川本三郎(1944.7.15- )『映画のメリーゴーラウンド』文藝春秋 2021年4月刊 320ページ ロバート・アルトマン『ロング・グッドバイ』1973 脚本 リー・ブラケット Leigh Brackett (1915.12.7-1978.3.18) 日記 2021年5月13日 内田樹(1950.9.30- )「問う者と問われる者」の力学 他
日記
2021年5月13日
午後10時40分起床 雨 室温20.8度 湿度60%
糸島市天気・最低最高気温予報
本日5月13日午前5時 曇り 17.5度 最高気温 午後1時 24.2度
明日5月14日午前6時 曇り 18.6度 最高気温 午後1時 24.8度
https://tenki.jp/forecast/9/43/8210/40230/1hour.html
https://twitter.com/levinassien/status/1392342003845767168
内田樹(1950.9.30- )
@levinassien
2021年5月12日 午後1:52
週刊金曜日の原稿を仕上げて送稿。
「問う者と問われる者」の力学について書きました。
まず問いを発し、相手の答えを査定する立場を先取しよう
とする人はその分心理的なアドバンテージを得ます。
ですから、政治的対話において野党が「問う側」に、
政府が「答える側」になるのは当たり前なのです。
しかし、ある時、誰かが「質問に答えない。説明責任を拒否する」
ということをすれば
このアドバンテージが無化するということに気づきました。
ふつうは「質問に答えない」ことは
「政治的無能の徴」とみなされるわけですが、
それが逆転して
「全能性の徴」とみなされるようになった。
「全く問題ない」
「批判には当らない」
という無能な答弁をメディアが
「鉄壁」と称えたせいで、
菅首相は
「質問に一切答えなければ、
国民は首相は
『質問に答えなくても罰されないくらいに
巨大な権力を持っている』
と解釈するだろう」と信じ、
一切の政治的対話を拒否することに決めたのでした。
https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=101365
エスニック風焼きそば
https://bg-mania.jp/2021/05/10396569.html
カルディ
シャインマスカットバター 753円
川本三郎(1944.7.15- )
『映画のメリーゴーラウンド』
高松啓二 イラスト
文藝春秋 2021年4月刊
320ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4163913572
「一本の作品の話をすると、その監督の別の作品を思い出す。
舞台となった場所は、前にあの映画でも印象的だった、とか。
映画の話は止まらない……。ちょっとした小物、小道具が、
そこに込められた思いを想像させ、いろいろなことを暗示する。
映画についての雑学、トリビアならこの人、
川本三郎さんが贈る、大人のための "映画しりとり遊び" です。」
福岡市総合図書館予約6人
『ぴあ』アプリ版
2018年6月29日~2020年12月22日
https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-03_3_35171e00-b475-451e-919f-c1ed8ee08f81.html
川本三郎の『映画のメリーゴーラウンド』
隔週連載66篇
巻末の「作品データ」p.1-32 を先に読んでから、
巻頭の目次を見て、楽しくなりました。
1944年7月15日生まれな
川本三郎さんが敬愛されていたと思しい
丸谷才一さん(1925.8.27-2012.10.13)の最初のエッセイ集
『女性対男性』
文藝春秋 1970.3
文春文庫 1976.2
https://www.amazon.co.jp/dp/4167138026
へのオマージュですねぇ。
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/1172204296187541「1988年に
『マイ・バック・ページ[ある60年代の物語]』
[河出書房新社 『SWITCH』1986-87連載]
https://www.amazon.co.jp/dp/4309005381
を出したとき、書評(『週刊文春』)で真っ先に
誉めてくださったのは丸谷さんだった。
「どう見ても愚行と失敗の記録であつて、
それゆゑ文学的だ」と。
事件
[赤衛軍朝霞自衛官殺害事件犯人と交際、
証憑湮滅容疑で埼玉県草加警察署に逮捕され、
朝日新聞社を懲戒解雇]
のときと同じように
また袋叩きになるのではないかと怖れていたので、
この評は本当に有難かった。
何かの席でお会いしたとき、
御礼を申し上げると、
「僕は『笹まくら』の著者だよ」と
言われたのが心に残った。」
川本三郎『そして、人生はつづく』平凡社 2013.1
p.276 「丸谷才一 徹底した雅びの人」
https://www.allcinema.net/cinema/338494
観たことのある映画が言及されているページだけ
拾い読みしましたけど、知らなかったトリヴィアが色々!
