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#24;遊びの中での子どもたちはどこを見ているのか

今日のテーマは、子どもたちが遊んでいる時どこを見ているのか
子どもたちの遊びの視点についてお話ししていきます。

視点と言うのは目のほうの視点で、いわゆるどこを見ているのか。
ということなんですけども、1つエピソードご紹介させていただきます。

子どもたちといつもの公園で遊んでいるときに
ある子が地面に足をバタバタバタバタとさせている姿がありました。

”何してるかなぁ”と思い近寄り、
”何してるの?”と聞いてみました。

するとその子が
”こうやってバタバタすると足跡がつくんだよ!”
と言って自分の足跡が地面につくのを楽しんでいました。

そして”いい遊びしてるなぁ”と思い
”先生も一緒にやっていい?”ということで
その子と一緒に足をバタバタさせて、地面に足跡をつける
という遊びを楽しみました。

そしてその子が途中
”先生ちょっと待って靴見せて”と言ってきたので

”どうした?”と思い、靴を見せました。

僕の靴の裏は模様がボコボコボコと蜂の巣のような感じなっていて、

その子は僕の足跡がそのような模様がついていることに気づいて
”先生足見せて!”と言ってきたようでした。

そして靴の裏を見せると
”やっぱり蜂の巣みたい”とぼそっと言ったんですね。

全然自分の靴の裏を気にした事はなかったですし、
僕自身も一緒に遊んではいますが、
模様の部分には全然フォーカスしていませんでした。

”ただただ自分の足の形がつくところだけを楽しんでいるのかなぁ”
と思っていたので

まさか”足の裏見せて”と言われるとは思ってもなく、
少しびっくりしました。

そしてその子も
”やっぱり蜂の巣だ”と”やっぱり”という言葉を使っていて、
”遊んでいる中で模様もよく見ていたんだなぁ”と思い感心しました。

子どもたちの遊んでいる最中や散歩している時
外で歩いていたり、お部屋の中に入る時もそうなんですけども

”よく見つけたなぁ”とか”よく気づいたなぁ”と
”そんなとこ見ていたんだ!?”のような場面が多々あると思います。

個人的な感想にはなりますが、
なかなか大人だと気づけないところに気づいている姿。

大人の目線、大人の視点というか
それは身長の高さなのか想像力によるものなのかはわかりませんが
やはり気づけない、そこを見ていない、と言うことがよくあります。
子どもたちにも”よく見つけたね”と”よく発見したね”と感心させられることが多々あります。

今回のエピソードもですが、そういう視点を発信してくれたり、教えてくれたり、僕らが気づくことがあると、やはり遊びというものは発展してきますよね。

”やっぱり蜂の巣”というキーワードに合わせて言葉がけをして遊びを発展させていくのか
その後他の模様を地面につける遊びのほうに発展していくのか
それとも靴というところに遊びの発展を持っていくのか
その後の展開が変わってくるなぁと感じました。

その日は僕も靴が面白いなぁと思い
また、”やっぱり蜂の巣みたい”の”やっぱり”というところに面白さを感じて、
その子の靴を観察してみたり、他の子を誘って一緒に足跡をつけて模様をみんなで比べてみたりして遊びました。

今日は1つエピソードをご紹介させて頂いただきましたが、
子どもたちが遊んでいるときの視点、どこ見ているのかというお話をさせていただきました。

皆さんもそういう場面があったら
”こんなとこ見てるんだなぁ”と感じて、一緒に話したり、一緒に共有したり
その後の遊びをどんどん一緒に作っていけたらいいのかなと
生み出して行けたらいいのかなと思います。

少しでも参考にしていただければ嬉しいです。

エピソード by あやと

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