どこか気持ちが落ちつかない雨の午後は
昨日、恋人ができた。
友人に。
前の恋人と別れて1週間も経たない間に恋人ができていた。
彼女はわたしのシェアハウスメイト。
シェアハウスをつくったのも彼女だし、面倒見がよく優しくて、とてもとても尊敬している。
そんなわたしはというと、嫉妬で荒れ狂っている。
見せないように必死だけどもう溢れていると思う。
そんなミジンコのように小さい人間なんだなあ、と気づきより絶望した。
「今は、仕事が忙しいからね。恋人はいいかな〜。」なんて余裕ぶってたにもかかわらず、今とてもとても恋人がほしい。
鎧を被っていたことに気づいてしまった。
気づいていたのを知らんぷりしていたのに、気づいてしまった。
25歳、独身、キャリアもまともに歩んでいない。
そんな中周りは同棲しただの来年結婚するかもだなんて。
みんなわたしを置いて先に進んでいく気がしてしまう。
この途方もない寂しさをどこにぶつければいいんだよ。
恋人がいるいないで人の魅力がわかるはずがない。
そんなことはとっくにわかっているはずだった。
でも、今回の件でこんなに心が揺れるということは、ある程度その目線で人の魅力を測っていたのだと思う。
それがものすごく恥ずかしい。
まあ実際、今わたしが恋人ができそうな見た目ではないとは思う。
ショートカットで、鮮やかな赤いネイル。
おまけに重い一重まぶた。
でもこんな自分は嫌いじゃない。
主に女性からネイルは褒めてもらえるし。
ただ、異性にもしも点数をつけられて(点数をつけられるなんて腹立たしいけど)、あまり点数が高くなかったときに堂々としていられる自信がない。
いわば確固たる自分がある風だけど、中身は空っぽなんだ。
相対的に人の魅力がない、中身が空っぽ、そんなことを思い知らされるから、今は友人の話は聴きたくないな。
今日は少しだけ夜ふかししよう。
日常からそっと逃避行する時間に使わせていただきます。