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心とカラダ。生理と、私。

わたくしの愛読noteである詢川さんの記事から
「心とカラダ。生理と、わたし」

生理に関する記事を、募集した〜い♡

に乗っからせていただくことにしました。


私はこれまで、家族にも友人にも同僚にも男女問わずわりと包み隠さずおっぴろげに話してきたタイプだ。

女性同士であれば意見交換や悩み相談にも繋がるし
男性であればいずれ添い遂げる女性の事を知るきっかけになるな。

タブーとされがちな話題ではあるし
なんでもかんでも人に話すもんじゃないぞとツッコまれたこともあるが

結果的に男性から『聞いといてよかった』と言われることもあって
なんというか
男性の知識としても日常的に刷り込むことで、結果女性のためになる気がする。男性は女性の周期や傾向を知っておくことで、無駄な争いごとも避けられる(と思う)し

そして普段聞きづらいことも『コイツには聞ける』と思ってもらえれば尚良しだ。




我が家は母方の祖母から代々受け継いだ、婦人科疾患家系である。

ばあちゃんは乳がんと子宮がんを経験していて
ばあちゃんになってからだけど片乳と子宮を全摘している。

母も大人になってから子宮筋腫を患ったが、閉経直前だったため
そのまま閉経とともに消滅した過去あり。


妹/次女は、子宮腺筋症と子宮内膜症があり、生理痛とPMSが酷い。
長らくタイミング法などの軽度な妊活を頑張っていたが、結果的に自然妊娠で授かった甥っ子が今1歳。

妹/三女は、若かりし頃から患っていた子宮筋腫により何度も手術や入院を繰り返し、不妊治療をするために結婚した。
人工授精は交際関係でも可能だが、体外受精は夫婦じゃないとダメらしい。

当時20代前半だった妹は、まだ結婚したくないと泣き喚いたが
それ以上にエンドレスで成長し続ける筋腫と度重なる治療や手術により、もう子宮が限界だった。
半ば強制的に夫婦となった二人は人工授精や体外受精も何度も行い、これで最後にしようと決めた体外受精で授かった甥っ子が今6歳。

2年に渡って冷凍されていた(受精卵)甥っ子は筋腫とともに 母体が耐えられるギリギリのラインまでお腹で育ち、無事に生まれてきたが
ご懐妊発覚後、最初の診察時に病院で大量出血し、そのまま生まれるまで入院していた。そして息子が生まれて1年後、さらに進化した筋腫とともに子宮を全摘している。

そして私/長女 は、内診開始1秒で宣告された子宮内膜症と、細かいけど大量にあるらしい子宮筋腫と、排卵障害による生理不順のために 今年の6月までおよそ2年間、低用量ピルを飲んでいた。

40歳を目前にし、血栓症のリスクを回避するために
恋人と相談の上、子供を持たない選択をし
ジエノゲストという薬に変えて、生理が来ない生活を送っている。


低用量ピルを飲み始めたころ
最初は月1で生理が来る ヤーズ を飲んでいたが
それまで何か月も来なかったり、1か月に2回来たりしていたので
とにかく安定した周期で生理が来ることが快適で仕方がなかった。

突然の出血を恐れず、白いズボンを履けるようになったのはこの頃である。

精神面の不調こそ少なかったものの
痛み止めの薬がないと起き上がれないほどの生理痛や
パンツヤズボンを突き抜けて足を伝って垂れ流れ靴下を汚すほどの出血
布団を汚すことはしょっちゅうだったし
会社の椅子を汚さないように、汚れても目立たない茶色の柄のクッションを17年間ケツの下に敷いている。
今や不要となったけど惰性でそのまま使っており、もうクッションとは言えないぐらいペラッペラである。


120日周期で飲む ヤーズフレックスに変えてからは
生理が4か月に一度になり、快適具合が増した。

だがしかし
正しく用法容量を守って飲めば薬というやつは素晴らしいものなんだけど
毎日薬を飲み続けるという習慣は、なんだか身体を操作されているような感覚もあったり
やはり逃れられない副作用もあったり

生理が来ないことが快適な故に副作用の恐ろしさに気付けず、知らず知らずのうちに慢性化して鬱病になりかけたこともあったりした。
それも、実際気付いたのは薬を変えてから。


ピルも、まだ一般的には避妊目的というイメージが強いと思う。

私も本能的に、自分で自分を守るために、ピルを飲んでいることは人に伝えることもなかった。
家族と恋人と、極親しい同性の友人のみ。

そうじゃないことをいつかどこかで発信したいと思いながらも、なかなか手段や方法に悩んだまま今に至る感じ。


そして酷い生理が来ないことは快適だけど
本来あるはずのものを別の力で止めるということが、心や体への負担になっていないのかどうか という疑問は今もある。

子供を持たない選択をしたことに対しても
いまだに 後悔していないと胸を張って言い切れるのかと言ったら、少し言葉には詰まってしまう。


生理前の不調も、生理の不調も、メンタルの波も、それによる心の痛みも、全員が同じだけ発症して同じだけ苦しいならまだしも
人によって酷い人もいれば軽い人もいるからこそ、女性同士でも理解し合えないケースがある ってのが切ないとこだよね。

