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【ドイツ語】ハイデルベルク城下町のかわいすぎる雑貨屋さん(ドイツひとり旅) #513

※ 音声はコチラ↓ 

Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


先月から新シリーズ:ドイツひとり旅が始まりました。

昨日の第512回では、ハイデルベルク城から歩いて下りようとしている人がいたので、「旧市街へ歩いて行けますか?どのくらい(時間が)かかりますか?」と聞いてみました。


1.場面説明

城下町の雑貨屋さんへ

ハイデルベルク城から結構急な坂を下って旧市街に着きました。そこには中世の姿を残した、うっとりするような町並みが広がっていました。

城下町から見上げるお城もまた良いものです。
ネッカー川に架かるドイツ最古の橋 Karl-Theodor-Brücke(カール・テオドール橋)の美しさも感動的!地元の人には Alte Brücke(古い橋)と呼ばれて親しまれているようです。

Karl-Theodor-Brücke/Alte Brücke

さらに驚いたのは有名なお店からセレクトショップ、かわいい雑貨屋さんまで、上質でおしゃれなお店がたくさんあることです。吸い込まれるように、かわいすぎる雑貨屋さんに入ってしまいました。

2.使えるドイツ語表現

そこで今日の表現です。まずはどのような意味推測しながら発音しましょう。

あなた:Guten Tag.

店員:Guten Tag.

(あなたは店内を見ている)

店員:Kann ich Ihnen helfen?

あなた:Ich schaue mich nur um, danke.

3.単語の説明

Kann ich Ihnen helfen? は直訳すると「私はあなたに手を貸すことができますか?」ですが、お店の人がお客さんに声をかける際の決まり文句となっています。

um|schauen は分離動詞です。
mich umschauen で「見て回る、見回す」という意味です。
Ich schaue mich nur um, danke. は「見ているだけです。」という意味になります。 

4.文法の解説

再帰動詞について

今日の表現に出てきた umschauen は再帰代名詞 mich と結びついて一つのまとまった意味になっています。このような動詞のことを「再帰動詞」と呼びます。
動作・行為
が他の人にではなく「自ら(主語自身)」にって来るので「再帰動詞」というわけです。

再帰代名詞、再帰動詞については第281回から300回で詳しく説明しました。
note ではマガジンにまとめています↓

5.背景知識

コミュニケーション様式の日独相違点について

ドイツ語圏でお店に入った時、(Guten Tag. や Hallo. など)必ず店員さんと挨拶を交わしてください。
お店の人とお客さんのコミュニケーションにおいて、ドイツ語では「挨拶」と「挨拶」が対(ペア)になります。

これを学術用語では「隣接対(隣接ペア)」といいます。

日本語の場合、お店の人とお客さんが「こんにちは」「こんにちは」などと挨拶を交わさないですよね。
お客さんがお店に入ってきたことを受けて、お店の人が「いらっしゃいませ」と言います。
つまり、お店に入って来る行為「いらっしゃいませ」「隣接対(隣接ペア)」になっているのです。

日本語とドイツ語のコミュニケーション様式が大きく違う点です。
ドイツ語には「いらっしゃいませ」という接客の特別な表現はありません。


いかがでしたか?
ご感想やコメントを楽しみにしています。

それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!


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