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【新型ブライトン.3つのビルドアップ】対4-3-3リヴァプール|戦術分析

ポッター前監督がチェルシーに引き抜かれた形となったブライトン。その穴を埋めるべくやってきたのが、『イタリアのペップ・グアルディオラ』の異名を持つロベルト・デゼルビだった。

そして彼のブライトンでの初陣となった相手はリヴァプール。しかも舞台は難攻不落のアンフィールド。しかしそれに決して臆することなく素晴らしい90分を演じた“新型ブライトン”。

デゼルビ新監督が招聘されて僅かな準備期間しかなかったものの、彼のらしさもピッチで表現されていた。特に彼の大きな特徴であるボール保持局面では、リヴァプールのプレスを引き寄せ、誘い出し、いなし、3ゴールを奪い、彼の哲学を既にチームに落とし込んでいる印象を受けた。

そこで今回、デゼルビ新監督の下ブライトンが対4-3-3に見せた3つビルドアップを戦術分析していこうと思う。

マイボールを大事にし、選手の立ち位置を相手の出方によって変えながら、優位性を作ってボールを動かすポジションプレー要素はもちろん。長いボールを使ってセカンドボールを回収してビルドアップをする形もあり、前進方法の手札が多い印象を受けた。またトランジションも早く分厚く、この試合で奪った先制ゴールは、リヴァプールのお株を奪うかのようなトランジションプレスからゴールを奪ってみせた。

それでは解像度を上げて、デゼルビ・ブライトンが見せた3つのビルドアップを解説していこう!

戦略は「引きつけて背後」

相手はリヴァプール。毎度お馴染みの様にブライトンに対しても前からのハイプレスを見せた。

リヴァプールがそういうチームスタイルと言うこともあってか、ブライトンが引きつけ、プレスを剥がし、背後を突くチャンスシーンが目立った。

ブライトンがブロックを敷いてくる相手に対し、どんな戦い方を見せるのかは、またのお楽しみになりそうだ。

リヴァプールが前からプレッシングに出ていたのは確かだが、ブライトンがわざとプレスを誘い出している様なシーンもあった。

いや違う。
これこそがこの試合のブライトンの戦略だった。
「プレスを引きつけて背後」を狙う。

ブライトンの最終ラインの選手やGKのボールの離し方を見る限り、プレスが来るまでボールを持っていたのでリヴァプールのプレスをチームとして意図的に誘い出していたと思う。

そして選手の立ち位置、ボールの離すタイミング、GKのフィールドプレイヤー化、長いボールでのセカンド回収といった戦術を用いて、リヴァプールのプレスをいなしゴールに迫るという戦略を実行していった。

3つのビルドアップ

それではいよいよデゼルビ新監督がブライトンに落とし込んだ、対4-3-3に準備した3つのビルドアップを解説していこう。

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