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【ドイツ語】自動詞も受動態を作る! #453

※ 音声はコチラ↓ 

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


第451回では状態受動文が言えるように練習しました。

状態受動他動詞の過去分詞+sein で作ると説明しましたが、わざわざ「他動詞の」と付けたのは、実は動作受動では他動詞だけではなく自動詞も受動態を作るからです。英語とはちょっと違うところです。

つまり動作受動は、他動詞および自動詞の過去分詞+werden で作れます。

第440回から449回まで、動作受動の説明と練習に使った例文は、他動詞の過去分詞+werden で作るものでした。


今日は自動詞の受動について説明します。


自動詞の過去分詞+werden で作りますが、注意する点は主語が無くなってしまうことです。

なぜなら、ドイツ語では4格の目的語をとる動詞だけが他動詞ですから、自動詞には4格目的語がないわけです。

受動文で主語になれるのは4格目的語だけですから、4格目的語がない自動詞の受動文では主語になれるものがありませんよね。


たとえば他動詞lesen なら
Viele Leute lesen dieses Buch.
という能動文を受動文にすると、4格目的語の Dieses Buch が主語になり

Dieses Buch wird von vielen Leuten gelesen.
となりますね。


それに対して、自動詞arbeiten なら
Sonntags arbeitet man nicht .
という能動文を受動文にすると、4格目的語がありませんから
Sonntags wird nicht gearbeitet.
という主語のない文ができます。


ダミーの形式的主語 es を文頭に置いて
Es wird sonntags nicht gearbeitet.
としてもよいのですが、文頭の es は穴埋めにすぎないので、他の文成分が文頭にあるときは省略されます。文中に es が残ることはありません。


その結果
Sonntags wird nicht gearbeitet.
というようになるわけです。


いかがでしたか?
お分かりいただけたでしょうか。


それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!



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