今は便利な生理グッズもたくさん出てきているけど
そんなのが存在しなかった時代ももちろんあるわけだから
年代的な理解度も含めて。


私もピルを飲み始める前は、生理をできるだけ快適に過ごせるようにいろんな努力をしてみた。

ナプキンをコットン100%にしてみたり(ちょっと高い)
休みの日だけでも、と思い布ナプキンに挑戦してみたり(結局2~3回しか使えてない)
出張での夜勤に備えてタンポンデビューしたり(実に快適だった)

トイレでの踏ん張り排血をマスターしたり
お風呂では腰回りに熱いシャワーを当てて下腹部を温めたり
暑い日でも冷たい飲み物を飲まないとか
とにかく生理前から早寝を心掛けるとか

細かいことも含めていろいろ。

これを耐えなきゃ子供はできない、って言い聞かせた時代もあった。昔は子供が欲しかったから。


月経カップだけは、結局怖くて使えなかったな。
出てこなくなったらどうしよう…って不安が勝ちすぎた。身近に使ったことがある人がいなかったのもあるかもしれない。

でもそういう、生理をいかに楽に終わらせるかを試行錯誤し始めたことで多分、チリも積もって快適に感じることも増えて
生理が来るのをゲーム感覚で楽しめるようにはなっていた。

「あ、今回は薬1日しか飲んでないじゃん」とか
「布ナプキンだと面倒だけど血が少ない気がする」 とか。


今発覚している病気がいつからあって
どんなスピードで進行していたかわからないけど
少なくとも私は婦人科疾患家系で育って、明らかに症状が出ている酷い生理パティーンや病状を間近で見てきたので

自分の生理が酷いことには気付けなかったけど
宣告された病気に必要以上に怯えたり不安にならずに済んだ気がする。


今一番、悔やんでいる …という表現は少し違う気もするけど、時間が戻ればいいなと思うことがあるとしたら

もっと早くに病気がわかって
もっと早くに薬を飲んだり薬を変える検討ができて
ちゃんとそのリスクや効果も知った上で
長い目で将来を考慮して、選択する余裕があったら


今、先を見据えて一緒にいてくれる恋人と
子供を作る選択肢も考えただろうか。

経済的、精神的に加えて、逃れられない身体的な理由が今はあるからこそ
こういう結果にもなったけれど

愛する人の子孫を残せないという葛藤は
きっと今後二人で幸せに暮らせても、ずっと残るんだろうな と思う。


突然の生理を考慮せず
いつだって交われるのは恋人として最大の利点とも言えよう。

恋人と関係ないところで言えば
いつだって『おねえたんと一緒に入る!』と言う甥っ子とお風呂に飛び込むことも可能。

子供を諦める決断と引き換えに、手に入れた幸せだってあるわけだ。
どちらかというと私は、意識的にそれを実感したり、嚙み締めたりなんかしている日々だよ。

だから生理がないことも最高だけど
やっぱり生理がちゃんとあることも、今となっては最高。


女性が自分の生理や身体の異変に
もっと敏感に気付けたり

パートナーになる人にも
相手の異変に気付けるぐらい日頃から細かく様子を伺いながら、見たり触れたりしてもらいたいし(私はそうしているし相手にもそうしてくれと頼んである)

異変を察知した時に、周りに相談しやすかったり病院に行きやすくなったりするためには、やはり生理の話や女体の神秘をタブーとしていてはいけないな、と思うわけ。


かくいう私は今、生理がない人生を満喫して居るが。

決して子供を授かる育てる喜びを手放してまで、この快適な生活を手に入れたかったわけではない。

妊娠も出産も奇跡であり
お子を育てる母親の皆様はみんな素晴らしい。

子供を持たない選択をした人たちも
簡単にその決断を下せた人たちばかりではないだろうし

今置かれた情報を受け入れて、納得して、幸せを感じる努力をすることは、想像以上に難しいという場合もいっぱいある。


生理自体は病気じゃないから
心も体も辛いケースが多いけど、必要以上優しくしてとは言わない。

もっと身近に、もっと日常に、当たり前に存在しているものとして認識できたらいいよね。


これから子供が欲しいと思っている女子や男子の皆様には特に、どうかいろんなことを知ったり学んだりする機会が増えてほしい!



ということで、長くなりましたが乗っかりました。

全然関係ないけど、詢川さんは生理以外の記事も勉強になることがいっぱいあって、ラブやユーモアがたくさん詰まっていて、素敵なので是非読んでほしい。

詢川さんが紹介してくれている投稿にも素敵な記事が多いので見て頂戴。



最後に

ありがとう生理。今までお世話になりました。

生きてる間に再会することがあるかどうかわからないけど

たくさん女体の神秘に触れ合えて
大変感謝しております。

子孫を残すために起こっていたはずの生理なのに
本来の生物としての目的を自ら手放すという結論に至ってしまい、いささか申し訳ない気持ちはありますが

私はあなたと過ごした30年弱の思い出を胸に
心身穏やかに余生を過ごしたいと思います。


また会おうね。



#優しい性
#生理と私

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