【ドイツ事情】ドイツで日本食を作るなら #385
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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。
毎週水曜日はドイツ事情について、私の体験も踏まえてお話しています。
先週の第380回では「ホームステイ受け入れは自然体で」というテーマでお話しました。
今日は「ドイツで日本食を作るなら」というテーマでお話します。
先日、とても興味深い記事を目にしました。
それは、ドイツ暮らしを始めたニョコロさんの「ドイツの朝食パーティーに「おにぎり」を。」という記事です。
ニョコロさんがドイツ語を学んでいらっしゃる語学学校で開かれた朝食パーティーに「おにぎり」を作って持っていかれたのです。
私も昔、ドイツで語学学校に通っていた時、「おにぎり」を作って持って行ったことがあるので、とても懐かしく思い出しました。
語学学校で持ち寄りパーティーが開かれる場合、生徒はさまざまな国から来ていますので、各国を代表するような一品を持ってくることが望まれます。
ニョコロさんもいろいろ悩まれたようです。
当時、私が滞在していたホストファミリーにも炊飯器はありませんでしたから、気を遣いながらお鍋で炊いたことを思い出しました。
そして、おにぎりを海苔ではなく、玉子の薄焼きで巻きました。
というのは、次のような出来事があったからです。
ホストファミリーに日本から持ってきたお土産のおかきを渡した時でした。
その中に、ほんの少しの海苔が細長く巻いてあるおかきが入っていたんです。
まあ、だいたい幅3ミリで長さ1.5センチぐらいでしょうか。
そんな小さな海苔にさえ、「うわっ魚臭い」という反応をしたので驚いてしまいました。
ですから、おにぎりを作る時、海苔以外でと考えて玉子を薄く焼いて巻くことにしたのです。
結果は、「見た目も綺麗だし、美味しい」とクラスメイトたちが言ってくれました。
ニョコロさんの作ったおにぎりもとても好評で、口々に美味しいと言ってくれて全部なくなったそうです。
考え抜かれた結果、味付けをツナマヨ、のりたまのふりかけ、しそのふりかけにされたのも大正解だったと思います。
あと素晴らしいと思ったのは、茶道で使うお盆におにぎりを並べ、風呂敷に包んで持っていかれたことです。
ニョコロさんも書かれていますが、自分の国の食べ物を「美味しい」と言ってもらえると本当に嬉しいものです。
私がドイツでの持ち寄りパーティーのために作った日本食は、他にはちらし寿司やいなり寿司があります。
ちらし寿司は見た目が華やかなので喜んでもらえましたし、いなり寿司は「中に何が入っているの?」と興味を引きました。
他の日本人が作って好評だったのは、焼きそば、カレー、ミンチを使った肉じゃがでした。
みなさんなら、どのような日本食を作りますか?
それでは、このあとも素敵な1日を!
Einen schönen Tag noch!
Tschüs!
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