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【ドイツ語】分離動詞(複合動詞) #134

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※ stand.fm で平日の毎朝7時に配信しています.

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ.
白井宏美です.

今日は「分離動詞」について解説します.
(発音は音声をお聞きください.)

英語で becomecome back という表現がありますよね.
これらは comebeback が合わさって新たな意味を生み出しています.
ドイツ語でも似たような仕組みがあり,複合動詞と呼ばれています.

複合動詞には3種類あって,come back のように分かれて二語になっているものを「分離動詞」become のように分かれず一語になっているものを「非分離動詞」と言います.
さらに意味によって分かれたり分かれなかったりするものがあり「分離・非分離動詞」と呼ばれます.

今日から何回かに分けて一つずつ解説していきます.

まずは分離動詞からです.

たとえば英語の come にあたるドイツ語は kommen  back にあたるのは zurück です.

(旅先などから)「私は今日戻るよ」なら
Ich komme heute  zurück.
   
  (come)             (back)
となります.

英語と違うのは,不定詞(不定形)が zurückkommen という形になることです.
 zurück が前に来て一語で zurückkommen と書かれます.

辞書の見出し語では zurück と kommen の間に縦線が入っています.
 zurück|kommen

zurück を「前つづり」と呼び, kommen は基礎になっている動詞ですから「基礎動詞」と呼びます.

また,分離動詞の前つづりには必ずアクセントがあります.
zurückkommen

文の作り方は,まず日本語の語順と同じように不定詞句を作ります.
(たとえば旅先から家へ)「今日戻る」という場合
heute zurückkommen
となります.

この不定詞句に,たとえば ich という主語が与えられると基礎動詞 kommen が主語に合わせた定動詞(定形) komme になり2番目に移動します.
その結果,前つづり zurück は文末に残るのです.

つまり
Ich komme heute zurück.
という文ができます.

「定動詞第2位の原則」を思い出してください.第81回で解説しました.

いかがでしたか?
だいたいどのようなものか把握できましたでしょうか?
明日は,もう少し例文を加えて解説していきます.

それでは,また!
Bis dann.
Tschüs!

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