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#32:保育に正解はない。しかし、答えはいつももらっている。

保育者は子どもたちの成長を願いながら

指導計画を立てています。

最初のうちは子どもの発達が

よくわからずに保育雑誌を見て

参考にしながら真似して書いていました。

保育園はただ遊んでいるわけではありません。

計画を立てて進めていき、

これでよかったのかなと

自分の保育を振り返りながら、

翌日以降の保育の向上を図っているのです。

日々過ごしながら、

この成長が見られてよかった。

この活動も取り入れてよかった。

と、子どもの成長を感じ取れた時は、

まさに天職と思える瞬間!

経験を積み重ねていくうちにいつしか

”保育ってこんな感じでやっていけばいいのか”

と思えるようになり始めた。

上司や先輩の言葉を鵜呑みにして

”こんなふうにしたらいいよ”

”はい、わかりました”

といって、自分のやりたいように

保育を進めていく方も

中にはいると思うんですよね。

どうしてそういうことが

起こってしまうかというと


やはり保育に正解はないんです。


こういう保育が1番いい!

というものがないだけに、

いろんな保育があっていいと思うんです。

しかし、自分の頭で考えずに何がいいのか、
考えもせずに、周りの意見に振り回される。


上の人から言われたから

”はいわかりました”

と言って、それを実行することは、

ほんとの保育ではないです。

自分でどうにかしようと思い、

いろんな文献を調べたり、

いろんな先輩に聞いたりするなど、

自分なりに考えて試し、

そしてうまくいかなかったことは、

反省を次に活かす。


そういう繰り返しをしながらも、

それでもなにか自信が持てない

という人もいるかと思います。

保育士さんてすごく真面目な方というか、

一生懸命な方が多いんですよね。

子どもの為ならと自己犠牲をしてまで、

プラスアルファで子どものために

持ち帰りの仕事を喜んでする。

子どもの笑顔が見たいがために

私もそういう時期がありまして、

正解を求めたい、
無難にみんなから”いい保育!”

と言われたいがために、

置きに行くような感じで

無難な保育を探しているような

感覚の時がありまして。

当時の園長が、

あなたのねらいは?それってどういう風なの?

それってどういう風に考えてやってる?

と突っ込んで話してくるような人で

それなりに自分も考えたことを

話すんですけども…

じゃあそれってここら辺はどう思ってるの?

なんでなんで?

と、いろんな質問してくる方でした。

 2、3回 やり取りすると、こちら側が言葉が詰まってしまって
それ以上出て来なかったりすると
”そこがまた課題だよね”といろんな気づきをいただけるような人でした。

よくも悪くも、ほんとにあーだこうだ人の目が気になったんですよね。

そういう話をしていた時に、非常に印象深いことがあって
結論になりますが「子どもが答えてくれるから」って言われました。

子どもが答えてくれる?どういうことですか?と当時はぴんとこなかったんです。
驚きというか、なにそれってどういうことですか?と前のめりになった感覚がありました。

「いつも目の前に子どもがいるじゃん」「子どもが全て答え出してるよね」と
「私の顔色伺って私の答えじゃないよね」ということがあったんですよね。

”あぁそうだな”知らず知らずの内にその園長に
どうしたらいいですか?どうしたらいいですか?と
その園長が言ったことが正しいといった感覚でやろうとしていた自分がいて
何かそれを聞いた瞬間に”あーなんか勘違いしてた”と思ったんです。

それからは気持ち的にも楽になって
子どもの表情や子供の姿、子供の反応などを見ればよいと
ただただそれが答えが全てじゃん!と思ったんですよね。

何か自分がこれ楽しそうだなぁと思って考えた活動でも
子どもの表情があんまり良くなかったりとか
またその遊びを何かこちらから投げかけなくてもまた遊んでいるとか
さらにその遊びを発展していってる、
そういう姿見てたら”あーまんざらでもなかったんだなぁ”と
”自分の思いって結構伝わって、さらに楽しい次のステップに行ったなぁ”
というふうに、正解か不正解かと言えばちょっと正解に近いのかなと思えるようになったんですよね。

ですので、そういう意識がなければ
たとえ子どもの為だと思い”これこの感じでやろうよー”と提案だらけですよね要は。
大人があれこれこうしようと聞いたら、子どもはよっぽどじゃない限り断らないですよね。大人の言ったこと断らないのでそれやるんですけど、
アンテナ張っていないとまぁ大人主導型でね勘違いをして進んでいきますよって言う話です。

やはり子どもの表情とか子どもに選択の余地があるかとか
こちらが一方的に怒って一方的に指示を与えたりとかして
その子がなにか不平不満もなさそうだなと思えば
それが答えで良かったみたいな、自分の考えたこと間違いじゃなかったというふうに結論結びつけてしまうんですけども、
そうではなくて何か仕掛けたら、子どもの表情や子どもの姿をしっかり振り返るというのが大事だなと思っていて、
ちょっとでも参考にしていただけたらいいかなと思います。

エピソード by やなさん

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