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ボヘミアン・ラプソディ

たまたま金曜の仕事が早く上がれたので、初日にTOHO日本橋で鑑賞。奮発してDolby-Atmosで音響も◎。ネタばれ感想あります。

感想はもう、もうね…今年のベスト5にはいるぞこれ。


あらすじ:世界的人気ロックバンド「クイーン」のボーカルで、1991年に45歳の若さでこの世を去ったフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ。クイーンの現メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を手がけ、劇中の楽曲には主にフレディ自身の歌声を使用。「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」といった名曲誕生の瞬間や、20世紀最大のチャリティコンサート「ライブ・エイド」での圧巻のパフォーマンスといった音楽史に残る伝説の数々を再現するとともに、華やかな活躍の裏にあった知られざるストーリーを描き出していく。映画.comより


制作の流れ

「ナイト ミュージアム」のラミ・マレックがフレディを、フレディの恋人メアリー・オースティンを「シング・ストリート 未来へのうた」のルーシー・ボーイントンが演じています。監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー(今回超トラブったらしい)企画制作に7年かかり、ようやっと日の目をみた映画です。主役のフレディを演じるラミは「Mr.Robot」(2015年)でヒットしたので、それより前に彼に目をつけていたとしたら、制作陣のお目が高いとしか言えない。

クリソツじゃないですか

クイーンメンバーめっちゃ似てるし、LIVE AID発起人のサー・ボブ・ゲルドフも似てるし、キャスティング最高です。ラミにいたってはコリオグラフィー(振付師)じゃ足りないのでムーブメント・コーチってのをつけてフレディの動きを完コピ目指したとか。それにしても、LIVE AIDが撮影1日目ってくるってるよね…これ撮り終えたら怖いもんないわ!って思ったラミの気持ち、わかる。ラミは「Mr.Robot」時代ずっとグレーのパーカーだったので、今回色とりどりの70s~80sファッションに囲まれて嬉しかったようです。


ていうか、IMDB読んでたらブライアン・シンガー途中でクビになってデクスター・フレッチャーが残り1/3撮影して完成させてるのね…「キック・アス」や「イーグル・ジャンプ」とったひとですよ!ありがとうフレッチャー監督!


クイーンギタリストのブライアン・メイが制作にかかわっているとはいえ、史実と異なる点はいくつかあるようです。参考は以下Flicksを参照

・We will Rock You 誕生のタイミング(実はヒゲフレディよりもっと前のアルバムに収録されている)
・フレディのソロ活動、バンド休止(ほんとはロジャー、ブライアンのほうが先にソロ活動をしており、そのあとフレディもソロアルバムを出した)
・LIVE AIDの準備(何年も演奏してない、と映画で言っているが実はLIVE AIDの直前までツアーしていた)
・エイズの話(フレディのエイズ発覚は1987年、LIVE AIDは1985年。映画をドラマチックにするためタイムラインを変更している)
・カラーコンタクトをしていないので、フレディの瞳がブラウンではない(俳優のラミの瞳はダークグリーン)


クイーンは定義できない

本来のカテゴリはロックバンド、なんでしょう。私の母はリアルタイムでサンタナやクイーン、KISSをみてきたひとなので「クイーンはクイーンでしかない」とよく言ってました。映画でもあったように唯一無二のバンドなので「クイーンは定義できない」のですね。私がクイーンに興味を持ったのは小~中学生の頃好きだったジョージ・マイケルとデヴィッド・ボウイのおかげ。1992年に行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートで2人が出演しており、確かLIVE AIDと同じロンドンのウェンブリー・スタジアムの録画をみてしまった。ジョージ・マイケルは「 Somebody To Love」、デヴィッド・ボウイとアニー・レノックスが「Under Pressure」をクイーンと共に歌うという豪華版。

いまでも一番すきなこの曲がオープニングシークエンスでかかった瞬間、号泣してました。ダメだな~もう~。公開初日でほぼ満席の中、私の座ってた1列目だけガラ空きだったんです。思う存分泣けてよかったよ!それでLIVE AIDで締めるなんでずるい。ズルすぎる。もう一回見たくなるじゃん!!


愛すべきメアリ―との友情、バンド休止中に付き人をしていたポールとの別れも、いつだって「帰る場所」であったバンドメンバーとのすったもんだも、なかなか優しく描かれていてよかった。

才能に振り回されがちなフレディを見守ってくれる、家猫たちも。

フレディがバイセクシャル~って話も結構有名だけど、言わぬが花って感じで本人もカムアウトしてなかった模様。あれだけクルージング(ハッテン場巡り)してりゃ気づかれるだろうけど…人生の後半にジム・ハットンという素敵な伴侶に巡り合えてよかったね。つきあう2人の容姿が似ている(もしくは似てくる)現象ってLGBT独特なのかしら。

あとLIVE AID会場の梁でノリノリの2人の男性が「ウェインズワールド」の2人だったね!やっぱり小ネタしこんでたw 当時ウェイン役がマイク・マイヤーズで、今回のボヘミアンではEMI重役、クイーンの新譜をぼろくそにいうレイ・フォスター役を演じてます。

During the Live Aid concert there is a brief shot of two guys up in the rafters. The two characters look very much like Wayne and Garth of Wayne's World. Wayne as played by Mike Myers, who plays Ray Foster in this movie.


結論としては、音楽好き、ファッション好き、ジョジョ好き(え)、洋画好きといろんなクラスタにおススメできる作品でした。★5点満点だよ…観た直後のひいき目もあるけど。今年も映画は豊作だな~

とりあえず今月中にもう1回みてきます!


参考インタビュー


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