやります!じゃあよろしく!」と一方的に伝えることはないでしょう。どんな思考プロセスを経てたどり着いたのか、背景やストーリーなどの「なぜ」を伝えることになるはずです。つまり、文脈とセットで共有できるのです。結果としてチームで納得感を持って進められるのではないでしょうか。

やらないことを決められる

コンセプトを設定すれば、物事の全体を支える太い幹として、やることとやらないことが明確になります。

コンセプトに沿っている → やる!
コンセプトに沿っていない → やらない!

とてもシンプルですが、ものごとを進める上で、迷ったときの判断基準になるのです。( ただし、原理主義になりすぎないことも重要 )

コンセプトって何?テーマとの違い

コンセプトと似た表現に「テーマ」があります。みなさんはふたつの単語の違いを說明できるでしょうか?

私はコンセプトとテーマの違いをいざ人に説明しようとすると、言葉に詰まってしまいがちです。しろくまデザインさんの解説記事が腑に落ちるものだったので一部要約して紹介します。

コンセプトを日本語に訳すと「概念」です。企画や広告、モノづくりにおいて全体を通した基本的な考え方や原則として位置づけられます。

一方テーマは「主題」や「題目」と訳します。何らかの課題解決もしくはニーズを実現するためにお題として提示したものです。

テーマという目的を実現するために、指標として生まれるのがコンセプトです。

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コンセプトの具体例

テーマとの違いや言葉の意味がつかめたところで、具体例を紹介します。

手前味噌で恐縮ですが、最近個人プロジェクトとして note でキッチハイクチームの良さを伝える取り組みをはじめました。事前にこんなドキュメントを作って、チームメンバーに共有しています。

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フローにまとめると、図のようになります。

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ビジョンはテーマとコンセプトの橋渡し役

ミッションとビジョンの違い / Goodpatch 土屋さんのツイート

この note プロジェクトでは、複数のビジョンを持っています。採用につなげたい、チームが大事にしている考えを伝えたい、取り組みを具体的にわかるようにしたい...「こうなったらいいな」「こうしたいな」という複数の想いが、コンセプトを作るヒントになります。

「思想・考え」「取り組み」「具体性」「採用」「伝える」

これらを見えない太い糸で繋いでくれるものは何でしょう?ビジョンの先にある本質を見抜くことが大事です。私はポートフォリオがコンセプトとして最適だと考えました。

コンセプトは、本質を表す概念。抽象ではない

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コンセプトは抽象ではないことに注意しましょう。人によって解釈の余地を生んでしまう表現は、抽象的と言えます。例えば、「最新のスマートフォン」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?人によっては iPhone 11 かもしれないし、Google Pixel 4 かもしれません。これでは、指標としてワークしないですね。

ふわっとした表現にするのではなく、受け手にイメージを想起させられるようにするのがポイントです。複数の具体的なビジョン ( = 想い ) を概念として昇華して表現できるのが好ましいです。

大事にしたい3つのこと

覚えやすい: みんなが後からパッと思い出せる短いフレーズや単語
伝わりやすい: あ、なるほどそういうことね!と思ってもらえる
変わらない: プロジェクトを支える強いチカラ

モノづくりに関わっている人であれば、「ポートフォリオ」のイメージはすぐに湧くのではないでしょうか。ビジョンを既存のモノやメタファーに当てはめられないか、考えてみましょう。みんなが「なるほど!」と理解できるようなことばに転換・翻訳すると、覚えてもらいやすいです。

特に大事なのが「変わらない」こと。コンセプトは、物事を概念化した本質でしたね全体を通した基本的な考え方や原則としてプロジェクトを支える大きなチカラになります。迷ったときの指標としての役割も担っているので、それがブレてしまってはプロジェクトがうまくいかない可能性があります。

そうならないためにも、複数のビジョンを持っておくのがおすすめです。事前にチームのメンバーと話して想いを共有しておくといいでしょう。そこから導き出したコンセプトは、より強固になります。

まとめ

この記事ではコンセプトをテーマとの違いや、ビジョンに関連付けて說明しました。コンセプトメイキングをする上では、その前段となる課題意識やテーマ設定も、実はプロセスに含まれることになります。日頃からチームメンバーと対話をして、共通認識を作っておくといいでしょう。対話については、また別で記事にしようと思います。

参考図書

この note で書いているコンセプトの作り方や考え方は、玉樹真一郎さんが執筆された『コンセプトのつくりかた』から影響を受けています。

玉樹さんは、以前 SNS で話題になった『「つい」やってしまう体験のつくりかた』の著者でもあります。誰でもわかるように噛み砕いて說明してくれているので、おすすめです。

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デザイナーです。食でつながる暮らしをつくる、キッチハイクという会社で働いています。チームでプロダクトをつくる毎日が楽しいです。オープンソースで自作のアイコンフォント https://feathericon.com を公開しています。
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