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良い夫婦の日

『ちょっと御子ちゃん!今日はイイ夫婦の日だよ!結婚する?そういえばまだ婚姻届け見てなかった!書こうか!』



またそんな言い方して。

『そうか、先に籍を入れるという手があったな。いいよ結婚しよう。証人の欄も今日もらってきといてよ。』

『・・・( ^^) 』


おい、黙るな黙るな。

(で、結局見もしない。)


その日はタミオ君がお休み。
私はテレワーク。

契約書と一緒に郵送しなきゃいけなかったらしい住民票と車検証を持って、タミオ君は不動産屋に行った。


そもそも住民票と車検証は契約日の来店時に持ってくるように言われていて、その説明書きのメモまで手元にあったので

不動産屋から「住民票と車検証の写しが入っていませんでした。20日までに持ってきてください」と19日に連絡をもらった時

ええよ行ったるよ、来店時でいいと聞いてたからわざと入れなかったんだけど それがないと契約が進められないなら行くよ と言った私に
『御子ちゃんは優しいから持ってってあげるんだね。俺は怒っちゃった。』とタミオ君は言った。


しかしながら、不動産屋の方が結局間違いを認めて取りに来ると言ってくれて、取りに来てもらう予定だった今日たまたま休みになったタミオ君が『ZOOMの時に確認しなかったこちらも悪かった』と言って 持って行ってくれることになった。

実は最初に郵送した書類も、切手が不足していたらしく開封できないと連絡を受けて、19日に私がたった56円分の切手を持ち込んでいる。


元を辿れば私が悪い。すまない。

しかもお部屋探しが難航した半年の間に、担当の好青年は最寄りの不動産屋から車で30分かかる店舗に異動しており、我々もそっちに通っている。

打撃だ。


しかし無事に予定通り本契約もできそう。



今のマンションの電気とガスと水道も日付指定で解約して、新しいマンションも入居日に合わせて契約した。

少しずつ近づいている二人暮らしの生活を前に、なんだかまだ現実味も湧かないような それでいて楽しみな気持ちもあって、表現するのに相応しい言葉が見つからない。

二人暮らしや結婚について答えを出すまでの期間、勘違いも含めて若干のすれ違いであったり熱意に差があったり、もしかしたらこれが倦怠期というやつなのかな なんて感じてしまうような瞬間もあったりしたけれど

最近はまたタミオ君からも前向きな気持ちが伝わってきたり、愛情が感じられる言葉や行動が目に見えて増えているような気がしてる。
とても嬉しい。



昨日は突然ココナッツオイルを買ってきてくれた。
最近身体にいい油を調べているようだった。

『今後はただ安いものを狙うんじゃなくて、多少お金がかかっても身体にいいものを選びたいなーと思って。だってこれから少しでも長く一緒にいたいよね。』
なんてことを言う。

私もずっと考えていることだけど
改めてタミオ君の口からそういう言葉が聞けると、感無量である。

節約できるところは今まで通り節約して、身体のためにかけるべきところはかけて、健康で長生きできるように頑張ろう。



そしてそういう精神的なことが繋がっているであろうと思うけど、溶け合うように交わることができている。何が起きてるんだか自分でもよくわからない時もある。

身体の終着点は別として、精神の満足感がすごい。
男性はまた少し感覚が違うかもしれないけれど、相手が満足してくれるのも喜びであり快楽であり、幸せである。

心の連動率、すごいな。


でもまだまだなんというか、深さは底なしな気がする。
より良い営みを目指して日々精進したい。深田えいみさんという方のYouTubeがそういう意味でとても勉強になるから見てほしい。

そういう意味だけじゃなく勉強になるのでいろんな人に勧めている(タミオ氏含む)のがShellyのYouTubeです。Shellyのお風呂場はむしろ学校で性教育として使ってほしいぐらいだ。機会があれば是非ご覧ください。



話が逸れました。



そんなわけで良い夫婦の日は
私がテレワークをしている間に、朝昼ごはんのお片付けをしてくれたり 不動産屋に書類を運んでくれたり スギ薬局で水を汲んできてくれたり 帰りにちょっとしたおやつを買ってきてくれたりしてくれた。帰ってきてからはすぐ横でタミオ君はそこそこグロテスクな映画を見ており、私も傍ら覗いたりした。目を背けたくなるシーンが多くてちょうどよかった。

妹の家で作りすぎたビーフシチューをおすそ分けしてもらって、翌日のお弁当用に作ったおかずと一緒に食べて
タミオ君はやっぱりご飯を食べると一度寝てしまうけど、その日は一緒にお風呂にも入れたし、私もタミオ君が寝ている間に片付けを済ませたり、お風呂上りにゆっくり戯れたりなどして一緒に寝た。

平和な暮らしだな。


翌朝、毎日愛用している平皿を盛大に割ってしまった。
いつもは置かない場所に置いたら、冷蔵庫を開けた衝撃で落ちてビックリするほど粉々に割れた。急いで私にスリッパを履かせてタミオ君が片付けてくれたけど、なんだかとても落ち込んだ。

いつも一緒に朝パンを食べる時に使っていたお皿が、1枚になってしまった。その日は残った1枚のお皿に二人分のトーストを重ねて乗せた。


『新しいおうちでお皿を買うときは割れないやつにしようね』

そうだね、それがいい。


そう言えばその平皿をタミオ君が洗ってくれる時
洗ったお皿を乾かすためのカゴに
タミオ君はなぜか()こうやって立てる。
普通(( こうじゃない?

かつて布団の畳み方が逆だと気付いた時
※私は次に広げやすいように&中の湿気を外に放出するために、自分の体と接する内側を外にして畳むけど、タミオ君は空気に触れている外側を外にして畳む。

理由を聞いたところ『柄は常に外側にあるべきだ』という独特のこだわりだった。次に寝るときに布団を開くのが実はとても面倒くさいが、柄が外になっていることで タミオ君が片付けてくれたんだな~ありがと~ と思うようにしている。


皿が()こうなっている理由は
もしかしたら(( こうやって重ねてしまうことによって水の切れが悪いと感じているんだろうな と推測しつつ聞いてみたところ、実際の理由は衝撃的だった。

『キレイな面とキレイな面を重ねたいから』


裏は汚いらしい。(洗ってるけど)

乾いて片付ける時に一枚をひっくり返さないといけないというのが地味に手間だ。しかし布団と同様、()こうなっていることにより タミオ君が洗ってくれたからだ~ありがと~と思うようにしていたし、何ならその皿を一枚割ったからもう重ねることもできない。()こうなっていたから割ったわけではない。(( この状態で私が冷蔵庫の上に置いたから。冷凍庫のドアを開けたら落ちて粉砕した。


愛用のお皿を割っちゃったからなのか
【今日は帰る日】だからなのか

『なんか元気がないね』ってタミオ君に言われるぐらい心が沈んでしまっていた朝だったけど

それでも【毎日帰ってくる日】が目前に迫っていることで、少し寂しさを感じる機会がある日々にも愛おしさが芽生えたりもしている。


残された一人暮らしの時間や空間も大事に満喫して、お部屋も綺麗にして思い出もいっぱい残しておこう。


明日は、二人で仕事を休んで
ふたりのおうち のカギをもらってきます。

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