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#17:子どもと大人の関係の間に心地よさをもたらす【待つ】時間について
子どもたちと関わる上で,
この【待つ】というのはとてもキーワードになっています。
子どもたち自身が
自分の感情や意欲、興味関心の中で、
自ら動いたり、決断したり、選択するまで
大人側は声を掛けたり、反応するきっかけを作ったりするのですが、
子どもたち自身の行動が見られるまで「待つ」というのがとても重要です。
なかなか忙しかったり、保育園は集団生活の場でもありますので、
全ての子どものたちの全ての時間を「待つ」
というのは難しかったりするのですが、
遊んでいる時間や、子どもひとりひとりと関わっていくなかで、
この「待つ」ということは、みなさん意識してやられているところではないかと思います。
今回は「待つ」時間。「待つ」時間の心地よさについてのお話をさせていただければと思います。
先日、2歳児のクラスで制作の活動をしておりました。
マジックペンと紙を使って、制作。
その制作が終わった後、まだお昼ご飯まで時間があるということで、
”外に行こう!”ということになりました。
外に行く場面なので、
”終わったら靴はこうね”と声を掛けていたところ
ある子から
「ちょっとまって。」と言う声が聞こえました。
なかなか「靴はこうね!」と声を掛けた場面で「ちょっと待って」という返事が来ることは、これまであまりなかったので、
その時に「あれっ」って思い、
「どうしたのー?」と聞いてみると、
「ティッシュ頂戴」とその子が言ってきたので、
「わかったよー」ということでティッシュを渡しました。
すると、なにかスイッチが入ったかのように、
制作でつかっていたテーブルのペンの汚れを拭き出したんですよね。
椅子や机のあらゆる場所の、みんなが使ったところを掃除し始めたんですね、
お子さんと関わっていたりする方は、なんかこのような急に子どもがスイッチが入った場面みたいなのがあると思うんですけど、
その子も気になったのか、掃除をし始めました。
他の子もポロポロ終わりだして、みんなも靴履く、履きますよーという時間も
その子はまだ汚れが気になって、掃除をしていました、
やはり、集団生活ですのでみんなで一緒に外にいって、返ってくることもあります。
そこも今日とテーマである「待つ」というのがありまして、
「掃除してくれてありがとね」「終わったら外行こうね」
と声は掛けますが、
その子は、まだ掃除したいと言うことで、
色んな所の汚れを探して掃除をしていました、
最終的には、ついにみんなが出かけてしまうギリギリまで掃除していて、、
それをみて「外行く」ということで、ギリギリまで掃除をしていました、
この場面を考えると「待つ」時間がとても大切で、
その子が満足したり、達成するとこまで、待てることができたかなと
振り返ったりします。
この「待つ」は大人と子どもと関係の中で、お互いの心地よさを生み出す時間にとって大切なのではないかと感じています。
これからも、「待つ」時間を意識して、たくさんの子どもたちの言葉だったり、興味や関心を探していけたらと思います。
少しでも参考になっていただけたら嬉しいです、
エピソード by あやと
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