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【HSP】過去の傷が大人になって疼く時

反芻思考が止まらない。

反芻思考とは、過去に起こったネガティブでマイナスな出来事を何度も思い出し、それに対して否定的な思考を繰り返す事だ。

過去にも同じような記事を書いた。

前回の記事では、反芻思考が止まらずに苦しんでいる方へ向けて、認知行動療法に似た対処方法を紹介している。

起きた出来事、それにたいしてどんなマイナスな感情を抱いたか、物事の捉え方を意識的に変える事で、反芻思考を抑えるというものだ。

※専門的な知識の元に行っている方法ではない。
あくまで私が個人的に実践して効果のあるやり方で説明している。
専門性の高い情報を求めている方は、その分野の方の記事を参考にして欲しい。


今回は、上記の方法を試しても、それでも気分が落ち込んでしまう時の事を話したい。

今回は、対処法と言えるほど具体的な策がある訳ではない。

だが、自分なりの反芻思考との戦い方を紹介したい。



プライベートでの失敗や仕事でのミス、言われた言葉、言ってしまった言葉、取ってしまった態度、周りの反応。

深い後悔の闇に引きずり込もうとしてくる反芻思考。

それは案外突然やってくる。

嫌なことがあった直後や翌日には、意外と苦しまない。

マイナスな出来事があった何年も後に、突然やってくるのだ。


反芻思考が始まると、どうなるか。

もちろん気分は落ち込む。

もっと厄介なのは、繰り返し嫌な出来事を思い出す事に脳のエネルギーが奪われるため、作業や別の思考に集中できなくなる事だ。


やらなければならない事や、考えておかなければならない事で溢れているのに、頭の中は、何年も前の今更どうでもいいはずの出来事を、より鮮明に思い出す事で必死になる。


全く、今更そんな事を思い出して、一体どうしろというのだと、自分に問いたくなる。


膨れ上がった罪悪感や嫌悪感は、

実際に起こった出来事を、その事実を、

きっとそんなに酷い出来事ではなかったとしても

何倍にも悪く見せている気もするのだ。


自分は世界から抹消されて当然の存在なのだと、何て価値のない人間なのだと、消え入りたい気持ちでいっぱいになった頃、

かろうじで残っていた、冷静な自分の意識が警告してくる。

「あぁ、また反芻思考に押しつぶされている。このままではいけない。どうにかせねば」


苦難の末に反芻思考から抜け出す方法、


イメージするのだ。

頭の中で繰り返される忌々しい記憶を、両手でかき集めてすくいあげる。  

少しも残してはいけない。
手のひらに全て乗せるのだ。

それは黒く澱んでいて、かすかに両手に重みを感じる。

そうしたら、その黒い塊を、真っ白な紙の上に置く。

紙を端から中央に寄せ、黒い塊を全て包み込む。
厳重にだ。

そこにライターで火をつける。

全て燃やす。

記憶はもう思い出せない。
燃えたのだから。



こんな馬鹿げた妄想だが、これで少しはマシになる自分もいるのだ。

同じような手法で、記憶をトイレに流すイメージも効果的だとどこかで耳にした事もある。


とにかく記憶から自分を切り離す作業をイメージしてみて欲しい。


一時的な方法に過ぎない。

また反芻思考が始まるだろう。

その度に燃やすなり流すなりしてみて欲しい。

きっと少しは楽になれるのではないだろうか。




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