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【サッカーの4局面について深く考えてみた】| FBase マガジン #27

サッカーは4つの局面から出来上がっている。

そんな話をよく聞きます。

そこでなぜサッカーは4つの局面で成り立っていると言われているのか考えてみました。そもそもなぜ局面に切り取って考える必要があるの?という所から深堀りしてみました。

サッカーを局面で見たり、サッカーの4つの局面を理解する事が出来るとよりサッカーというスポーツに何が大切なのか見えてくると思います。

また自チームや応援しているチームのストロング、反対に足りない要素がよりクリーンになり、サッカーの見方が変わったり、練習内容を変える手助けにもなるなと思っています。

なぜサッカーを局面で分けて捉えたり.考えるのか?

局面とは…
 碁や将棋の盤面。また、勝負の形勢。
 物事の、その時の状況・状態。
「新しい局面を迎える」「重大な局面に立つ」

デジタル大辞泉

大局的に見ると言う言葉があります。

大局的に見る→「ものごとを全体的に見て、動向や状況を判断すること」。

サッカーに置き換えて考えた時、「サッカーのピッチで起きている全体像を見て、俯瞰して、どんな状況なのか判断すること。」になりますね。

見て.俯瞰して,把握して→判断して.考えて→実行.プレイ

サッカーの一連のプレイにはこんなプロセスがあります。

このプロセスを踏まえると…サッカーを局面に区分することでピッチの全体像を把握し、状況判断をする。

状況判断をすることで何をすべきなのか、どんなプレイ選択をすればいいのか明瞭になる。これがサッカーを局面に分けて考える理由になりそうですね。


こうやって全体を把握すると何がどこにあるかわかりやすい。また局面、この写真では仕切りを設けることでよりどこに何があるのか明瞭に。しかし局面(仕切り)が多すぎると選択が増えてしまい、実行プロセス(選ぶ)に負荷が出来てしまうのもしっかり踏まえたほうがいい。



サッカーには大きく分けて2つの局面があります。攻撃をしているのか、守備をしているのかに区分されます。

しかしそれではピッチの中でn平面的な視野でプレイしている選手たちの判断材料としてはあまりに大雑把すぎてしまい、今何すべきなの分かりにくくないですか?

今攻撃局面だよ!今守備局面だよ!それだけでは大雑把すぎて、だから何をすればいいの?

情報はあるんだけで、もう少し整理してほしい!


そこで2つの大局(攻撃と守備)からもう少し局面の区分を増やして、ピッチに散らかる状況を整理整頓しよう!ということで、局面を4つに区分して考えよう!という事がサッカー界には広がっているのかなと思います。


大雑把すぎても、細かすぎても状況判断を難しくしますよね。バランスが大切。その丁度いいバランスが4つくらいなんですかね?


散らかっているとどこに何があるのか分かりにくいですよね!もっと整理整頓してあれば何がどこにあって、何を選べばいいのか判断しやすそう!


4つの局面

それではサッカーにおける4つの局面とは?なんでしょうか?一つづつ分解していこうと思います。

【攻撃(ボール保持)】
【ネガトラ(攻撃から守備)】
【守備(ボール非保持)】
【ポジトラ(守備から攻撃)】

サッカーはこの4つの局面に分けられ、この局面のどこかを維持したり.回ったり.戻ったりしながらゲームが進んでいきます。

メモ①

2つの箱(攻撃か守備か)からの4つの箱に散らばった情報.状況が細かく分けられた事で、より状況が整理され、より何を選択して実行すべきか明瞭なったと言えるかもしれません。

しかし、そう言われてもまだまだ一つ一つの局面に曖昧な部分が多いですよね?


それではもう少し深く一つ一つ深掘りしていこうと思います。もう少し深く4つの局面を分解していきます。

ボール保持.ボール非保持って何?

ボール保持とはボールを持っている状況。ボール非保持とはボールを持っていない状態を指します。

そこをもう少し詳しく見ていこうと思います。

また、
ボール保持=攻撃。ボール非保持=守備。と捉える事も多いと思いますが、一概にそうとは言えないですよね?という話も合わせてしようと思います。

結論、
ボール保持=攻撃要素&守備要素
ボール非保持=守備要素&攻撃要素

という答えにいきつきました。

メモ②

【ボール保持】
→シュート打てる。ドリブルできる。パスできる。クロスあげられる。という攻撃要素があります。
 
 
→シュートを相手に打たれない。ドリブルを相手にさせない。パスを相手にさせない。クロスを相手にあげさせない。ボールを保持している間は相手にこのような攻撃要素をとりあげるられるとも言えます。という守備要素も兼ね備えていますよね?



【ボール非保持】
→ブロックを組む。プレスをかける。ディレイさせる。シュートブロックする。という守備要素があります。
 
 
→カウンターをうてる。ショートカウンターをうてる。カウンタープレスをかけられる。ボール非保持だからこそ繰り出せる攻撃要素もありますよね?


ボール保持とボール非保持がどんな状況なのか?少しでも理解頂けたら嬉しいです。

またそれぞれ攻撃要素と守備要素を兼ね備えながらボール保持し、ボール非保持している事も少しでも理解頂けたら嬉しいです。

ボールを持っている=攻撃!だけでなく守備の要素もある!ボールを持っていない=守備だけでなく攻撃要素もある!という考え方が出来ればまた違ったサッカーの見方が出来るはずです。またトレーニングの内容や声かけも変わるのではないかと思います。


ポジトラ.ネガトラって何?

ボール保持からボール非保持へ。攻撃から守備へ。その逆もありますが、その間にトランジションという局面がサッカーにはあるとされています。

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