見出し画像

警察官→小学校勤務で私が思ったこと

今日は食育とは違って初めて仕事のことについて書きたいと思います。本当は色々な感情とか、人と人との関係とか考えること、語ることが好きですが今まで文章にすることはありませんでした。もちろん警察官として守秘義務というものがあったのですが、、。

私は8年間警察官として仕事をしてきた中でいわゆる非行少年といわれる子どもと関わることも多かったですが、そういわれる子ども達のほとんどは家庭に事情がありました。様々な親子関係を目の当たりにしてきて親だから正しいわけじゃない、むしろ子どもは一番の被害者なんじゃないかと思うことも多かったですが、いざ110番が入って目の前で夜中に騒いでいる子ども達に「新人の女性警察官がきた」「うるせえ帰れ」等と言われると私も寝れないストレスや疲労からやはり大声で注意するしか出来ませんでした。それ以外にも毎日のように子どもと親御さんの揉め事や喧嘩の仲介に入りながらもこんな人生経験の浅い私が何を言ったら良いのだろうとか、あとになってあの時の私の対応は良かったのかと考えることばかりでした。色んな家族の形、親子関係、育児放棄、悩んでる子ども、非行へ走ってしまう子ども、、、子どもを大切にするって何だろう。親って何だろう。

私は今ご縁あって小学校で支援員としてパート勤務をしています。様々な子ども達がいて心が不安定な子どもを見ていると将来大丈夫かな、警察にお世話にならないかな、、と勝手に心配になることがあります。ですがそれは自分のことを見ていて向き合ってくれている先生が一人でもいれば変わってくれる子がやっぱり多いのではないかなと思いました。先生の存在というのは本当に大事な存在だと改めて思いました。大人になるにつれて対人関係の幅は多かれ少なかれ広がっていきますが、子どもにとって身近にいる唯一の大人とは=親と先生だけです。先生の存在というのは本当に大きいです。

自分の気持ちをうまく表せない、全部が嫌になってしまう、気づいて欲しくて気持ちを爆発させることしかできない、そんな悩んでいる子ども達と向き合うということは何が正しいのか、どう対応したら良いのか、少し形は違いますが警察官と先生に共通する課題なのかなと思いました。もちろん親としても。大声で間違いを正すこと、それとも優しく全てを許して受け止めてあげる、落ち着くまで離れておく、、様々な選択肢がある中でいったいどれが正しいんだろうとことよく考えることが多かったですが、私は全て正しいと思いました。どんな形であっても相手のことを思って行った行動であれば間違いはないと思いました。

ただ警察官はどうしても犯罪を犯した後にこんにちはすることの方が多いので普段その子がどんな子なのか、どんな事情があるのかを理解することは簡単じゃありません、、。

悩みながらも子ども達に期待と愛情を持って接している先生を目の前でみて色々なことを感じました。警察官や教師は不祥事があるとそこばかりがピックアップされ、「これだから公務員は、、」「税金泥棒!(私も耳タコが出来るくらい言われてきましたが^_^)」と批判されやすいですが、愛情を持って目の前の人と真剣に向き合っている人が本当にたくさんいます。誰も一まとめには出来ません。子どもも同じです。目の前の子の人生を変えることは出来ないですし、そんな力はありませんが、微力ながら違った形で子どもを少しでも支えることができたら、と思いながら過ごしています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?