「『ローマの休日』の原題 "Roman Holiday" には隠れた意味がある。
大きな辞書に出ている、「他人に苦しみを与えることで得られる娯楽」。
帝政ローマ時代、キリスト教徒を猛獣の前にさらし、
ローマ市民が楽しんだことを思えばいいだろうか。
ローマでの楽しい休日の裏に、こういう、残酷な事実もこめられている。
脚本が、現在では明らかになっている、赤狩りの犠牲になった
ダルトン・トランボであることを思うと、
この『ローマの休日』のもうひとつの意味には複雑な思いがある。」
p.146「第34周 『甘い生活』に登場したトレヴィの泉から…
パパラッチの話… 最後はオードリー・ヘップバーンの
『ローマの休日』につながりました。」
「レイモンド・チャンドラー原作の
『長いお別れ』の映画化、
ロバート・アルトマン監督の
『ロング・グッドバイ』1973
https://www.allcinema.net/cinema/25868
では、エリオット・グールド演じる
私立探偵フィリップ・マーロウが猫好き。
ある夜、ペットフードが切れていて、
夜中だというのに猫のためにコンビニエンス・ストアに
ペットフードを買いに行く。」
p.246「第59周 「ロング・グッドバイ」の猫好きなマーロウの話から…
ヒッチコック『三十九夜』の記憶力抜群の男の話など。」
明治大学文学部学生の頃、
1975年5月26日に池袋地球座で、翌年、
1976年10月30日に池袋文芸坐オールナイトで観ました。
冒頭の原作にない猫のエピソードで笑いました。
脚本 リー・ブラケット
Leigh Brackett (1915.12.7-1978.3.18)
https://www.allcinema.net/person/7402
https://en.wikipedia.org/wiki/Leigh_Brackett
は
『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』1980
の脚本家ですけど、
チャンドラー(1888.7.23-1959.3.26)の
長篇第一作
『大いなる眠り』1939 の映画化
『三つ数えろ』1946
https://www.allcinema.net/cinema/22849
監督
ハワード・ホークス
Howard Hawks (1896.5.30-1977.12.26)
主演
ハンフリー・ボガート
Humphrey Bogart (1899.12.25-1957.1.14)
ローレン・バコール
Lauren Bacall (1924.9.16-2014.8.12)
が、脚本家としての最初の作品でした。
チャンドラーが猫好きだったのは
ファンの間ではよく知られているようで、
丸谷才一
『快楽としてのミステリー
ちくま文庫』
筑摩書房 2012.11
https://note.com/fe1955/n/nd41726da27bb
の表紙は
和田誠さん(1936.4.10-2019.10.7)
が描いた猫を抱くチャンドラーの肖像です。
この絵は東京・表参道HBギャラリー(画廊)
毎年開催の個展発表作品で、
『和田誠シネマ画集』ワイズ出版 2014.6
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/679778478763461
https://www.amazon.co.jp/dp/4898302793
に文庫本より大きなサイズで再録。
和田誠(1936.4.10-2019.10.7)
川本三郎(1944.7.15- )
瀬戸川猛資(1948.7.5-1999.3.16)
『今日も映画日和』
文藝春秋 1999.9
文春文庫 2002.9
https://www.amazon.co.jp/dp/4167385066
https://bookmeter.com/reviews/3442605
毎日新聞書評欄メンバー三人による様々な映画についての
楽しい鼎談ですけど、三人のうちで一番若い
瀬戸川猛資さん(1948-1999.3.16)の早逝が悲しい。
(2005.11.14)
「「瀬戸川猛資の『夢想の研究』は、
第一に新しい意見を差出す。
それは突拍子もない説ばかりだが、説得力がある。 …
探偵小説、SF、映画が主な対象で、
いはゆる純文学はほとんど
無視されてゐる … しかし心配は要らない。
文藝批評は対象の格式あるいは価値と関係がない
と言つたのはワイルドで、吉田健一もこれに賛成した。…
瀬戸川のみづから称して言ふ「奇説・珍説」の一例。
オースン・ウェルズの映画『市民ケーン』は
エラリー・クイーンがその9年前に発表した探偵小説
『Xの悲劇』の換骨奪胎だと彼は言ひ出す。
びつくりして読み進むうちに、
本当かもしれないといふ気になる。
すくなくとも、これを否定するのは容易ではない。
そしてこつちがたぢろいでゐるすきに、
本格ミステリー(「謎解きと小説の合体といふ
この単純にして魅惑的な形式」)は、
別のメディアから利用されたとき途方もない力を発揮する、
といふ結論へと導かれるのだ。
なるほど、これは探偵小説に対する新しい照明の当て方だ。」
丸谷才一
『快楽としての読書 日本篇
ちくま文庫』
筑摩書房 2012.4
https://www.amazon.co.jp/dp/4480429344
p.200
「離陸そして飛翔
瀬戸川猛資『夢想の研究』(創元ライブラリー)」
読書メーター
川本三郎の本棚
登録冊数17冊 刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091324
映画の本棚
登録冊数184冊 著者名五十音順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091199
https://note.com/fe1955/n/n7f7a01861383
https://note.com/fe1955/n/nc4dbaafc05b1
https://note.com/fe1955/n/n6cc0a819ea9a
https://note.com/fe1955/n/n24191b2da921
https://note.com/fe1955/n/n8dde00c960d9
https://note.com/fe1955/n/n3fb56af879c7
https://note.com/fe1955/n/n88bf8d485333
https://note.com/fe1955/n/ne22ac363ec78
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